四国Tour23#3
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本山からは吉野川に沿って与作から離れ、さめうら湖岸へ続く県道263へ。
与作との分岐にある吊り橋の大きなアーチ梁には記憶がある。そしてその向こうには、早明浦ダムのコンクリート壁が立ちはだかっているのだった。あんな所行くのか、とちょっとびびってしまうその高さを見て、やはり2001年「あんな高い所行かねえよ」などと思いながら次の郷の峰トンネルを目指したことを思い出した。まあ今日はさめうら湖岸に宿があるので仕方無い。
湖岸へのちょっとした登りでも、3回脚を着いてしまうぐらい疲れている。早く宿に着いて休もう。
幸いさめうら湖岸では湖岸の道はほぼ平坦だった。
湖面が青空と午後の陽差しにきらきら輝き、木漏れ日もきらきらと路上空間を緑に照らしている。それでいて暑くなく、大変快適だ。
一体この疲れが明日までに回復できるのか、という私が抱える非常に大きな問題とは全く別に、大変素敵なツーリングである。最終日までこの道が続くといいんだが、そんなことは絶対に起こらないよな。
15:35、大川「旅館筒井」着。さあ、これから全力で休まねば。一寝入りして16時過ぎ、外は西の風がかなり強くごうごう吹き荒れるようになっていた。無理せず早上がりで正解だったかもしれない、と思いつつもう一寝入り。
明日はいよいよ町道瓶ヶ森線の再訪だ。何しろ4年前に訪れているので、粛々と同じペースで進めばいいという安心感はある。ただ問題は、疲れで坂を登るのにしょっちゅう脚を着く必要があるということだ。瓶ヶ森線の終点から宿がある久万高原町直瀬「古岩荘」まではほぼ下り基調。途中100mとか90mの登り返しが2回あるものの、前回は瓶ヶ森先週点の土小屋で12時半(と思っていたが実は13時半だった)。これなら途中かなり休んでも、それほど遅れることは無いだろう、とこの時は思っていた。
何しろ明日の天気予報は降水確率0%の終日激晴れだ。よほど疲れていない限り出発して、粛々と進めば何とかなる。はずだ。
夕食は併設の「食堂 筒井」でカツオたたきに土佐鶏唐揚げ、山菜の煮物など大変美味しい。前回も猪鍋が出たことを思い出す。村役場の隣に建つこの宿、大川村のパレスホテル的ポジションの宿とも言える。
記 2023/5/28