北海道Tour23#14
2023/9/16(土)朱鞠内湖→仁宇布-3

朱鞠内湖→朱鞠内 (以上#14-1)
→母子里
(以上#14-2)
→下川
(以下#14-4) →上幌内
(以下#14-5) →仁宇布
 108km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 交差点から道道688へ分岐して名寄方面へ。

 盆地外れで南へ向きを変えた道の、少し遠くの丘の稜線に、見覚えがある枝の張り方の樹を見つけた。1985年に訪れた、時々どこだったかよくわからなくなる丘と、そこに立つ樹を裏側から眺めているのだった。そうか、あの丘はこの道から裏側が見えるんだった。過去の訪問でも何回かそんなことを思っている。現地に来て思い出すことは多い。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 母子里から名母トンネルは登り150m。4年前に眺めた道の風景が淡々と過ぎ、トンネル手前の急斜面は橋で一気に飛び越えてしまう。9:45、名母トンネル通過。前後の覆道を含めて延長1900m。1990年代に開通した道だけあり、道道の山岳トンネルとしては長い方だ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 トンネルの名寄盆地側は、山間の母子里側より更に雲が少ない。陽差しがまぶしく、鋭さ厳しさすら感じられる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 でも2019年の秋ツアーでは、もう少し暑かったように思う。今日は前回より時間が早いから涼しいのかもしれない。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 山を振り返ると明るい緑が心に染みる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 朱鞠内からここまで、2019年とほぼ同じ経路だ。この先名寄盆地内では、盆地東側の国道238まで辿りつけばいい。気が向いたらアドリブで新規ルートなど開拓しても良いと思っていた。でも前回のコースへの分岐で、やはり前回と同じ道、弥生方面へ向かってしまった。こちらの静かな丘越えと、静かな弥生の風景はとても好ましい印象があるのだ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 小さい丘を2つ越えた後、天塩弥生から農道と系統が違う線形で盆地へ下ってゆく元深名線跡の細道へ。

 赤トンボが空一杯に飛び交う中、開け始めてどんどん拡がってゆく平地へ着陸するように、田圃の中へ下ってしまう。

 名寄盆地では、田圃の多くは刈り取り中だった。北海道の美味しい米を思い出す。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 下りきってしまえば、あとは概略南東を目指し、盆地の直行グリッドをじぐざぐに風連へ向かえばいい。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 全体的には地図なりに、盆地の向こうに見える距離感より長く感じられた。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 10:45、風連着。士別・名寄間の無人駅と周辺の町、風連という先入観より、2020年台現実の風連は大分賑やかだ。国道40の交差点にはGPSに表示されているセブンイレブンは無かったものの、経路沿いの交差点にローソンを発見できた。やった、名寄盆地内でコンビニに出会えた。大変有り難く休憩させていただく。下川までコンビニが無くても大丈夫なぐらいに補給食は持っている。しかし下川セイコーマートの先、予定コース上に明日の10時頃に着く歌登セイコーマートまでコンビニは存在しない。行動食補給が必要なら、というより明日歌登までの行動食が必要なので、セイコーマートがある下川市街を経由しておく必要がある。しかし下川市街に立ち寄ると、30分強ぐらいのロスが発生する。本来、下川市街から分岐している道道60の、名寄川を渡る放牧地橋が、工事中で全面通行止めになっていて、迂回路は下川市街の2kmぐらい手前で対岸に分岐する道しか無い。この道を夏に2回も大回りさせられ、身体と心に面倒くささが染みついているのだ。そういう事情があり、ここにコンビニがあることで下川市街に大回りする必要が無くなり、大いに助かった。
 今回の旭川→仁宇布3日間のコースは2度目だが、北海道Tourの経路パターンの中でも大好きな部類だ。ならばこのコースはまた訪れる機会もあると思う。放牧地橋で迂回する必要が無いときにも、ここにローソンがあることは、今後頼りにする機会があると思う。

 11:15、風連発。

 のんびりした町道で段丘を台地に乗り上げ、段丘縁ののんびりした畑に続く農道から下川方面へ向かう国道238に合流。

 いつまでも農道のままだといいんだが、と思いながら中名寄、上名寄と脚を進めてゆく。

 こちら方面から下川へは緩い登り基調となるこの道、今日は横風が時々向かい風気味だ。車はそう多くなく国道としては十分に静かで、畑や農家や山々など盆地の風景も、広々と北海道らしい空間の中で落ちついている。

 とは言えやはり国道、しばらく走っていると退屈じゃないと言えば嘘、というぐらいに飽きてくる。

 そろそろ下川手前に近づいてきた上名寄の先辺りで、名寄川対岸への迂回路分岐の1本手前に、川の土手に沿った河川管理道を発見。というより、地形図を眺めてこの辺で分岐できるかもしれないと思っていた道だ。のぞき込むと運良く舗装されているようなので、迷わず入り込むことにする。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 地図で眺めていたとおり、名寄川の土手に続く河川管理道の途中で対岸に渡り、河岸山裾の静かな集落の終端で夏に通った道に合流することができた。対岸だからこそ、名寄川の向こうに下川の盆地が伸びやかに感じられる、静かな良い道だった。

 夏にはこんな道通ると思ってなかった。いや、秋に通りたいと思っていたかもしれない。

記 2024/2/18

#14-4へ進む    #14-2へ戻る    北海道Tour23秋 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2024/3/23
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-24 Daisuke Takachi All rights reserved.