帯広空港→糠内
(以下#12-2)
→中札内
(以下#12-3)
→上美生
(以下#12-4)
→八千代町
101km
RYDE WITH GPS
4:20都内某所発、4:40羽田空港着。コロナのせいか、空港は比較的空いているようだ。タク輪アクセスのお陰で手荷物預かり一番乗りももう毎度の事。
R0010654.JPG 北海道Tour20#12 2020/9/19(土)帯広空港→八千代町 東京都大田区羽田空港 空港第2ビル出発ロビーにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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がらんとした手荷物預かりカウンター前の、それらしき場所の前に自転車とバッグを置き、受付開始の5:15を待つ。こういう自分を、上野駅で急行八甲田の自由席に並んでいた、高校生の自分に見せてあげたい気がする、などと思う。人生いつかは八甲田じゃなくても北海道に行けるのだ。まあもっとお金があれば、何かに並ぶ必要そのものが無くなるのかもしれない。
ANA4761便は羽田6:55発、帯広8:25着。出発6:55というのは何の時間なのか、毎回あまりはっきりしないように思う。離陸時間だということを以前機内案内で聞いたような気はするものの、今回実際の離陸時刻は7時を超えていたような気もするし、その前に飛行機が動き始めたのも、6:55ではなくもう少し後だった。搭乗期限は確実にそれより前だし。まあそんなことを考えているうちに、いつの間にか寝てしまった。今日は窓際の席じゃないのだ。
東京は曇りだったのに、十勝は快晴のようだ。隣の列の窓の外が明るくまぶしい。
8:25、帯広空港着。というより、空港に着陸して手荷物受取所に入って8:25だった。前倒し行程で快調な往路航空便だったと言える。
自転車を最後の方で受け取り空港から外に出ると、空気がきりっと涼しい。外の温度表示によると気温18℃とのこと。でも、今のところは18℃で、日陰でも半袖2枚で何とか快適ではあるものの、天気予報によると今日の最高気温は25℃とのこと。けっこう暑くなりそうだ。どこかで上着のポロシャツを脱ぐのだろう。十勝の秋のイメージ通りである。
北海道の鋭い陽差しに備えて日焼け止めを濃いめに塗ったくってから、9:30、帯広空港発。
気が急いて給水を忘れていた。ここから先2時間かそれ以上、確か以前A-COOPの存在を確認している駒畠まで、道端に自販機は期待できない。2〜300mぐらい戻れば空港の自販機があるのだが、何だか気が急いていたので、空港前のトヨタレンタカーに寄って自販機で水を仕入れた。
まずは農道で北上を開始する。
周囲は平地まっただ中、標高140mくらい。真っ青な空と真っ白な雲と眩しい日差し、緑の防風林と畑、涼しい木陰。絵に描いた様な青空サイクリングが始まった。
北海道という名前に期待する青空と緑の畑が、実際に周囲に拡がっている。夏にあれだけ雨と強風に悩まされたばかりなので、仕切り直しとしてこれ以上無い展開だ。
R0010655-Edit1.jpg 北海道Tour20#12 2020/9/19(土)帯広空港→八千代町 北海道帯広市桜木町東4線にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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人生こんな日もやってくるのだということが、何だか非現実的ですらある。もうこれだけでも十分、と思いかけた。いやいやいや、まだまだ4日間これからだ。
R0010656.JPG 北海道Tour20#12 2020/9/19(土)帯広空港→八千代町 北海道中川郡幕別町栄にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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予想通り、秋ではあるものの日なたは普通に暑い。十勝で夏だとこんなもんじゃ済まないだろうとは思う。さっき18℃だった気温は、もう確実に上がっていると思われる。
上途別南から桜木町へ、それまで真っ平らだった道が丘陵裾の丘と谷を横断し始めると、西側に日高山脈まで一気に展望が開けた。手前から拡がる畑、全て人里であるというのがいかにも農業王国十勝を感じさせる風景だ。
起伏のバウンドが次第に大きくなり、がつんとした激坂で丘に乗り上げるようになってから、北へ向かっていたコースが古舞から東へ向きを変える。端っこに乗り上げかけている帯広南西部の丘陵3つを、まともに横断する農道だ。標高は谷底で100m台から最高で180m台。所詮十勝の丘陵なのでそう長くはないものの、農道ならではの10%登りが続いて汗が噴き出てくる。特に陽差しがもはやすごく熱い。坂の途中、森の木陰が冷やっと有り難い程だ。
坂を登り切るとともに、周囲は明るく開けて台地上の畑、人里となる。しかし、台地上の部分はそう広くない。農道は道はまた一気に谷底へ下ってゆく。もう少し人力の軽車両に優しく道を作れないのかと思う。まあしかし、作れない理由も理解はできる。
10:30、標高110mの谷底、糠内着。
道端、目に付いた公園で水補給とする。まだ水は十分あるにはあるが、立寄りの口実を作って立ち寄ってみたいのだ。
涼しく木漏れ日がきらきら眩しい木陰に自転車を停め、少し向こうで遊んでいた少年少女に水場を尋ねると、大変元気よく可愛らしくはきはきと「そこに水道があります!」と教えてくれ、何だか嬉しくなってしまった。この水は結局この日最後までボトルの中に残ってくれた。
記 2021/2/17
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