開陽→開陽台
(以上#3-1)
(以下#3-2)
→養老牛
(以上#3-2)
(以下#3-3)
→西春別宮園町
(以上#3-3)
(以下#3-4)
→泉川
(以上#3-4)
(以下#3-5)
→札友内
95km
RYDE WITH GPS
タイトル行程 |
|
![]() |
目が覚めると3:50、全く問題無く起床できた。そして昨日の疲れは残っていない。いい感じだ。
天気予報を確認すると、弟子屈町と標茶町で16時からだった雨が18時からに繰り下がっていて、午前中朝のうち晴れで午後は曇りなのは昨日の通り。それ以外の根釧台地全域はやはり午前中は晴れで、18時から雨とのこと。
4:15に外を見てみると、空に晴れ間が見えた。これは開陽台に行かねば。過去3年間夏には無かった、希望に満ちた開陽の夜明けである。
風は止んでいる、ように見えた。石川さんとお母さんに見送っていただき、5:35民宿地平線発。
道に出ると止んでいるように見えた風は実はまだ強く、今日も朝っぱらからもろに向かい風なのだった。嫌気が刺してきた。しかしそれどころか、この風に今日1日、いや、今回の旅程最終盤まで悩まされることになる。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町開陽 町道北19開陽台出口にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA開陽台下から根釧台地の地平線を眺め、今朝はちゃんと乗車して駐車場へ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町開陽 開陽台往路にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
6:05、開陽台着。駐車場の定位置に自転車を停め、まずは何を置いても展望台へ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町開陽 開陽台にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
例によって空にいつの間にか雲が拡がり、晴れというより曇りの印象が勝つ天気に変わっていた。しかし空のそう低くない雲の下、遠景が異常に澄んでいる。雨の心配が無い曇りの日にありがちな、今朝の開陽台だ。
なんと西の遠くに山が見える。あれは何だ、阿寒かフップシ岳か。東には国後島、その少し右側に野付半島、風蓮湖へ続くオホーツク海岸がバッチリ見える、見える。眺めだけで言えば過去最大級、さすがは熱帯低気圧一過、そういう視界が空の中に広がっている。
少し出てきた陽差しは、すぐに再び雲に隠れてしまった。やや薄暗い根釧台地の上、空がほわんと別世界のように明るい。これはこれで、間違いなく素晴らしい眺めだ。昨日来たばかりではあるものの、いや昨日も含め、今回も開陽台に来れて良かった。
展望台からカラスの鳴く駐車場へ。立ち寄ったトイレががキレイになっていた。さっき私が展望台に向かうときに、トイレを掃除して下さっていたおばさんを思い出す。地元の方の努力で、我々の訪問先の多くが使いやすくなっているのだ、と思わされた。
7:05、開陽台発。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町開陽 町道北19開陽台出口にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
道道19に降りて道道150へ。養老牛まで昨日の逆走である。
昨日と同じ風が、今日もかなり強い向かい風になっている。身体が重くて思うように動かない。やはり疲れているのかもしれない、と思わされる。昨日青空の下だった牧草地や防風林は、曇り空の下やはりどうしても色彩とコントラストに欠ける。いつの間にか次第に登り始めているのに、広々と伸びやかな牧草地が斜度を感じさせないせいもあり、あまりすかっとしない気分とともに何となく淡々と脚を進めてゆく。
このまま全部逆走だと芸が無い気がして、昨日北進から下ってきた道の1本手前で狙い定めて牧草地の細道へ。入口から見えていた牧場を過ぎたところで、道はダートに変わった。やはり普段経路に使っていない道には、地図ではわかりにくいそれなりの理由があることが多い。細道の人気が無い防風林や茂みに熊がいそうで怖ろしい一方、のんびり落ちついた雰囲気は大変好ましい。
