北海道Tour20#4-2
2020/8/9(日)札友内→生田原

札友内→ウランコシ (以上#4-1)
→津別峠展望台
(以下#4-3) →チミケップ湖
(以下#4-4) →開成橋
(以下#4-5) →生田原

147km  RYDE WITH GPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 取付の7〜8%直登は視覚的に厳しい。しかし実態としては、この斜度が津別峠まで標高差600m以上、ほぼ途切れること無く続くのだ。先はまだまだ長い、センターローまでギヤを落として努めてゆっくり登ってゆく。落ちついて粛々と確実に、ゆっくりゆっくり行けばいつも通りの津別峠、問題無い。最近流行の持続可能というやつだな。

 直登のてっぺんで曲がって山肌に取付き、もう少し頭上の開けた登りが続いてから森の中へ。

 これだけ朝早く雲が厚くて暑さの心配は無くても、森の中に入るといつもの通り気温がぐっと下がる。ポロシャツを着たままでも、あまり汗が吹き出るような感覚が無い。

 そして全体として登り斜度はあまり変わらないものの、つづら折れの折り返し部、もう少し登って現れる沢渡部の橋など、時々気分転換できる程度に斜度に緩急があるのが大変助かる。

 薄暗い森の笹の中、黒い物体が動いた気がしてどきっと驚かされ、見直して朽ち木の切り株であることを確認したりする。しかし、津別峠にあまり熊は出ないらしい。山裾には出るようだが。

 標高300mぐらいから、それまで森の奥に漂っていた濃霧が路上までやってきた。450m手前辺りから更に涼しい風が吹き始めたのもいつも通り。

 500m台で周囲の樹間が空き、頭上の空間が開け始めた。この辺から道の斜度が緩くなるような気がしていたが、それは単に斜度の緩急が時々ある、という状態の見間違いだったことが今回理解できた。ちなみにRIDE WITH GPSやルートラボやカシミール3Dのプロフィールマップでは、津別峠区間は終始一定の斜度で描かれている。

 500m台後半からは峠へ続くトラバース区間となる。本来屈斜路湖がちらっと見えるはずのこの辺で、今日は濃霧が視界を遮り、辺りは薄暗い。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 しかし峠へ続く南側斜面へ回り込むと、雲は相変わらず厚かったものの、峠に続く正面の山の斜面がはっきりくっきり見え始め、その明瞭な迫力に驚かされた。のみならず青空まで見え始めたではないか。津別側は屈斜路湖側より天気が良好なのかもしれない。これも近年毎度の傾向である。このまま暑くならずにチミケップ湖で晴れてくれれば望むところなんだが、世の中そんなに甘くはないような気もする。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 峠の手前まで、毎回の記憶と実態のずれの範囲内で、登りの実態は推移した。しかし峠手前数10mでぐっと厳しくなる斜度は、毎回の訪問の度、記憶されている厳しさが更新されるような気がする。少なくとも厳しいことだけは記憶通りだ。まあ厳しいということは十分わかっているので、ギヤを下げるだけの話だ。

 
北海道Tour20#4 2020/8/9(日)札友内→生田原 北海道川上郡弟子屈町ウランコシ地内 道道588 津別峠にてにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 7:45、津別峠着。出発が早かった分だけの早着であっても、その分だけ好調な津別峠訪問と言っていい。そしてゆっくり登っているだけあってまだまだ行ける。

北海道Tour20#4 2020/8/9(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町上里地内 道道588・ふるさと林道上里線分岐にてにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 そのまま引き続き分岐からふるさと林道上里線へ。谷を挟む上里方面の山肌がよく見え、森の生々しい迫力に息を呑む。ここまで登れて良かった。そしてやはり津別側は少しは霧が薄い。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 斜度が厳しい分、ギヤをインナーセカンドローまで落とし、更にゆっくり登ってゆく。車が降りてきて道端に寄るときにも、むしろ停まって待てるのが有り難い。ゆっくりながら、いつものように津別峠展望台に向かえているのだ。そして展望台まであと少し。登るにつれ再び青空が見え始め、稜線部の向こうは完全に雲が切れているようにも見えた。いいぞ。

 8:15、津別峠展望台着。近年は8時台の津別峠着がすっかりデフォルトになってしまった。今日もこの時間なら、去年と同じく特に焦ったりすること無く津別には10時前後に着けるはず。そしてそれならチミケップ湖も楽勝、湖畔で時間も取れるだろう。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 

 到着時には展望台のバックに青空が見えていて、小躍りしそうになった。しかし、自転車を停めている間に辺りは薄暗くなってしまった。霧が出てきたようだった。

 霧ではあってもまずは展望台に登るだけ登ってみると、屈斜路湖側はもはや完全に灰色のガスで視界が埋まっていた。反対の津別側は、津別市街らしき営みや上里の山々が眺められ、多少はましだった。少しの間は。

 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR パノラマ合成
 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA70-210mm1:4.0ED SDM WR

 しかしそれも束の間、すぐ雲が押し寄せて隠されてしまった。まあ毎年のこと、チミケップ湖を目指すには却って好都合である。今年も津別峠展望台に来れて良かった、それは間違いない。

北海道Tour20#4 2020/8/9(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町上里地内 津別峠展望台にてにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour20#4 2020/8/9(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町上里地内 津別峠展望台にてにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour20#4 2020/8/9(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町上里地内 津別峠展望台にてにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

記 2020/11/22

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Last Update 2021/3/7
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