北海道Tour18#4
2018/8/12(日)札友内→生田原-1

札友内→津別峠 (以上#4-1)
(以下#4-2) →津別峠展望台→津別 (以上#4-2)
(以下#4-3) →留辺蘂 (以上#4-3)
(以下#4-4) →生田原 128km ルートラボ

ニューサイ写真 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 

 4時に起き、すぐさま天気予報をチェック。昨日と変わらず終日曇りのままだ。曇りではあっても降水確率0 %。全く問題無く久しぶりの津別峠に向かうことができる。
 5時過ぎに荷物を抱えて宿を出る。鱒やを囲む森は昨夜の雨で静かにしっとり濡れていた。空気が多少霧っぽく雲もまだかなり低いものの、微風の中に雨が上がり始める予感がある。そのうち、空気がすっと乾き始めることだろう。

 5:30、鱒や発。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 

 開けた畑の中、路面は早くも乾き始めているものの、まだ雲がかなり低い。ついさっきまで山沿いの農道へ脚を向けてみてもいいかもなどと思っていたものの、薄暗い上に森の端や高い茂みから熊が出そうな気がして、今日も穏当に国道243を釧路川河岸の山裾へ。
 この辺りの国道243は、登り下りのせいでも風のせいでもなく、どういうわけか毎度脚が軽いというか、妙に走りやすい道である。或いはこれが、国道の路盤の良さというものかもしれない。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 屈斜路からは国道に並行する農道へ。狭い農道へ入った途端、急に気分と、そして身体までほどけてゆくような開放感が感じられた。車がいてすぐ隣を高速で走っているということは、自分で把握している以上に自分の身体を硬くしているものなのだと改めて思う。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 屈斜路湖岸の畑の中、森の外れを山裾の道は抜けてゆく。山裾だけあり、屈斜路湖の湖面が時々畑の向こうに眺められ、車のいない道をのんびりてれてれ流すのが楽しい道だ。しかし、途中犬を放し飼い気味にしている農家があり、犬が何匹もわんわん吠えながら勢いよく飛び出して、かみつきそうな勢いで100mほど追いかけてきた。怖ろしい。しかしこれは、熊対策なのかもしれない。もしそうなら、この道には熊が出るのだ。そしてこれ位やらないと、熊を追い払えないのかもしれない。次回はこの道経由も考え直さねば、と思わされた出来事だった。私の自転車ツーリングも毎年変わり映えが無いようでいて、周囲の変化に世知辛く影響されやすいものである。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 等と思いながら6:40、ウランコシから道道588へ。いよいよお馴染み、というか2014年以来3年振りの津別峠だ。3年振りか、と改めて自分で驚いてしまう。時の経つのは早いものだ。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 まだ6時台、しかも曇り。暑くないので、森に突入するまでの取付区間で明らかに身体が楽だ。森の中に入ってからのつづら折れも、比較的落ちついて登ってゆける。まあしかし、やはり津別峠の斜度はなかなか厳しい。特に今回は望遠ズーム2kgを始めとしたカメラ関係の6kg弱が効いているのか、後ろに引っ張られるような重量感がある。大丈夫、と思いながらギヤをインナーセカンドロー(そんな言葉があるのか?)に落とし、急カーブでは斜度が緩い外側を回ってゆく。ゆっくり進めば何の問題も無い。そして、一定斜度だと思っていた屈斜路湖側区間の、実は頻繁な斜度の変化が細かく感じられるぐらいに気持ちの余裕がある。3年振りで不安だったが、今日は行ける。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 今回民宿地平線で購入したものを追加し、前後2つ体制となった私の熊鈴の音以外に、薄暗い森の中はしーんと静まりかえっている。いや、静かというより空気がしっとりひんやり、何だか重い。目立った音はせずとも、何だか獣の汗のような、妙にリアリティがある臭いがする。これが、熊の甘い香りではない汗っぽい獣臭という奴か。そう考えると更に、辺りの雰囲気がブキミだ。こんな朝のこんな細道にも、時々物好きな車やバイクが通り過ぎて、ほっとさせてくれる。

