Canon A-1のアクセサリー

ちなみにモードラ付 RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

A-1+MOTORDRIVE MA
+DATA BACK A


(1) DATA BACK A

 A-1カタログだけを毎日厭きずに眺めていた購入までの日々。アクセサリーの中で一番刺激的だったのは、モータードライブでもストロボでも大口径レンズでもなく、DATA BACK Aでした。
 そう、今から思えば、いや今だから言えますが、日付が入るなんてどうでもいい。のっぺりした背蓋にダイヤルが3つも、そしてメインスイッチまで付いてる!(笑)でも、PENTAX MXのDIAL DATA MXは、手動セットでシャッターと絞りが入るので、それはほんとに機能的にも羨ましかった。

 A-1購入の約1年後、実際に導入したDATA BACK Aは意外にもかなり分厚く、ファインダーが覗きにくかったり、時々知らないうちに日付ダイヤルが動いてしまうなどの欠点がありました。また、スイッチを入れっぱなしにしておくと、あっと言う間に高額な4G13酸化銀電池がすぐ無くなってしまったり、そう思ってスイッチを切ると、今度は必要なときにスイッチを入れ忘れたり。また、フィルム交換の度に接点から外したシンクロコードがぶらぶらするのも鬱陶しかった。
 まあそれでも、仲間内で出かけるときには重宝しました。

(2) EXTERNAL BATTERY PACK A

 駅で夜行列車を撮ろうとした私にとって、A-1というカメラの電池食いっぷりはかなり致命的でした。おまけに酸化銀電池が1本\3000弱とかなり高価。そこで取説に長時間撮影・寒冷地用として載っていた、この単3外部電源を導入したのでした。
 バルブ多用の夜景撮影時には威力を発揮しましたが、寒冷地では酸化銀電池で充分問題無く使うことができ、駅での夜景を撮らなくなってからは登板回数が無くなりました。

(3) POWER WINDER A

今見ると一番バランスが良いかも

A-1+POWER WINDER A
+DATA BACK A

 言わずと知れた、AE-1用の自動巻上装置です。

 カメラの宣伝で一般にも馴染み深いものとして、「ペンタックスペンタックス」「ミノルタエックスセブーン!」「連写一眼キャノンAE-1」の3つが御三家ではないかと思いますが、何しろAE-1は、連写ワインダー音のCMで記録的にばか売れしました。
 その一方、当時は「手巻き可能な物を何故あんなもん下に付けて自動にしないといけないのか」という意見も多かったと思います。つまり、必ずしもAE-1を買った人全員が、このPOWER WINDER Aを買ったとは限らなかった。
 私もそうでした。あんなもんまやかしだ、これだけは騙されるもんか、と思っていました。

 しかし、敵は意外なところから現れました。1980年登場のKonica FS-1です。このカメラは一眼レフ初のワインダー内蔵、初のオートローディングという、非常に先鋭的な速度優先AE機でした。余談ですが、横方向に大振りなボディには当時流行の薄型パンケーキ、40mm1.8が標準レンズとして用意されていました。今にして思えばけっこうマニアックな構成です。こういうチョイスには何となく最近のHEXAR RFに似たスタンスを感じさせないでもありません。
 新宿さくらやの店頭キャンペーンで触らせてもらったこのカメラに、私は例によって一発でやられてしまいました。何が良かったかって、その軽快で静かな電動巻き上げ。FS-1の巻き上げは、秒間1.5コマと多少ゆったり気味でしたが、シャッターが落ちるとすぐに勢い良くモーターが動いて巻き上げが完了するというのは、今までの撮影で感じたことのない快感でした。圧倒的にテンポがいい。
 みんなこれにあんな何万もする重たい物付けて秒間何コマとかやってたのか。何となくわかるぞわかるぞ。わかるぞわかるぞ。むむむ。

 というわけで、当時の私にとって高すぎたMOTORDRIVE MAではなく、より現実的なチョイスのPOWER WINDER Aが導入されたのでした。ただちょっとFS-1に較べるとやかましく、ちょっとイメージが違うという気もしました。

(4) MOTORDRIVE MA

下の出っ張りが単3×12本の証

A-1+MOTORDRIVE MA
+DATA BACK A

 1984年、平日のパン屋掃除と国道トンネルの透視図描きのアルバイトを開始。ようやくそれまで雲の上の存在だったアクセサリー関係に手が届くようになってきました。
 そこで満を持して導入したのがこのMOTORDRIVE MA。A-1のカタログには、これでもかこれでもかとくどいぐらいにモードラ付の製品写真が載っていたので、モードラ付がA-1本来の姿、という印象がもともとありました。

 キヤノンAシリーズは、シャッターチャージ時に自動絞りと絞り制御もチャージするためなのか、巻き上げの感触が他社機に較べてかなりごりごりです。A-1は特にひどい。これと関係するのかどうかわかりませんが、秒間5コマのMOTORDRIVE MAの電源は何と単3電池を12本も使います。他社機は大体8本なのに。
 電池12本のボリュームで、単3バッテリーパックはかなりなおでぶでしたが、バッテリーパックに付いていた竪位置レリーズボタンはなかなか便利でした。特に望遠ズーム手持ち撮影時など、ホールディングが大いに向上して助かりました。
 で、実際に秒間5コマ連写を使ったことがあるかというと、実は1回も使ったことがありません。鉄道の走行写真で秒間5コマ程度では、数撃ちゃ当たる作戦が効かないからです。ちなみに鉄道写真の巨匠広田尚敬先生によると、秒間18コマのムービーカメラでも満足できるカットが得られず、その段階で一発必中に勝るものは無いという結論を得たそうです。
 しかしそれでも1コマ撮影のシングルモードではなく、秒間5コマのHモードで使うことが多かったのは、専ら撮った後の巻上げの素早さからでした。も〜快感!

 で、空撮り秒間5コマ連写で遊んだりするのですが、巻き上げレバー根本ががたがた激しく動くのにはたまげました。これは耐久性に相当影響があるんじゃないか、どう考えても精神衛生上よろしくない。また、先のバッテリーパックとの結合は、ロック付の嵌合方式。ボディとモードラ本体の結合は三脚ネジでしたが、全体の強度は嵌合部がボトルネックになり、三脚使用時にはちょっと不安定に。
 MOTORDORIVE MAへの不満は、学写某氏のNewF-1+AEモードラNFでは完全に解消されていました。まあ単3電池12本は変わりませんでしたが。
 こんなところでフラッグシップ機との差を感じさせられる、哀愁のMOTORDORIVE MAではありました。

(5) SPEEDLITE 199A

A-1ほぼフル装備状態 で、でかい…

A-1+MOTORDRIVE MA
+DATA BACK A
+SPEEDLITE 199A

 A-1の専用アクセサリーとして最後に買ったのが、この199A。
 元々A-1購入時に、父は自分のS2用という名目で、タムロンの望遠ズームとナショナルのGN30バウンス付ストロボを買ってくれてはいました。しかしそれでも、純正というだけでこの専用ストロボを買ってしまった愚かな私。
 純正ではありましたが、いかんせん悲しいかな外部調光。バウンスを使わないと、露光の不自然さは絶望的でした。結局このストロボを使って撮った記憶がほとんどありません。私がまともにストロボを使うようになったのは、プログラムA-TTLのT90300TLの組み合わせからだったのでした。

記 2006/6/12

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Last Update 2006/7/22
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