北進の一番東側の縁で道道150に再合流。いつの間にか雲が動き青空が現れ、陽差しが辺りを照らし始めていた。雲がかなり早く飛ばされている位なので風がかなり強く、その風は南西の進行方向に対して相変わらず向かい風だ。足取りはかなり重い。ちょうどタイミング良く現れた牧舎の無人売店に何となく立寄ってはみても、飲んでみようかなと思っていた牛乳は置いていない。現実逃避は現実逃避にしかならないことを思い知らされただけなのだった。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町北進台 道道150にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
あてが外れて再び道道150へ戻ると、下手方向に展望が開けていることに気が付いた。防風林の間に地平線が見えている。明るい彼方と眩しい空に脚を停め、写真など撮り、改めて思った。今日はあまり急がず、脚を停め停めのんびり行こう。昔は3時間あれば余裕で自走していた鱒やに、夕方に着けばいいんだから。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町北進 道道150にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
しかし北進の防風林を抜けて旭新養老牛への谷越から一直線に移行する辺りから、再び空に雲が押し寄せ、山と陽差しが隠れ始めた。もう、昨日陽差しの当たった風景の曇り空版に脚を停めるような場所は無い。
今日は養老牛の先から西春別の南、202kmコースの南側まで南下するトラックを組んでいる。訪問したことが無い矢臼別演習場沿いの牧場を拝見し、ついでに往復には未済道路を経由しようという魂胆だ。しかしこういう天気で、このままそういうコースへ向かっても風景を楽しめるのかどうか悩ましい。帰りには向かい風が待ち構えている筈だし。
等と悶々と悩みつつ、旭新養老牛の養老牛温泉分岐を過ぎ、曇り空の牧草地を横目に淡々と脚を進めてゆく。ああ、今年もおれの根釧台地がだんだん終盤に向かいつつある。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町養老牛 道道150・505・885交差点にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
8:40、養老牛ながかわ商店着。
例によって自販機コーヒーを飲み、この先の身の振り方を少し考えてみた。しかし他に何か画期的ナイスアイデアがある訳じゃない。北側の牧草地は見ている分には楽しそうな空間ではあるものの、入り込むとどうせすぐにダートにはまってさあ大変、てなことになるのがオチだ。過去に経験もある。結局ここまで予定に流されるように辿りついた私は、あまり具体的な代案が無いという消極的理由で引き続き宛も無くでっちあげた予定の行動を続けるしか無いのだった。まあでも、普段から私のサイクリングなんてそんなもんなのである。いつも通り、平常心だ平常心。
8:45、養老牛発。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道標津郡中標津町養老牛・川上郡標茶町中虹別町界 道道885にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
道道897からGPSトラック通りに南へ。
虹別から計根別を南下してゆくこの辺りは既知の道が多い。今日のコースはその狭間、未済経路を選びに選んでいる。一直線道路を行けども行けども広々と牧草地、その縁に防風林、時々牧場農家が道沿いだったり牧草地区画の奥だったりして過ぎてゆく。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道川上郡標茶町虹別原野にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA道が下り始めたのと風向きが追い風気味の横風に変わったお陰で、進むことがおそろしく楽になった。脚をくるっと回すとあっという間に30km/hオーバー、ここまでの重い足取りがまるで他人の脚取りのように1区画、2区画とびゅんびゅん後ろに去ってゆく。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道川上郡標茶町虹別原野にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETAそれに2区画も下ると、空の雲が切れ始めて急に晴れ、一気に風景の表情ががらっと明るく鮮やかに変わってしまった。多分これが朝から晴れの天気予報通りなんだろう。いつも通り、山沿い1本道を外れるとこういうことになるのだ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町本別にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