 

 標高400mぐらいから、森の中に明らかに風が吹き始めた。涼しくても登りで結構汗をかいているので、風が有り難い。そして450mぐらいから周囲の森が開け始めた。木が少なくなったのではなく、単純に山肌がより急になっているのだ。こういう現象は、標高の数字で覚えている通りである。
 500m〜600m台では一旦斜度が緩くなる印象があったが、今回はあまり劇的に斜度が緩くなるという印象は無い。というより、300〜400m台と全く変わらず、線形の都合なのか細かい斜度の変化はあれど、むしろ全体的に淡々と、斜度は安定していることがよく理解できた。まあこの方が、GPSトラックによるプロフィールマップの通りではある。

 600m手前には、昨年から津別峠の通行を阻んでいた因縁の崩落箇所があった。谷筋のかなり大規模な地滑りが、大きいスイッチバックのような線形の道道588を、2ヶ所で串刺しにしていたように見受けられた。崩落箇所の道路はもう完全に復旧されていたものの、谷の森はまるごと剥ぎ取られるように無くなっていて、法面補強が絶賛施工中。崩落の跡は未だに鮮明なのだった。実際に災害が起こった時は、今私が見ているようなものではなかったのだろう。

北海道川上郡弟子屈町ウランコシ 道道588 北海道Tour18#4 2018/8/12(日)札友内→生田原 - Spherical Image - RICOH THETA
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 気温が低いので、今日は全体的に調子がいい。急に斜度が上がって毎回難儀していた峠手前100m強の区間で、記憶より斜度が下がっているというか、ここまでとあまり変わらない感覚のまま連続して淡々と登れた。まあ全体的にはペースはやはりかなり遅い。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

北海道川上郡弟子屈町ウランコシ 道道588 津別峠 北海道Tour18#4 2018/8/12(日)札友内→生田原 - Spherical Image - RICOH THETA

 8:10、津別峠着。標高756m。

 特に立ち止まること無くギヤをインナーローに入れ、もうそのまま展望台までのふるさと林道区間へ脚を進めてしまう。

 さすがは林道、道道区間より斜度がぐっと上がって軽く10%以上、もはや時速5km/h台。しかし風景は屈斜路湖側とは一変、堂々と風格有る木々の向こうに、津別側の山々が見渡せるようになっていた。風も明らかに、更に涼しくなっている。

北海道網走郡津別町上里 津別峠下道道588・林道上里線分岐 北海道Tour18#4 2018/8/12(日)札友内→生田原 - Spherical Image - RICOH THETA

 尾根を巻いて道の向きが変わり、稜線まで森の中を直登。下ってくる車に乗じて脚を停めて汗を拭く。ゆっくり登れば越えられない峠は無いのだ、という実感が嬉しい。津別峠、やはりいい峠である。

 8:40、津別峠展望台着。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 3年振りの展望台は、果たして東側がほぼ雲の中。屈斜路湖も知床山脈も真っ白な雲の向こうにある筈なのだが、いかんせん何がどこだか全くわからない。近年は雲海で売り出している津別峠展望台、雲のお陰で有名になったのだから、これが有るべき姿と言うべきなのかもしれない。

 PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR パノラマ合成
北海道川上郡弟子屈町ウランコシ 津別峠展望台 北海道Tour18#4 2018/8/12(日)札友内→生田原 - Spherical Image - RICOH THETA
 PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR パノラマ合成

 西の津別側は全く雲がなく、やや霞み気味ではあるもののまあまあ眺めは悪くない。一昨年秋、望遠ズームを買ったときに既に、ここ津別峠展望台で使ってみたいと思っていた。他にも開陽台をはじめイメージしていた場所はあって、片っ端から潰し中である。そんな場所のひとつだった津別峠に、この重い望遠ズームを問題無く持って来れたことが大変有り難い。多少の雲に惑わされること無く、見える範囲で存分に心置きなく使わせていただくことにする。

