北海道Tour25夏#6-2
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仁宇布→上徳志別
(以上#6-1)
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毎回、上徳志別でやることは大体決まっている。
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まずいつもの牧草地何カ所かで、決まったアングルの写真を撮る。時刻が早いと、風景全体の爽やかさが違い、見たことがある風景が違って見えるのが嬉しい。同じ場所を何度も訪れることには意味があるのだと思う。もちろん、今日の天気が晴れであることが、こういう好印象に繋がっている。
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元上徳志別小学校の前で人気を伺ってから、乙忠部へと山間に消えてゆく道道1023を眺め、次は志美宇丹だ。
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7:40、志美宇丹着。なんと志美宇丹でまだ7時台だ。しかし、既に陽差しがとても厳しい。とりあえず休憩できそうな集会場のポーチに自転車を立てかけたら、日なたは熱くて仕方が無い。庇の日影に避難して自転車を停めた。避難、という言葉が気分に適切なほど、この時間にして既に暑くなっている。まだ7時台なのに。
バス停の自販機で冷たいコーヒーを仕入れ、まず首の後ろに密着させて頭を冷やしてから腹に入れる。まだ何とか大丈夫だ。しかし遅かれ早かれこの後、こんなことは言ってられなくなるだろう。
8:10、志美宇丹発。
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木陰が少ない志美宇丹峠を何とかやり過ごすと、辺渓内まで一下り、森の谷間が続く。
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木陰の涼しい空気が身体を冷ましてくれ、日なたじゃなければこんなに涼しいんだけどね、と思う。
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しかし辺渓内の先、辺りは開け始めた。歌登へと盆地を下る途中、時々脚を停め停めいつもの場所でいつもの写真を撮る度、路上の照り返しで焼かれる気分になった。
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こんなに暑くてこの先どうしようかと思う。サンタナさんもさぞかし熱かっただろうとも思う。
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まあもう、今日は脚を進めるしか無い。何が何でも音威子府に辿りつけば、最悪でも何とか天塩まで辿りつくことができるのだ。
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8:50、歌登セイコーマート着。
使い終わった地形図を送り返したり、冷たいアイスや缶コーヒーを仕入れる短い間、エアコンの効いた店内にいられることが何とも有り難い。涼しさを全力で全身で味わっておき、しかし食べるのは店外に出なければならない。この店も庇が短い。店の前がもろに日なたになっている。焼かれるような直射日光に辟易しつつ、何故コンビニの庇はこんなに短いんだ、とまた思った。でもこの日なたが、確か秋の訪問時にはぽかぽか暖かで有り難かったと思う。ちょっとぐらいの温度差で、人間は弱く現金だ、とつくづく思う。
記 2025/10/26
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