塩山→(県道38・国道140)窪平
→(県道210)杣口→(杣口林道)柳平
(以下#2)
→(川上牧丘林道)大弛峠
(以下#3)
→(川上牧丘林道・村道)梓山
(以下#4)
→(県道68・林道梓山線)三国峠
(以下#5)
→(村道13)中津峡
(以下#6)
→(県道210)大黒→(林道金山志賀坂線)志賀坂峠
→(国道299)中寺尾→(県道72・国道299他)西武秩父 137km
毎年私的恒例行事の大弛ツアー。去年は途中雨天で八丁峠は断念、悔いが残りました。今年も好機を伺っていましたが、天気予報が悪かったり別の用事があったりで、何かと出撃ができませんでした。そのうち夏も過ぎてしまい、なんだかやばげムードが漂い始めた9月5日、ようやくやって参りました。山梨・長野・埼玉とも降水確率10%のトラベルチャンスが!
この好機を逃すわけにはいきません。
というわけで4:33国分寺を出発。高尾、大月で乗り継ぎの中央線始発、通称「できさんの中央線」で、6:23塩山到着。
6:40、塩山発。中央本線で笹子トンネルを抜けたときに垂れ込めていた低い雲も、どこかへ消えつつあります。天気予報通りです。
恵林寺、窪平から県道210へ。本格的に登り開始です。
窪平の集落を抜け、小学校の脇を畑地帯に入る初っぱなは、本日有数の最急勾配区間。
乗り上げるように畑の中に入ると、斜度はやや安定し始めます。周囲にはブドウを始めとした果実畑が多く、夏の強い陽射しをたっぷり浴びて成長した果物の数々が、道ばたに見つけられます。
開けた斜面に、かっと照りつける陽射しからの逃げ場はありませんが、さすがにもう9月。暑いながら何とかぎりぎりで暑くて溜まらない程じゃなく、時々ひんやりした谷間の風が助けてくれます。
金峰神社の参道入り口の少し先で、塩山から続いた開けた畑の道が森の中に変わります。
更に杣口の折り返しで、県道210から杣口林道に入ると、斜度も一段落。この時点でまだ7:40、もうここから先はしばらく涼しい森の中。助かった。
道はここまでの斜面直登から打って変わって、山裾を舐めるように進んでいきます。
針葉樹、広葉樹が断続しつつ入れ替わる夏の森は鬱蒼と密に茂り、のみならず所々で路上に木々が張り出しています。
密な森で外界はほとんど見えませんが、じとっとしめった道は緩急のある斜度とくねくねカーブで次第に高度を上げていきます。
しかし、見上げると頭上には絶好調の青空。この先の展望が楽しみです。
時々大弛峠へのハイカーを乗せたタクシーに追い抜かれつつつづら折れを過ぎると、途中の集落の柳平まで、杣口林道のほぼ半分を過ぎたことになります。
森から抜けて辺りの景色が拡がると、凄い青濃度の空の中に、何と今日は富士山が見えます。
中央本線に乗っているときに見上げた、垂れ込めていた雲もすっかりボリュームが少なくなり、山裾にふわふわ漂うぐらい。
前の山肌には行く手の道を見上げ、振り返って来た道を見下ろし、尾根部分の回数を数えて、じりじり鳥居峠に近づいていきます。
8:45、鳥井峠を越えたところで、近年この峠道に加わったランドマークの杣口ダムが登場。
▼杣口ダムにて 展望230°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
すぐ先の最後の集落、柳平までこの道唯一の下りが何だかもったいないですが、まあそれも毎度のこと。
柳平の一番奥で、道は川上牧丘林道と名前を変えます。この入り口まではこの道最大級の斜度。ギヤを目一杯落として、9:00、川上牧丘林道入り口に到着。
記 2009/12/31