 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★70-200mm1:2.8ED DC AW
 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★70-200mm1:2.8ED DC AW
 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★70-200mm1:2.8ED DC AW

 車でやってきた夫婦や家族連れが時々やってきて入れ替わり、その間展望台でのノルマは一通り済ませることができたような気になった。折角展望台に来たので、久しぶりに建物の中で少し居眠りしてみたくなるものの、まだ全く眠くない。昨日走っていないからだろうと思う。まあ、少しセイコーマートのクロワッサンでも食べるとするか。

 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★70-200mm1:2.8ED DC AW

 50分ぐらいいて、そろそろ退散しようと思って再び展望台に登ると、何とやっと雲が少し晴れ始めていて、山々の背中ぐらいは見え始めてきた。神様の足留めか、と少し可笑しくなったが、やはりここは見えるものを後悔することが無いように見ておかねば。

 PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR パノラマ合成
北海道川上郡弟子屈町ウランコシ 津別峠展望台 北海道Tour18#4 2018/8/12(日)札友内→生田原 - Spherical Image - RICOH THETA
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 再び雲が屈斜路湖側の下界を覆い尽くしたところで展望台を降りることにした。9:50、津別峠発。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 林道上里線から津別峠で再び道道588へ。

 山腹のトラバースから斜面の急降下へ、津別方面へ下る間、2段階ぐらいに分けてぐっと気温が上がった。

 上里の森から牧草地、そして次第に谷間が拡がって畑の中へと道道533は下ってゆく。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 津別峠が3年振りだから、この道を自転車で通るのも3年振り。という理由だけでなく、のんびり楽しい田舎道である。

 上里、美都、豊永へ下り基調でどんどん進むとともに、気温はどんどん上がっていった。もう全然涼しくない。根釧台地の寒さが別世界のようだ。

 いや、津別側の暑さが別世界なのもこの道毎度の事だし天気予報の通りでもある。全然不思議じゃなくて当たり前のことだ。

 

 10:55、津別着。
 2年前鱒やの橘さんに連れてきていただいた西洋軒を、是非とも再訪したいと思っていた。今はお昼前、タイミングとしては申し分無い。
 通りの1本裏手、狙い定めた記憶通りの場所に、西洋軒は簡単に見つかった。私が入ったのは11時の開店とほぼ同時だったようで、塩チャーシュー麺を注文してトイレで用を足して出てきたら、その僅か2〜3分の間に店内は一杯になっていてびっくり。更に私が食べ始める頃には、お客さんが外で待つほどの事態となっていた。地元の人間でもないのに、かなり絶妙なタイミングで西洋軒に再訪できたことになる。絶品の塩チャーシュー麺を食べることができたことも含め、津別峠の神様のプレゼントかもしれない。


 11:20、食べ終わって外に出ると、空が急に晴れ始めていて、今までにも増して暑さを感じ始めた。というよりかなり暑い。
 次は携帯食と野菜やビタミン、ヨーグルトなどを食べるためにセイコーマートへ。お昼時のためか、セイコーマートもかなり混んでいた。2014年に初めて出会ったツーリング少年の店員さんはまだバイトしているだろうか、再会できたらと思っていたが、それっぽい店員さんはいなかった。最後に会ったのがもう2年前なので、もうバイト先は変わったかもしれないし、そもそもあの時高校生なら、就職するにしても進学するにしても、もう津別を離れていてもおかしくない。
 外へ出てパック野菜を食べるうち、というより西洋軒を出た段階から、急に眠くなっていた。町立のビジターセンターへ行き、アイスコーヒーを注文して席で少し居眠りすることにした。
 気が付くと15分が経っていて、頭も大分すっきりした。暑さか、或いは昨日夜更かししたせいかもしれない。