大分下っても僅かながら下り基調は続いていた。ほんの僅かでも下りなら、自転車はすいすい絶好調なのである。更にかなり強い追い風アシストが後押しし、好調ペースに輪を掛けていた。どちらも自分で力を使っているわけではない。裏付けの無い好調さは、行程感覚というものを私から奪いつつあった。まあこういうありがたい機会は滅多に無い。帰りはこの道と並行な道の折り返しになるので、この追い風がもろに向かい風になることだけ忘れなければ、あまり深入りすることも無いだろう、多分。だから目安として11時までに行けるところまで行って、11時ちょうどに問答無用で折り返そうと思っていた。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町西春別にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
10:30、西春別宮園町着。宮園町着といっても、去年雨宿りした国道243沿いの市街地から大分東に入り込んだ単なる交差点である。何か市街地っぽいような施設は無く、今時風箱もの公共施設っぽい農協の出荷施設だけが交差点近くに建っていた。
宮園町の地名に、根釧台地を横断する国道243の位置を思い浮かべ、ここまできたのか、11時までにもう少し行けるね。などと思いながら交差点を通過して2〜300m。あそこでボトルの水を補給できるかもしれない、更に自販機ぐらいあるに違いないと思い始めた。この先自販機処か牧場農家も滅多に現れないだろう。うー、じゃ戻るなら今だね。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町西春別宮園町にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
と思って引き返し始めると、身体が重い、動きが遅い。まさか風がこれ程強いとは。もう笑っちゃう程風が強いのだった。そしてやっとこさ出荷施設に戻っても、自販機と屋外給水栓は無く、水を補給することはできなかった。
気が付くと、雲が消えた空から陽差しが照りつけ、照り返しとの上下攻撃でもう暑い暑い。現実に引き戻されたような気がした。ここらで地図を再確認、帰り道のボリュームを補正することにした。
行程としては折り返し想定地点に向けてかなり進んでいる。しかし、あと30分で計画折り返し地点に辿り着けるかどうかはビミョーだ。それより風とともに盛大に揺れる広葉樹や茂みを眺めるにつけ、向かい風の区間を増やすのは避けたい気持ちが強まっていた。いや、帰り道のことを考えないようにしていたのだ。
あまり深入りせず、ここらで戻ったほうがいいかもしれない。当初は11時折り返しじゃなくて10時半とか思ってたのだ。少々考えてみて、あまり悩まずこの辺で折り返すことにした。
まずは道道362で西春別宮園町の市街へ向かう。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町西春別宮園町 道道362にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA想像していた以上に横風がもの凄い。これがこの後向かい風になるのだとか、あまり深刻に考えないことにした。とりあえずの現実逃避は得意技だ。
10:50、宮園町着。
国道243沿い、去年雨宿りした軒下の自販機で自販機でコーヒーを飲み、風が吹き荒れている市街地の風景を眺め、地図を眺めてこの先の可能性を確認しておくことにする。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町西春別宮園町 国道243にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA宮園町には何か食べられそうな店は無いこと、西春別なら食事ができる店があるということを、去年地元の方に伺った。つまり、何か店で食べようとしたら、この辺りでは西春別に行くしか無い。結局去年は西春別には行かず、西に向かう農道に雨の中脚を進めたのだった。今日は雨だった去年と違って、空は晴れている。
国道243では、やはりもの凄い向かい風が襲いかかってきた。道端の森の木々が枝を揺らす光景そのものだけで、身体から力が抜けてゆくように思われる。しかも空はここへ来てどんどん晴れてきていた。いわんやだだっ広く平坦で木陰の無い国道路上、直射日光(の紫外線?)と路面の照り返しが上下から襲ってくる。気温で言えばせいぜい23〜4℃ぐらいのはずなのに、暑い、ああ、暑い。つらい。気が遠くなる。真夏の根釧台地に久しぶりに会えた気がした。
たかだか3kmの長かったこと。それでも遠くに眺めていた鉄塔が次第に近づいてきたのだけが、心の支えにはなった。
