北海道Tour17#9
2017/8/17(木)→仁宇布-4

浜鬼志別→浜猿払→浅茅野 (以上#9-1)
→常磐→下頓別→中頓別 (以上#9-2)
→歌登
(以上#9-3)
→仁宇布
(以下#9-5) →ファームイントント  130km  RIDE WITH GPS

志美宇丹 PENTAX K-1 smc PENTAX-FA31mm1:1.8AL Limited 歌登から上徳志別経由で仁宇布へ 赤は本日の経路

 11:20、歌登発。

 ここからは道道120で終着の仁宇布まで、エスケープにならない分岐が3本だけ。もう逃げ道は無い。撤退するならもうここしかない。今日は時刻は早いし天気もそこそこにまあまあ。もうあまり深刻な事態に陥ることは無いだろう。
 歌登周辺では、そういう安心感があった。

道道120歌登の定点撮影 PENTAX K-1 smc PENTAX-FA43mm1:1.9 Limited

 しかし盆地が南の端で狭くなり、辺毛内手前で志美宇丹峠手前の谷間に入ると、途端に雲が厚くなってきた。

 更に志美宇丹峠へたった80m登る間に、空は明るいものの空中に水滴までぱらつき始めた。以前辺毛内のホテルで話を聞いた通りに、歌登の盆地縁で天気はがらっと変わるのだった。

 志美宇丹峠を越えても、志美宇丹の谷間は薄暗目の曇り。

志美宇丹峠から西尾峠経由で仁宇布へ 赤は本日の経路
志美宇丹へ PENTAX K-1 smc PENTAX-FA31mm1:1.8AL Limited
上徳志別からは西尾峠へ再び登りとなる RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 上徳志別の盆地でもやはり薄暗目の曇りが続いていた。

上徳志別の牧草地 晴れてくれれば良かったが来れたことには感謝せねば PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR

 大曲、道北スーパー林道分岐、天の川トンネルと山間区間へ。

 次第に道道120が通る谷間の幅は狭くなり、奥に進んだ分雲は濃く低く、辺りの雰囲気もがらっと替わって重くなっていた。

大曲から西尾峠経由で仁宇布へ 赤は本日の経路

 時々空中に漂う水滴の密度が濃くなって、雨具を着込むような局面もあった。ただ、それでも風雲急を告げるというほどではなく、雲は相変わらずやや早めに動いていて、今すぐ大雨にはならないという確信もあった。

 幸い実際にも西尾峠まで、雨は降ることは無かった。14:30、西尾峠通過。

 

 過ぎてしまえば随分気が軽くなる。標高440mちょっとの西尾峠まで、全行程の坂の登りとして一番厳しいのは、何と初っぱなの志美宇丹峠登りなのである。ここが行ければ次の大曲も行けるし、大曲が行ければ西尾峠なんてだらだら坂の果てなのだ。
 ただ距離はひたすら長く、無人の谷間に深い森が続き、天候は麓から急変することも多い。極力15時前には通過したい峠だ、と改めて痛感した。ならばファームイントントへ向かう今日の行程は、これが最上の選択だろう。
 などと思っている間に、先の空が目に見えて明るくなってきた。あの辺りが仁宇布なのだろうと思っていると、正面にはやや遠くの山影も見え始めてきた。仁宇布の盆地を囲む山々の姿だ。

 行く手の森が開け、牧草地が見え始め、仁宇布の盆地へ。

 松山牧場の脇を通過しつつ、この時間ならトロッコに間に合うかもしれない、と気が付いた。確か毎時ちょうど発か何かわかりやすい時刻であり、その募集は発車10分か20分前には締め切られたような気もする。ならば14:50か14:40に間に合うか合わないかで、トロッコ乗車は1時間違い、ファームイントントで夕暮れの牧草地を眺めながらビールにありつける時刻も1時間違ってしまう。それは北海道Tour中最大級の大問題だ。急ぐに越したことは無い。

 山間よりは明るいとは言えどうせ空はやや重めの曇りなので、あまり立ち止まらず、下りと追い風に乗って30km/hで仁宇布へ急降下。しかし残り時間を気にし出すと、いつも仁宇布から登るのろのろペースよりじれったい。やはり、あまり急ぐものではない。

記 2018/1/14

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Last Update 2020/3/17
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