四国Tour23#6
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鳥巣の駄馬から先少しの間小さい集落と森が断続していた。
森が続き始めたと思っていると、ちらちら見える梼原川の幅がやたらと広くなり始めた。都賀発電所のダム湖である。
都賀ダムの先は少し纏まった下りの後、古味野々からまだしばし細道が続いた。都賀ダムは大正の近くだと思っていたのだが、意外に手前なのは、今日は与作に途中から合流しているからかもしれない。
大正の手前まで変わらず屈曲して続く谷間と細道、断続する集落に、次から次へと写真で見慣れた風景が現れるのには意外だった。結構大正に近い場所だったんだななどと思う風景も現れた。
梼原川沿いの細道区間、与作の中でも一番風景に独特の親しみやすさと居心地の良さがあると思っていた。そしてこの特徴が2011年の初訪問時と変わらず健在であることを再確認できたのは、今回の旅程でもとても嬉しいことだったと思う。しみじみと、また来ることができて良かった。
11:25、大正着。梼原川は四万十川に合流してここで終了。今日の行程もここから四万十川を下り始める。町にはJR予土線の駅があり、12時までに着いたらお昼ぐらい食べられるかもしれないと思っていたが、いざ着いてみるとあまり腹は減っていない。まだ「Le PainChemoi」のパンでの満足が続いているかもしれない。
また、何となく気が急いていたかもしれない。だらだら行動するより着実に脚を進め、今日も早めに宿で寝っ転がって休む方が良いのである。実際にはそういうことをあまり落ちついて考察しているという訳でもなく、大正に来れた嬉しさとともに何となく方向として感じられている、ぐらいの気持ちである。
記 2023/6/8