 長居してしまった。12:05、津別発。

 今日は津別峠が通れた代わりに、チミケップ湖方面は道道494が通行止めになっている。Web道路情報によるとチミケップ湖手前の鹿鳴の滝辺りに通行止印が付いていて、「落石の危険」とのこと。確かにその辺に断崖に面した場所があった。その場所なら、何も通行止めの時じゃなくても落石ぐらいはよく転がっている。そのまま行ってみたらするする通れるかもしれないとは思う。しかし、通行止めになっていて車が通らないと、何だか熊が出そうな気もする。
 天気予報は再び曇り基調に変わりつつある。雨は降らないと思うが、津別でこれだとチミケップ湖は多分厚めの曇りだろう。過去何度もこういうパターンを経験していて、さすがに私もそれぐらいの学習能力はある。時間はあるものの、今日はチミケップ湖の北、最上の谷間から開成峠を越えて北見へ向かう、道道27へ向かうことにした。

 比較的狭めの、かと言って急に山々が迫ってくる訳でもない、のんびりと北見地方の田舎らしい緩めの谷間が開成峠まで14km。津別から北見へ直接向かう道とは言え、交通量は時々遅い車を先頭にして何台かやって来る程度。毛嫌いするほどではない。

 天気は次第に晴れ基調に向かっているような気もする程度に終始晴れたり曇ったり。暑いなと思い始めると、良い具合に雲が日差しを隠してくれていた。

 標高差はたかだか140m。峠という名前が付いていなければ、峠じゃないんだろうと納得できる程度の丘越えだ。それでも斜度は少しづつ、開成峠へ向かって段階的に上がってゆく。開成峠の手前では、チミケップ湖への道道682の分岐が見えた。ここからダート含みで9.7km走ればチミケップ湖である。片道1時間強、滞在時間も含めて往復で3時間見ておくとのんびりできるだろう。そこまで時間は掛からないかもしれないが、今13時前だからやはり戻って来て16時、いやもう少し早くて15時半。そこから生田原へ向かって、今日の宿には18時半着。何とかなる。
 まあでも、山間は曇りかもしれない。そこまで必死になって行くような状況ではないだろうな。と思ってしまうほど、ここ数年チミケップ湖では曇りが続いているのであった。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 峠まで最後の登りは直登に近い線形で、流石に汗が噴き出してきた。13:10、開成峠着。

 峠からは一気に快調なペースで谷間の畑を下ってゆく。特に北見側では交通量が多く埃っぽい印象があったこの道道27、しかしながら、実際に通ってみると津別側と同じく嫌うような道じゃない。むしろ今日はだんだん晴れてきていて、北見盆地の谷筋っぽい穏やかな雰囲気の畑が好ましくすらある。

 

 と思ううちに、前方に北見市街が見えてきた。え、下りだとこんなに近かったのか、と地形図を見直すと、やはり意外な程近い。13:25、開成橋着。まさか開成峠から北見市街の南端まで15分で着くとは思っていなかった。そういえば、この道を自転車で通るのも10年振りである。とはいえ、2年前にはタク輪で、チミケップ湖から開成峠経由で北見へ僅か40分で着けていることも思い出した。逆方向、登り&向かい風でこの道を通って予想外に時間が掛かった時のトラウマが強いのかもしれない。しかしそういう印象は強いものの、それがいつなのかははっきりと思い出すことができない。
 こんなに北見が近いのなら、やはりさっきはチミケップ湖に行った方が良かったかもしれない、等と思ったりもした。まあでもやはり山間は曇りかもしれないし、津別側の通行止めを含めて、今回も縁が無かった、と思うことにしよう。

 製材工場の脇から、町外れの畑の中を抜け、訓子府川縁の自転車道へ。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 国道35までなんだかんだと道を乗り換える間に時間が掛かり、更に国道35沿いのセイコーマートで小休止。

 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★50mm1:1.4 SDM AW

 14:10、東相内発。天気は再び曇り基調に変わりつつあった。しかし、北見盆地はさすがにかなり暑い。更にこの道毎度の強向かい風で脚が重い。そして幹線道路のため、大型車がすぐ脇を高速で、大音響とともに通り過ぎてゆく。

