四国Tour23#6
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川井トンネルを抜けた少し先で、再び県道22は細道となった。
狭い渓谷に細道が続き、小さな集落と森が断続する構成は、ここまでの県道2、そして場所が近いだけあって2011年に通った与作と基本的に同じだ。しかし与作の記憶と比べると、こちらの方が谷間が狭く深く屈曲が激しく、道を取り囲む谷間の空間に上下左右の変化、つまり景色の変化が大きいように思える。与作はやはりそれなりの国道なのだ、などと思わせられる。
空は暗い。でも気分は、こういう風景の中を走りに四国に来たんだ、という充実感で一杯だ。何たって下り基調のためか、谷間の中程を上下する位のちょい坂ぐらいなら、体調は全く心配なさそうなのも気分がいい。
佐渡ダムで少し拡がった川幅を眺めて少し降下、一旦谷間が更に細くなった後、再び谷間に農家が現れ始めた。
9:15、中平で与作に合流。川も梼原川に四万川川が合流、梼原川となる。
明らかに四万川川の谷間より拡がった谷間に通る与作は、しばし拡幅区間となっている。またもや与作が何だか国道らしく見えてくる気がした。
拡幅新道が谷を越え、切り通しで峰を突っ切り、次の集落が現れた。そろそろだぞと気を付けていると、9:25、鳥巣の駄馬(という地名なんです)着。
2011年以来12年振りのパン屋さん「Le PainChemoi」に立ち寄らねばならない。補給食、いやお10時補給という実用面からも、ツーリングのネタ的にも。
「Le PainChemoi」は問題無く営業中だった。店内にはお砂糖系のパンと、お惣菜系の食事パン(?)が充実していて、ツーリストとしては大変有り難い。しかし一杯食べたいのに、いくつも選ぶと腹が追いつかない。しばし悩んでベーコンポテト、ピザトースト、クロワッサン2個、フィセルサンドを今回のラインナップにした。なるべく前回食べてないものを選んだつもりだったのに、ちなみに後で高地Netに前回のチョイスが載っているかもしれないことに気が付いて見返すと、ピザトーストとクロワッサンとフィセルサンドが前回と見事にダブっている。我ながら進歩が無い。笑ってしまった。
味はと言えば、しっかり歯応えがあるフランスパン生地がカリッとしかし硬すぎず、歯応えと香りがしっかりと味わい豊かで大変美味しい。何も都内が偉いとは思っていないが、都内にやって来ても普通に大人気で大繁盛だろうと思う。私が買っている間にお客さんが3組やって来た。
記 2023/6/8