北海道Tour19#4
2019/8/11(日)札友内→生田原-4

札友内→津別峠 (以上#4-1)
→津別峠展望台 (以上#4-2)
→津別
(以上#4-3)
→チミケップ湖
(以下#4-5) →生田原  144km  RYDE WITH GPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 ややそそくさと休憩を終えて10:30、津別発。
 去年より何と1時間半以上早く津別を出発できている。長らく1日でチミケップ湖の先まで行くような行程を組んでいないものの、津別発がこの時間ならチミケップ湖なんて楽勝だろうという安心感がある。

 本岐までは8km。国道236は意外にも交通量が少ない。時々路上の車が視界から途絶えるような瞬間もあルほどだ。谷間自体は開放感とメリハリに欠け、やや間延びした雰囲気ではあるものの、裏を返せばのんびりと気軽でもある。向かい風さえ無ければ、国道っぽい道をあまり何も考えずに本岐だけ目指して流す、そんな区間だ。ただまあ、車が通過するときはやはり速いし、そういうストレスは8kmの間に溜まってゆく。

 本岐に着いて道道494へ。と、分岐に訓子府方面が通行止めとの看板が建っていた。何、と思って文章を読む。通行止めの原因は崩落らしい。その場所ははっきりしないものの工事期間が来年まで続くようだ。しかし道道494はチミケップ湖までは通行できて、チミケップ湖から先は道道682で北見方面へ抜けられるようではある。
 もしこの看板の通りなら、留辺蘂までは予定コースの訓子府経由ではなく北見経由となる。熊が出そうなチミケップ湖から訓子府までのダート含み区間と、訓子府から相内までの丘陵越えは避けられる一方、チミケップ湖から最上まではやはり熊が出そうなダートであり、最上から北見へは昨年通った道だし、その先留辺蘂までずっと車が多い幹線国道36が立ちはだかる。のみならず、予定コースよりやや大回りだ。
 まあどっちもどっちなんだが、できれば静かな道の方がいいし、それだから訓子府経由で計画していたのだ。しかし今はとにかく、生田原夕方到着に向け、できることをするだけだ。通行止め看板の情報が古く、実際は通行可能なことを祈りつつ、先へ進もう。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 3年振りともなると何だか久々みたいな、いや、隅々までいつも通りのような道道494。相変わらず車がかなり少なく、静かな道だ。

 2〜3年ほどチミケップ湖に泊まった年が続いたため、この道を今日の行程の最終段階だと思いながら午後早めに辿る機会が多かった。この時間に、チミケップ湖より先へ行くという気分が久々なのだ。どっちがいいというより、行程のバリエーションが多いことを純粋に有り難がるべきだろう。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 気分が良いせいか、この静かな道で今日は熊を心配する気にならない。雲は低くてやや薄暗いものの、暑くなくて淡々とのんびりと、大変落ちついた行程になっている。こんなにのんびりしていて良いのかとも思う。何とまだ午前中なのだ。心配も吹き飛ぶというものである。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 大分進んで、チミケップ湖まで3km弱のダート入口に、再び看板が登場。明確に「訓子府方面は通行止め」と書いてあるものの、それと別の看板に「大型車通行止め箇所はチミケップ湖手前の鹿鳴の滝周辺」と明記してある。大体どこだか想像が付く。そこを過ぎれば、その先はずっと通行可能なのかもしれない。2枚の看板を大変都合良く解釈すれば、自転車に通行に関しては問題無い可能性がある、とも思える。可能性が1%でもあれば、絶対に諦めないのが北斗神拳とデュエリストとナルトとツーリストだ。
 まあそんなに構えず、とりあえず先へ進んでみよう。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 大型車通行止め箇所はやはり鹿鳴の滝の先っぽかった。ぽかった、というのは工事は完全に終わっていて、想像していた箇所に何となく工事直後感が漂っていたのだった。とすると、あの看板はまだ工事中であることを前提としたものかもしれない、という希望的観測が可能だ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 11:50、チミケップ湖着。やはり曇りだと、木々の間に臨む湖水は水面はやや鈍い金属色のような光沢である。この湖水が全て水銀か鉛だと思うと、気持ちもなんとなく盛り下がろうというものだ。ただ、手前の森の中の浅瀬は透明そのもの。30cmぐらいの魚が悠然と水中を漂い、森に囲まれた水面上には、マダラヤンマが嬉しそうに飛び回っているので、こちらも釣られて嬉しくなったりもする。
 二又からやって来る道道682は、今年は開通していた。二又からアプローチしても良かったかもしれない。等という妄想より、今はとにかくキャンプ場へ向かおう。

 静かな極上ダートも梢から響くチッチゼミの声も、何もかも皆懐かしい。

 チミケップホテルはもう通過してしまう。チミケップ湖で朝を迎えたくて、毎年泊まっていたこともあったし、送迎車など随分お世話にもなった。ただ、1泊3万のせいじゃなく、何となく自分には合わない空間と宿泊体験だったかもしれない。等と、つい2〜3年ぐらい前のことが他人事のように思い出される。

 12:05、キャンプ場着。自転車を湖畔の草地へ押してゆき、私的定位置の木の下へ。

北海道Tour19#4 2019/8/11(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町最上 チミケップ湖キャンプ場にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 今日のキャンプ場はテントが大変多い。幸い木の下は空いていたものの、何しろ3年振りのチミケップ湖。こんなに良いポジションが、空いているからと言って占拠して良いものなのか、ご家族の楽しい時間に割り込むような行為にならないか、何かと恐縮がちである。大丈夫、みんなのチミケップ湖じゃないか。

 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR パノラマ合成
北海道Tour19#4 2019/8/11(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町最上 チミケップ湖キャンプ場にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 まずは湖の写真を撮り、レンズを交換していると、家族連れののお父さんが話しかけてくれた。ランドナーをご自宅の倉庫にしまい込んでいるそうだ。また、キャンプ場の管理人さんとも初めてお話しすることができた。この時間にチミケップ湖に来れているからこそ、お話しできたのかもしれない。管理人さんが湖岸のゴミを片付けているからこそ湖岸が清潔に保たれているのだと、さっきのお父さんも教えてくれていた。
 今年は湖水が少なめらしい。湖岸際に巨大なコンクリート杭頭のような玉砂利コンクリート面が見えていたのには驚いた。管理人さんによると。かつての木材切り出し場の名残らしい。北海道の山間の静かな湖にも、いろいろな歴史があるのだと思った。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 チミケップ湖から訓子府方面は、やはりこの区間が通行止めになっているらしい。本岐で見かけた看板の「通行止め」「幅員2m以上は通行止め」については、 「2つめのは本岐側の崩落のことだ。あっちは工事終わったんじゃないかな。訓子府側は全面通行止めのはず」 ということだった。知りたいことが十分よくわかった。ならばこの後は多少遠回りだが道道682で最上へ、道道27で開成峠・北見経由だ。予定より距離は増えるものの、まだ12時台。一体何の問題があるのか、という位に時間がある。

北海道Tour19#4 2019/8/11(日)札友内→生田原 北海道網走郡津別町最上 チミケップ湖キャンプ場にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 というわけで、3年振りなのに終始曇りではあったものの、やはりチミケップ湖キャンプ場は大変楽しくステキな場所なのだった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

記 2019/11/13

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Last Update 2020/2/16
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