 相内から先はやや交通量も減るものの、北見から続いていた片側2車線の道幅が相内の先で1車線となり、結局車の密度としてはあまり変わらないのだった。

 例え道幅が広くても、自分の身体と一体感のある空間が自分の周囲2〜30cmぐらいだけ。その外側はもう車が高速で走りすぎてゆく路上空間なのである。何となくそんなことを身体が感じていて、緊張するとともに自然に思考も内向きになる。こんな道でももう30年近く前、凄い強追い風に飛ばされるように、確か北見から留辺蘂まで20kmを40分で走れてしまったことを思い出し、その頃はまだ賑やかだった留辺蘂YHの事なども思い出しながら、前方に少しづつ近づいてくる留辺蘂手前の小山を眺めて脚を回す。

 留辺蘂手前の陸橋を渡って再び踏切を渡り、石北本線を挟んで国道と反対側の旧市街へ。何なら最初からこちらに道があればいいのにと、少し恨めしい。まあ、国道の登って下って位でストレスを感じていては商売上がったりではある。15:05、留辺蘂セイコーマート着。

 

 ここまでで汗がかなり出ていて、店内の冷房が快適で仕方無い。明らかに気温が高い。気温10℃台の道東ではこういうことは無かった。しかし干上がるように暑くて熱中症の不安がある、という程ではないので、多分20℃台後半の後半ぐらいなのかもしれない。これしきで暑くて仕方無いとは、つくづく自分は気温に弱いと思う。

 どうせHotchef無しのセイコーマートは生田原にもある。それでもわざわざ地図など見直してみて多少休憩し、15:25、留辺蘂セイコーマート発。


 

 旧市街を抜け、国道35を少しだけ経由して国道242へ。金華峠への谷間に入り込むと、すぐに交通量ががくっと減ったのみならず明らかに気温が下がり、ここまで何だかぼうっとし始めていた頭が、急にすきっとした。この道毎度の、有り難い現象だ。改めて、北見盆地は気温が高いんだなと思わされた。何とか北見の一番暑い地帯からは逃げ切れた、とも思った。こういうことがあるから以前北見・安国間の経路として使っていた国道333より、国道242は好感度が高い。

 金華峠への登り途中、再び空が晴れてきた。でももうあまり暑くない。

 そして金華峠は気温22℃。やっぱりこれぐらいじゃないとね。気温26〜7度以上でてきめんにダメになってしまう自分が情けなくはある。いや、登りなので汗はかいているが、気温が低いのでやはり快適だ。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 

 金華峠の向こうは、今日の終点生田原を越えて安国辺りまで続く、登り返しのほとんど無い緩下り。脚をあまり真面目に動かさず、経済運転で30km/h台が楽に出せてしまう。北見盆地で何だかへこたれそうだったのが嘘みたいに快調だ。

 清里の地名を見かけるようになって更にしばらく下ると、前方の山の間隔が拡がった。生田原の谷間である。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 まともに1日走って宿に着けたという連泊ツーリングならではの良い気分を、出発から4日目にして初めて味わえていた。ここまで長かった。

 16:35、生田原着。セイコーマートに寄って明日の朝の朝食を調達しておく。Hotchefの無い店なので、今日はPBカップ麺主体のチョイスだ。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 16:50、ホテルノースキング着。

 
 

 明日の天気は午前中晴れ、午後は曇り。終着は仁宇布ファームイントント、道自体は何度も通っているものの、生田原・仁宇布の発着点組み合わせは初めてとなる。
 標高500m弱の上原峠を避けてショートカットの金八トンネル経由としても、狐沢橋・西立牛トンネル・札久留峠・瀬戸牛峠・天北峠・幌内越峠・美深松山峠と、標高差100〜300m台ではあるものの、峠が8つもある。過去実績による区間所要時間の積み上げ計算によれば、淡々とこなせれば全く問題無いはずだ。ただ、ダントツに山深い美深松山峠越えが最後に立ちはだかっていて、ここは可能な限り17時台以降には通りたくない。そのためには下川発のタイムリミットは過去実績から言って15時前。できれば14時過ぎには出発しておきたい。早め出発の早め進行にせねば。

記 2019/1/14

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Last Update 2019/3/3
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