まずは80mの中ノ岐越え。山肌の茂みの中にへばりつく登りはそう長くない。
ささっと次の谷の中ノ岐に降りてしまうはずだったが、今まで湖岸の道だったのが奥只見湖を見下ろす眺めになって、湖面が空を反射して真っ青なのに気が付いた。ここ数年、奥只見湖を訪れる度に曇りばかりで、見ることができなかった色である。
おまけにに対岸の紅葉がひときわ鮮やかな場所があり、つい足止めを食らってしまう。
もうあまり会津高原へ早く着こう等と考えない方がいいのかもしれない。
岬のような尾根部で折り返すと、道は湖岸まで降りて、その後深く谷の奥に食い込む中ノ岐に向かって、入り組んだ山肌の形通りに湖岸をくねくねたどって行く。
中ノ岐まではそう登り返しがある訳ではないが、切り立った山肌の眺め、湖岸の森や茂みの雰囲気に至るまで、何か人里離れした山奥の雰囲気が漂っている。相変わらずウォッシュボードも多い。
谷の奥で、国道352は中ノ岐を渡って向こうの岸へ移る。
橋の上からは、谷間を更に遡ってゆく川と、険しく切り立った山、そしてその裾に続く林道みたいな登山道みたいなダートが見えた。
記 2007/10/28