北海道Tour06 #7-2 2006/8/17
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9:05、興部発。
国道238、通称オホーツク街道で枝幸まで50km以上。沢木の丘陵をだらだらっと越えると、川尻からはいよいよ海岸沿い、名実ともオホーツク街道となる。
左は緑の陸地と道北の山々が続くはずだが、生憎濃い霧で何も見えない。右の海岸は雲は多いが明るいニュアンスで、延々と続く海岸、北の海らしくちょっと浅い色の海だったり、海岸の灌木帯だったりする。
景色は基本的にこのパターンで、あとは数km〜10数kmおきに思い出したように小さな漁港が現れる。
雄武、幌内、枝枝幸、音標と、あまりに似たような景色が続き、数kmぐらいが短く感じられて仕方がない。
とはいえ、海沿いの寂しい1本道は、いかにも北海道らしい楽しい道でもある。
枝枝幸には以前「朝日の当たる家」という旅人宿があったが、その宿ももう閉館して久しい。記憶にある辺りは低い灌木帯だったような気もしたが、ちょっと気を抜いている間に通り過ぎてしまったようだった。
風烈布から、山側の霧が晴れ始めた。と思っているうちに青空が見え始めるのは、今回のいつものパターンである。こんなことなら山間コースに行けば良かったような気もするが、そちら方面の山々の裾にはまだ雲が溜まっている。その向こうがどうなっているかはこちらからでは判らない。
まあ今日はこっちに決めたのだ。こっちで楽しまないと。
乙忠部では記憶通りセイコーマートがあったので、ここで少し休憩とする。店の前では学生チャリダーのようなツーリストがべたっと座り、地図をぼんやり眺めながら何か検討する風でもなくパンをかじっていた。「こんにちは」と挨拶すると、あちらもこちらの自転車を見てから居住まいを正して挨拶してくれるのがウレシイ。自転車乗り同士、心が通じたと思える瞬間だ。
次第にお昼の時間帯となり、陽差しが何となく現れてはいるが、海沿いなので気温がそう高くないのは非常に助かる。
山白、徳志別とやはり延々と海岸・森が続き、まあ順当な程度に道は時々内陸側を通ったり。徒然なるままに道北オホーツク沿岸の景色が目の前を過ぎ、後ろに去ってゆく。
あまりに徒然なるままに景色が過ぎてゆくので、枝幸まで11kmの岡島でつい道の駅「マリーンアイランド岡島」へ。美味しそうな食堂は魅力的だったが、よく考えたらここまで来たら枝幸へ向かいたい気もするし、何となく缶飲料でごまかしてそのまま先へ。
記 2006/10/1