四国Tour23#3
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数km先の吉野川橋まで吉野川の谷間には国道32が続くのだが、ここは天下の2桁国道を避け、2001年にも通った県道113へ。
川岸の森の木漏れ日の中に、対岸の幹線道路とは別世界の静かな細道が続いていった。かと思えば、時々森が開けて小さな集落が現れる。
終始土讃線が間近だったり少し離れたりして並行している様子は、ちょっと去年の元三江線沿線を思い出す。
大田口からは国道32を少し経由して12:00、吉野川橋着。
12時でここか。やはりペースは着々と遅れつつある。GPSにトラックを入れていた南回りのコースはここでショートカット確定、吉野川沿いの県道262へ。
本山まで約20km、やはり森の中や農村に静かな細道が続いてゆく。森も農村もあまり長く続かず頻繁に入れ替わる、里の道だ。
一応吉野川の上流へ向かっているものの、全体として登っているのか平坦なのかよくわからないぐらいなのが、今日の私には大変優しい。
所々で道は川原に近づき、森が開けて堂々たる吉野川の清流を眺めさせてくれる。その度にさすがは吉野川、などと知ったようなフレーズが頭に浮かぶ。素晴らしい細道だ。
森の木漏れ日、愛らしい集落。途中から対岸に現れる、与作の拡幅済み区間を他人事のように眺めてのんびり進んで行く。
小さな集落が無くならずに点在し、何処までも続くのがいかにも四国らしい。
13:30、吉野川対岸の本山着。
都合良く見つけたファミマに立ち寄りつつ、前回2001年の自分の行動をチェックしてみると、何とここ本山は10:30に通過している。嘘だろ。自分のペースじゃない。東祖谷の菅生出発からして6:15、全体的に時刻が早いとは言えるが、今日7時半過ぎに出発した京上は7時ちょっと前の通過と思われるし、同じく10時到着の京柱峠などは8:30に通過している。30分遅れを勘案しても、今のところその時のペースからもはや2時間半差が付きつつある。これでは焦る気にもならない。
記 2023/5/28