夜が明け始めた。外はガスっている。牧草地がしっとり、雨上がり直後みたいに見える。ぱっとしない眺め以上に、そもそも自分自身がどちらへ行こうかあまり具体的に決めていない、ぱっとしない気分の朝だ。昨夜の天気予報がぱっとしなかったからだ。他力本願の自分が、たるんどるというより可哀想になってくる。
しかし実は既に、こういう場合を想定してネタを準備している。「民宿地平線の根釧台地130km」ショートカットコースが、午後の東京便にちょうど間に合うようなまさにぴったりの程良いボリュームなのだ。北海道Tour18秋、中標津3日間最終日に実施したことがあり、ボリュームに何の不安も不足も問題も無いことがわかっている。そして北海道出発前や前夜に何も準備してなくても、私のGPSには常に根釧台地ベストコースと石川さん俺の根釧台地(にわ)コースが入っている。
あれで行くか、と思うだけでいい。何度も来ていると、こういう有り難さがある。
荷造りをして外へ出ると、空気は生暖かいものの、雨が降る気配は無い。疲れも無いのは有り難い。5月中に2本奥武蔵のGL往復をこなしておいたせいか、体調はなかなか悪くないかもしれないと思う。思うだけなら只だし。
5:25、民宿地平線発。石川さんとお母さんが早朝から見送って下さった。また8月にお世話になります。
町道北19から武佐へ向かう道は昨日と同じ道。今日はタイヤがトラブることは無い。
武佐へ下る途中、130kmコースのGPSトラックに従い、東の海岸方向へ分岐する。方向は海岸で、海岸まで10kmとかそこらな筈なのだが、道は下ることなく、何とこの期に及んで標高120mまで標高を上げてゆく。この先は延々と標高30m未満の世界が別海町手前まで続くというのに。
最初にこの辺に来た1986年、初訪問の民宿地平線に連泊し、オホーツク海のトドワラに出かけた中日のこと。行きは結構脳天気に脚を進めたが、帰りに向かい風がこの辺まで続き、何だか信じられない程脚が重かった。その後の訪問でもこの辺は、武佐岳裾野の開けた風景と、妙に脚が重いという記憶が多い。強い向かい風以外に、海岸の丘から120mまで登っていたことを意識できていなかったことも、大きな原因だろうと今は思っている。120mまで登りなら、そりゃあ重かったろう。
一見平べったい根釧台地の、罠みたいな高低差なのだ。
その後は次第に標高を下げ、川北に到着。
中標津からもオホーツク海岸からも10km程度のこの場所。交差点には珍しく信号があり、商店とAコープのスーパーと標津線遺構のバスターミナルがある。この辺としては比較的纏まった市街だ。コンビニこそ無いものの、補給に全く不自由は無い。ただ、今日はこの先セイコーマートがある中春別を経由するので、天気と自分の体力と熊以外の心配要素は無い。食料は昨日中標津のセイコーマートで十分仕入れておいたので、今この段階で何か食べる必要も無い。バスターミナルのロータリーにWCを見つけたので、お世話になっておく。が、WCに紙は無いのであった(とだけ書いておこう)。
記 2024/10/26
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