12:25、久賀島田ノ浦港着。
空は真っ青に晴れて、日差しが高く強い。やや暑くなってしまっている。空だけじゃなくて島の緑、岸の岩、白い砂浜に青緑と濃紺の海。全ての色彩が濃厚で鮮やかだ。港の静かな風景が更に魅力的になっている。
帰りの船は17:10、往路と同じシーガルだ。余裕込みで久賀島の手持ち時間は4時間半、GPSトラックのコースは43km。余裕も充分だ。ただ、念には念を入れ、まずは一番遠くにある元五輪教会礼拝堂を最優先に、最初に訪れることにした。
概略U字型の久賀島の中心は、田ノ浦からは山を越えたU字の凹みの一番奥、久賀湾沿いの久賀である。田ノ浦から久賀へは、田ノ浦から海岸沿いに少し南下した浜脇から県道167で島の背中を越えてゆく。
登り始めの海岸には民家と自販機があった。自販機でコーヒーを飲んで、海岸袂の魅力的な船着き場で少し海を眺めてから、おもむろに登り開始。
10%以上などもう珍しくもない。シーガルで一緒だったミニ教会ツアーっぽい団体さんが教会を見学中だった。こちらはこの際通過してしまう。教会の前はお客さんで一杯だし、いかにも鉄筋コンクリート造だし、元五輪教会礼拝堂最優先だし。
峠部分は100m弱。下り始めるとすぐに谷間に降り、畑と田んぼが拡がって、もう少し下ると民家が現れ始めた。
小学校前の信号は、久賀島唯一の信号である。通過しつつも忘れずに確認しておく。ここも「空から日本を見てみよう+」で知ったのだった。
久賀湾東岸の県道167を北上してゆく。湾一番奥の山の懐に拡がる集落、大開を周回するトラックを引いてはいるものの、とりあえず旧五輪教会の後回しにしておく。見た感じだとのどかな農村風景が山をバックに続きそうで、心魅かれる。
今はとにかくまず旧五輪教会へ向かわねば。大開は帰りに落ちついて寄ればいい。
久賀湾は山に囲まれた静かな内海だ。真上から日差しに照らされた明るい海の色と青い空、緑の山が印象的だ。途中の小さい丘越えを経て、海岸沿いに内幸泊へ。
途中、カトリック牢屋の窄殉教記念聖堂では門の脇に手作りのアクセサリーが無人販売されていて心魅かれたのに、ここが「カトリック牢屋の窄殉教記念聖堂」であるということを知らずに通過してしまった。まあ、それぐらい旧五輪教会へと気持ちが向かっていたのだ。
記 2019/6/16
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