北海道Tour20#4-3
2020/8/9(日)札友内→生田原

札友内→ウランコシ (以上#4-1)
→津別峠展望台
(以上#4-2)
→チミケップ湖
(以下#4-4) →開成橋
(以下#4-5) →生田原

147km  RYDE WITH GPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 8:45、展望台発。濃霧の中へ飛び込むようにふるさと林道津別線を下ってゆく。展望台滞在中に津別側が霧に埋もれただけあり、登ってきたときより全体的に薄暗くなっているのがよくわかった。早めの撤退は正解だろう。

北海道Tour20#4 2020/8/9(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町上里地内 津別峠展望台にてにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 道道588合流点が近づくと、厚い霧は急にすっと消えて視界が開けたものの、やはり辺りはさっきより薄暗い。曇り空の下の山々が、やや険しい表情に見える。

 合流点からくるっと折り返し、引き続き道道588を上里へ。下り途中、正面の山が霧に隠れて見えない。いつも霧っぽい最近の訪問の中でも、今日は霧が濃い方だ。来年以降、津別峠は更に霧が濃くなってゆくのかもしれない。

 トラバース区間から谷に辿りつくと、時々10%以上に斜度が増す下りが続き、きりもみ急降下のように広葉樹林がびゅんびゅん過ぎてゆく。

 もう10年以上、津別峠の訪問はいつも屈斜路湖側からになってしまっている。毎回津別側のこれだけの下りを下ってしまうと、もう津別側から登る気にはならない。まあ登り総量ではさっき登ってきた屈斜路湖側の方が多いのだが。

 上里へ下ると、谷間には強めの追い風が吹き続けた。一昨日、昨日と吹いていた強風の風向きとほぼ同じ、北西の風だ。脚を余り回していないのに、かなりの快調ペースである。昨日悩まされた風が、今日の追い風となっている。風貯金などというものがあるなら、昨日と一昨日でたっぷり貯まっているはずだ。津別への下りぐらいでは貯金はびくともしないだろう。

 谷間に牧草地が現れ始める辺りから、天気は劇的に良くなっていった。

 元上里小学校辺りで空はすっかり晴れ、陽差しも徐々に現れた。美都ではいよいよという感じで直射日光が辺りを照らし始め、一気に気温が上がってかなり暑くなってきてしまった。

 北見盆地はもっと暑くなるんだろうな。あの暑い北見盆地で。まあ悩んでも悩まなくてもこの後北見盆地は経由せざるを得ないのだ。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 9:50、津別着。とりあえずいつものようにセイコーマートへ。町中を流している段階で、直射日光と照り返しが厳しく、ものすごく熱い。肌にちりちり感じる程の熱線である。まずはとにかく店内に避難だ。津別も暑いときは徹底的に暑いんだよな。

 物を買ったら外に出なければならないのが辛い。暑い店先でコーヒーを飲んでアイスを食べつつ、しかしこれならチミケップ湖で雨が降る可能性は少ないとも思った。最低限薄陽は期待していいだろう。実際には移動している間に雲がやって来て、現地ではもう曇ってしまったなどということになるかもしれない。しかし津別でこの時間、この天気を前にして、チミケップ湖を諦める手も無い。去年もうちょっとだけ遅い時間に津別に着き、チミケップ湖には全く問題無く行けて、湖畔で1時間も滞在できたのだ。何たって今年は去年より早めペースなのだ。等と気分を上げて、熱気に突入だ。

 10:05、津別発。

 コースの向きが津別で120°以上折り返しになり、さっきまでの追い風は国道240では見事に向かい風になった。風の勢いは、脚を回してやっと何とか15km/hしか出ないほどに凄まじい。そして陽差しはますます絶好調に辺りを照射し、更に路面からの照り返しとなって、上下から路上の物体を加熱しているのであった。吹き荒れる風の温度自体は25〜27℃位なのか、けっこう冷やっと感じられるのに、風の強さと上下から照りつける高温で、10分も走っていると本当に頭がぼうっとしてきた。これが本来の夏の津別、いや、北見地方の暑さであることも、実際に暑さに直面してみて思い出した。まったく程々というものは無いのか。

 しかし国道240区間は意外に短いのが救いだ。10:35、本岐着。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 チミケップ湖へ向かう谷間の道道494に入り、谷間と道の向きが国道240と少し変わっても、期待するほど向かい風は弱くならない。谷間に風が入り込んで、谷に沿った気流になっているのかもしれない。もう3日間続いている風に、そろそろ嫌気が刺していてこらえ性が無くなってきているのを自分で感じられた。もしかしたら疲れ始めているのかもしれない。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 相変わらず陽差しは強い。道道494の交通量が極端に少なく、時々路上を覆う木陰や川からの風が涼しいのだけが救いだが、そんなもん焼け石に水だ。過去にここで軽い熱中症になってしまった経験が活きていて(というより懲りていて)、水は心配無いぐらい準備しているのは安心だ。

 のろのろ進んでいるうちに、本岐からチミケップ湖までの半分強を過ぎた沼沢分岐手前辺りから、空に雲が出始めた。やはりこの山間では雲が出てきたのだった。雲が出てやっと涼しくなったのは有り難いが、より山間のチミケップ湖では、更に雲が増えるのかもしれない。だとするとちょっと残念な気もする。いや、こうなってみると残念ではある。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 舗装区間の終盤で、やっと時々向かい風が弱まってきた。谷間が狭くなって風を遮っているのかもしれない。風が止むと体が軽くなり、頭は急にはっきりした。疲れているんじゃなく、ここまでの路上が暑くて向かい風や横風が強すぎたことがわかった。チミケップ湖から北見盆地に降りるまでにまた暑くなり、生田原まで少なくともどこかで必ずまた向かい風が吹くのだろう。しかし、疲れが原因じゃかったので、最低限今日も最後までは何とかなるだろう。

記 2020/11/22

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Last Update 2021/3/7
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