11:10、西春別着。石川さんに車で連れてきていただいたのは2018年、それ以前に自走で通過したのはいつだったか…すぐ思い出せない。それでも町の雰囲気には何となく見覚えがある。
市街地中心にあるだろうそれっぽい飲食店を(目だけで)捜して、国道243で向かい風に揉まれていると、前方にセイコーマートが登場した。しかもHotchef付。セイコーマート立寄りに理由など要らない、そんなもん店に入ってから考えればいいのだ。
とはいえ、どこかの飲食店に立ち寄るために、向かい風の中わざわざ国道を通ってきたのだ。ここは敢えてHotchefの豚丼ではなく初志を貫徹したい。ちょうどセイコーマートから出発しかけた車に停まっていただき(すみません)、飲食店の場所を尋ねてみた。
一旦お礼を言って町中のお店を探し始めた私のために、車の方はわざわざ戻って下さって更に詳しく教えてくださった。しかし、教えて頂いたお店は全て休みなのだった。
仕方無く再びセイコーマートに戻ってアイスなど食べてみた。考え直してみれば、別に差し迫って食べたいものは無い。腹が減って仕方無いということも無い。昨日中標津で買っておいた補給食のHotchefクロワッサンをしょっちゅう食べているからだ。気持ちが身体の実態と離れているのは、向かい風で気が遠くなっていて、現実逃避したいだけなのかもしれない。
などと思いながらぼうっと眺める道沿いの旗が、異常な程の勢いで煽られている。やはりかなり強い風が吹き荒れている。これは昔豊頃から輪行しちゃった時に匹敵する風だよなあ、こういう時に輪行できるといいなあ、などと思うものの、まあしかしそう輪行ばかりしていても商売上がったりなのだ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町西春別 国道243にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ふと天気予報を再確認すると、何と弟子屈が16時から雨予報に変わっているではないか。鱒やには15時台に着く必要がある。ならばこのまま進んで、各日に何か食える弟子屈で飯を食ってややゆっくりして、時間的には15時ぐらいのはず。要するにいつものパターンで、あまり何か画期的なことはできなさそうなのだった。
それならこの後できることは、この辺の未済経路消化である。再び地形図「磯分内」「弟子屈」で泉川辺りを適当に目で追ってみると、通ったことが無い細道が昨日通った道の1本北へつながっている。極端な谷も無く、比較的穏当に何とか辻褄が合いそうだ。どうせその後は昨日と同じく道道13に合流し、萩野から農道で虹別の道道897分岐手前へ向かわなければならない。せめてなるべく昨日との重複が少ない、つまり道道13の経由距離がなるべく短いコースを通りたい。それには極力北東寄りで道道13に合流すればいい。
11:30、西春別発。市街の北からおもむろに泉川の牧草地へ入り込む。
地形図に少し細い道で描かれていた、牧草地区画に比べてややイレギュラーな線形の道は、当然の如くすぐにダートに変わった。しかし、何か野生動物が現れそうな雰囲気は無い。でもやはり民家から離れた茂みでさえあれば、熊は出るのかもしれない。熊も出そうないいダート、などという言葉が頭に浮かぶ。他人事の様に。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町泉川にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ダートは牧草地の中、高い茂みに囲まれてイレギュラーにカーブを描いて迷走気味だ。いやいやいや、これがちゃんと地図通りの線形だ。牧草地に起伏はあっても、根釧台地のダート農道にしちゃ斜度は優しい。風は相変わらずかなり強めに吹き荒れているものの、のんびりいい気分だ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町泉川にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
毎日GPSトラックでがちがちに経路を組んでいる旅の途中、糸の切れた凧のように予定経路とか想定時刻とかのノルマから自分が放り出されている。予定した枠組の内側や町が恋しく、とてつもなく寂しいような気はする。ペースも著しく下がっているんだろうな。昨日の快調な根釧台地202kmコースがマボロシのようだ。でもいいのだ、こういう根釧台地訪問も。毎年根釧台地に来れているからこそ、こういう年もあるのだ。距離は稼げなくても、今おれは間違いなく旅まっただ中の時間にいる。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町泉川にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
