五島列島Tour19#9
2019/5/5(日) 福江島4
三井楽→福江-2

三井楽→惣津→水ノ浦 (以上#9福江島4-1)
→岐宿町岐宿
(以上#9福江島4-2)
→前小島→福江
66km RIDE WITH GPS

前小島から大坂峠経由で福江へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 再び国道384に戻って東へ。道幅、少なくても車が通るその空間感覚が、岐宿半島の畦道の後ではやはり落ち着かない。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 河務の手前で、初日には行かなかった前小島に立ち寄っておく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 とても小さい島に民家が数軒だけ、あとは森なのだが、一応独立した島で、長さ100m程度幅3〜4mの畦道のような橋が福江島本島との間を結んでいる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 立ち寄ると言っても、どうせ橋の上で写真を撮っておくだけだ。しかし昨日の島山島と同じくここで立ち寄っておくと、行った島の数が1つ増えるのだ。福江島、中通島だってそれぞれ一島カウントだから、やはりその意義は大きい。

五島列島Tour19#8 2019/5/4(土) 福江島-4 三井楽郷→福江 長崎県五島市岐宿町河務前小島 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 河務から大曲まで、国道384は初日との重複区間となる。

 大曲で再び国道384から分岐して、大坂峠への細道へ。

大曲から大坂峠経由で福江へ 赤は本日の経路

 名前に反してたかだか標高110m、斜度は基本的にかなり緩く、ちょっと厳しくなる峠手前でもせいぜい6〜7%。道幅はそこそこ広いのに、とにかく車がいない道だ。道端にはやや高めの草が生い茂り、広葉樹が梢を伸ばして木陰が多い。

 普通こういう道だと熊が怖いのだが、幸い私は五島には熊はいないのを知っているのだ。茂みでがさっと大きな音を立てる鹿のお尻を、安心して他人事のように眺めることができる。

 路面にはトンボも帰ってきた。カワトンボに大型のイトトンボ、サナエトンボ、シオカラトンボ。赤トンボにオレンジ色のヤマブキトンボも多い。黒いナガサキアゲハ、同じく黒い羽に大きな白い紋が鮮やかなモンキアゲハもひらひら飛んでいて、もう1本南の猪掛峠を思い出す。

 峠から山肌を少し下って、山裾で国道384に合流すると、もう周囲に一気に民家が増えて福江市街の郊外っぽい雰囲気だ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 そして見る見るうちに、道端にロードサイド大型店舗が並び始めた。今回のツーリングでは、有川近くでだけこういう風景を見かけた。福江の方が、当然の如くこういう店舗は多い。

 そのロードサイド店舗の中に、JAごとうの売店を見つけた。出発時大変世話になった母に、お土産で五島牛を送っておく。これが対面販売2割引とのことで、要するにお店で買うと安い、ということだ。
 私の前には1人、おばさんが今正に五島牛を買っていたところだった。
「東京へ送ったんですよ。孫が食べたいって言ってねえ」
そりゃあそうでしょう。あの霜降りを食べたら大好きになってしまう。
 送り終えて10:40。いい時間だ。

三井楽から岐宿町岐宿経由で福江へ 赤は本日の経路
 

 10:55、福江着。大変いい時間だ。何がいいかというと、一昨日お昼に五島牛を食べた「望月」の営業開始は、多分10時か11時である。さっきJAごとうで五島牛を買ってしまったせいか、福江に下ってくる間、私の頭は望月の五島牛で一杯になってしまっていたのだ。しかも夜に望月で福江島最後の夕食を食べれば、あと2回も望月に来れるのだ。
 というわけで、11時に開店したばかりの望月へ。五島牛のステーキは今夜の晩餐に取っておき、五島豚のポークヒレカツ定食\1400をいただいた。当然のようにとても美味しくボリュームたっぷりで、大満足できた。
 この間、というよりあっという間にお客がぞろぞろやって来て、私のヒレカツ定食が来る頃には店内は一杯になってしまった。途中で用心のため、夜の席を確保するべくお願いすると、最後の一席を18時半から予約することができた。連休最終日の最後の一席、これも何かのお引き合いに違いない。午後もできるだけのことをして、夜の望月に望もう。

 11:40、福江ターミナル着。
 2日目にフェリーオーシャンの切符を買ったとき、切符売り場に木口汽船の窓口が見当たらないと思っていたら、木口汽船の切符は船内での発売するとのことだった。
 12:05のシーガル出発までまだ時間があるので、前回美味しくて気に入ってしまった浜崎かまぼこ店の売店でばらもん揚げの黒、いわしバーグ2串を行動食として仕入れておく。しかし一つだけと思って食べてみたら美味しすぎて、結局船内で半分を食べてしまった。

五島列島Tour19#8 2019/5/4(土) 福江島-4 三井楽郷→福江 長崎県五島市浜町 福江ターミナル フェリーひさか #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
 

 シーガルは黄色く塗られた船体にカモメのイラスト、ポップな「Seagull」ロゴが楽しげな船だ。日野皓正にHip Seagullという作品があった事を思い出す。桟橋からの乗り込みは特に通路など無く、人は桟橋と船を跨ぎ、自転車はちょっと持ち上げて係員さんに手渡しだ。どっちにしても船と桟橋の間は普通に跨げるぐらいで、自転車は係員さんがしっかり受け取ってくれる。ただやはり下が海ということで、一瞬だけドキドキする。

 船内は自転車を置く後部のピロティ部、中央の客席、そして船底の海中展望室に分かれていた。特に海中展望室では、船が港に泊まっている間、魚が緑色の明るい海中から窓の周りに寄ってきて大変可愛らしい。カメラを向けるとさっと散ってゆく。向こうにもこちらがよく見えているのだ。

福江から木口汽船シーガルで久賀島へ 赤は本日の経路

 出発すると速い速い。水しぶきは高く、船から続く白い水跡の形も鋭角の扇形になっている。あっという間に福江の港、街が、そして鬼岳がどんどん遠ざかっていった。

五島列島Tour19#8 2019/5/4(土) 福江島→久賀島 フェリーひさか #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

記 2019/6/16

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Last Update 2020/1/12
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