13:35、県境発。いよいよ福島県、尾瀬登山口の御池まで600m強の登り開始だ。
燧ヶ岳を見上げる草原がしばらく続き、次第に草原外縁の広葉樹林が両側に迫るに連れ、だんだん速度が下がってくる。相変わらず視覚が坂に麻痺しているので平地にしか見えないのだが、足の重さで言えば、確実に斜度がだんだん増えている。
ぶな主体の広葉樹林はやはり一面紅葉で、奥只見湖ほどではないが、例年より鮮やかに思える。紅葉が例年比1週間遅れとのことで、実は今日はあまり紅葉は期待していなかったのだが、むしろ一昨年比1週間前にして絶好調とすら言える。
森の谷底から小さなつづら折れを何回か過ぎて、道はいつの間にか高度を上げていた。
入り組んだ山肌をジグザグに巻くうちに、遠くに見上げていた燧ヶ岳は次第に視界に大きくなり、その裾野の針葉樹林のディティールが明瞭に見え始めていた。
変わらず森の紅葉は見事で、特にブナの大木が堂々と鮮やかですばらしい。
だましの峠を過ぎると、記憶通りもう登り返しもあまり無い。
間もなく行き先表示の青い看板が登場、「御池」の文字が見えた。
15:05、御池着。辺りは寒いが、とりあえず晴天なのは有り難い。長い間登りが続いたが、これだけ寒いと身体は何と無く冷えていて、缶コーヒーが腹に浸みていくのがよくわかる。
あまりうだうだしている余裕は無いが、ここでいつもここに来る度買っている尾瀬人Tシャツを購入。毎年微妙にデザインが代わるこのTシャツ。去年は品切れで買えなかったので、今回は2枚買っておくことにした。
記 2007/10/28