起伏を越えて防風林を抜け、イレギュラー気味にくねっていた道が直行区画に到達した。道の続きがそろそろ舗装路になるかと思ったら、まだしばらく防風林の中にダートは続いた。この辺りでダートで残っている道は少ないだろうな。人気の無いぼうぼう気味の牧草地や牧場農家の廃屋を脇道の奥に眺めた後、やっと人っ気のある道が現れ、行く手に車の行き交う道が見え始めた。
舗装道路に突き当たり、行き止まりになった道を1本ずらして更に北西の根釧台地縁へ。ここまで来ると明らかに走りが重い。向かい風に加え、地形が全体的に平べったくて風景だけでは登りがわかりにくいのだ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町泉川にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町泉川にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA一直線の道の行く手がぐいっとせり上がり、防風林に突き当たっている。あれは間違いなく根釧台地縁を通っている道道13であり、初めてだと思っていたこの道も、過去に通っているかもしれない。来たことがあるとしたら、以前は濃厚な霧雨だったように思う。いつかはもうはっきり覚えていない。
13:10、道道11に合流。少々脚を停めてパンを食べる。
顔がチリチリし始めていたので日焼け止めを塗り直す。これぐらい陽差しが強い根釧台地も随分久しぶりであり、暑いときの根釧台地では毎度の現象だ。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道野付郡別海町泉川にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
昨日通った道道11がやはり昨日と同じく豪快に、あっというまに萩野に下り、再び北西向きの農道へ。いつの間にか雲が動き、空は曇り始めていた。
国道238の丘の頂部で360°写真を撮っておく。以前はここで合成パノラマ用の分割写真を撮ったり、根釧台地の地平線を振り返って名残惜しさに浸ったものだった。最近は昔ほど感傷的にはならないような気もするが、いや、毎年来れることが大変有り難いことに変わりは無い。
北海道Tour20#3 2020/8/8(土)開陽→札友内 北海道川上郡標茶町虹別 国道243にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA毎年毎年の訪問は、次の自分の旅に繋がっている。自分の旅だと思える限り、それは自分の経験であることに間違いないし、自分の旅は過去から未来へ全部繋がっているのだ。
丘を超えて国道238を西へ。町境の丘を越えてスノーシェッドを抜け、仁田から農免農道へ入り込む。薄曇りだった根釧台地側から弟子屈側では天気ががらっと変わり、雲の雰囲気が暗くて重い。何だか景色が全体的に薄暗い。それなのに脚を停めるとむっと蒸し暑いのは。16時からの予報だった雨が早まっているのかもしれない。今日はこっちを回り道してみようと思ってトラックに入れておいた摩周湖裾方面ももう止めて、弟子屈に向かうことにした。もうすっかり例年の弟子屈アプローチと同じ道、今日の行程は収束期に入ってしまった。
弟子屈で何か食べたくても、駅前の食堂ぽっぽ屋に寄るという気にはならないし、ラーメンの弟子屈本店まで脚を延ばす気も無い。というより明日の朝食をセイコーマートで仕入れるなら、セイコーマートで何か食べたい。もう直接セイコーマートへ向かってしまう。
14:00、弟子屈セイコーマート着。荷物をお願いしたら、毎年お馴染みの店員さんが出てきてくれ、今年の人出についていろいろと教えて下さるのが嬉しい。
14:40までセイコーマートでうだうだしている間に、辺りはすっかり薄暗くなってしまった。
15:05、鱒や着。すぐお風呂に入れていただいて、上がってもまだ雨は降っていなかった。しかし空はますます薄暗い。早く着いて正解である。
明日の天気予報は1日曇り、18時以降は遠軽市で晴れ、降水確率はどこも終日0%。気温は津別町と北見市で最高32℃とやや高い。津別峠・チミケップ湖の青空と津別・北見盆地での灼熱地獄は、表裏一体であることを思い出す。
根釧台地では雨に移行しつつある。雨からはひとまず逃げ切ったと言えるかもしれない。とりあえず、明日は朝から津別峠決定だ。津別峠では暑くならないといいな。
記 2020/11/3
記 2020/
#3-2へ進む #3-1へ戻る 北海道Tour20夏 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