田麦→(県道78他)高柳町石黒→(国道353)落合
(以上#2-1)
→(国道353)寺田→(市道)儀明→(市道)星峠
(以上#2-2)
→(国道403他)棒金→(県道503・市道他)樽田
(以上#2-3)
→(国道405)国川
(以上#2-4)
→(市道他)高尾→(県道278)宇津俣
73km
国道405が谷間に下ってしまう前に、こちらは国川の集落の中で折り返し、高尾へ向かう農道へ入り込む。ここから先高尾まで、初めて通る道だ。地図では途中から黒線で描かれていて、この季節多少状況が不安だったこの細道が、大当たりだった。
中腹斜面の森が切れる度に、南側の岩上の谷間への視界が開けた。
谷底から切り立った山腹へ駆け上がる棚田に畑、山腹に点在する集落、民家。広葉樹の新緑が、赤みを帯び始めた日射しの中でとても鮮やかだ。
▼動画3分17秒 国川→高尾の農道
そして前方には、信越国境の山々が、やはり赤くなり始めた逆光の中、淡い残雪模様とともに青いシルエットになって右から左へずずずいっと聳え立っていた。
残雪模様が山肌を鋭い角度で斜めに細かく横切っていて、いかにも急峻な山々であることが伺える。
高尾の集落を挟んで最後の丘を越えると、信越国境の山々はますます近づき、山肌がより詳細に見えるようになった。
▼動画4分8秒 高尾→棚広新田 峠部分
▼展望360° 高尾→棚広新田 峠部分 画像上でマウスをドラッグしてください
昨日今日と通ってきた松代、高柳、大島の山々と違い、南に位置するからか高田平野に近いからか、辺りの季節は確実に進んでいる。近くの山肌にはもはや残雪は見られず、花も新緑もより賑やかだ。早春というより、春まっただ中である。
▼展望360° 棚広新田上手 見渡す信越国境の山々 画像上でマウスをドラッグしてください
しかし眼前の山々は相変わらず寒々しく、強烈に「国境」を感じさせる。越後と信濃、それは戦国時代の上杉と武田ぐらいに違う、やはり全く別の国なのだった。
16:25、宇津俣「ほほえみ荘」着。
昨日と違って、早風呂の後も身体に全く疲れを感じない。17時半を過ぎてもいつまでも寒くならない空気に、「もう少し回り道しておくんだった」と後悔を感じるほどだ。いやしかし、日が沈むとあっという間に冷え込むこの季節のこの地方、やはり夕方前にあまり深入りやチャレンジはできないのである。
夕食はオプションの鯉甘露煮は付けなかったものの、鯉の刺身や鯉汁、大根餃子を始めとしたいつも通りの色とりどり、美味しくボリュームたっぷりで大満足。最後は蕎麦で、やはりこの宿でも造っているどぶろくもいただき、文句のない旅の夜である。
天気予報によると、全国的に昨日よりだいぶ気温が上がったとのこと。なるほど、今日感じた暖かさにも納得である。
記 2010/6/26