浜鬼志別→浜猿払→浅茅野
(以上#9-1)
→常磐→下頓別→中頓別
(以上#9-2)
→歌登
(以下#9-4)
→仁宇布
(以下#9-5)
→ファームイントント
130km
RIDE WITH GPS
8:55、中頓別発。
兵知安川沿いに、低山というより丘に挟まれたような、狭くもなく広々と開放感を感じるわけでもない谷間を8km。
兵知安で道道647と別れ、道道120は兵知安峠へ向かう谷間へ進む。
分岐する道道647は国道275の小頓別方面へ向かうため、道道番号はそのままなのに、もともと少なかった交通量が更に極端に少なくなってしまうのだ。それが私の狙い目であり、一方で近年この道が何だかちょっと怖い理由でもある。
牧草地の外れから先、急に谷間は狭まって辺りの森が急に山深くなり、空気中にこれまで感じることが無かった水滴まで感じられ始めた。
さすが仁宇布から延々と山中に続く道道120でも一番山深さを感じる区間だと、改めて感心させられる。
ただ、9時台ともなると、道道120には意外にも車は時々通っていた。それは静かな道でいて、これなら熊は出ないだろうというぐらいの程良さだった。
ちょっと怖がりすぎていたかもしれないが、いや、やはり車がいなかったら怖い道だろうな。
兵知安峠は標高237m。区間として把握しやすい中頓別・歌登間が30km弱とボリュームがあり、長く山深い谷間区間の後、峠は打って変わってやや唐突に登って下ってとなる。このため、ややしんどい峠という印象が強く、過去にはそういうしんどさを何回も再確認している。
今日については、一昨日の上問寒→南幌延、道道138の200m台名無し峠より余程さらっと越えられたように思えた。或いは昨日と違ってまだ午前中で気持ちの余裕があり、気温も低く、こちらには何度も通っていてイメージできる道であるせいかもしれない。
しかし谷底に下りきった後の、何か出てきそうな茂み区間の長さは、やはりというか意外な程のボリュームだった。基本的にはだらっとした下り基調ではあるものの、とにかく鬱蒼と山深くて何か潜んでいそうな不気味な谷間であるためか、あまり移動した気がしない、ということなのかもしれない。
オムロシュベツという地名が地形図に書いてある。実際にはかつて集落があったのかもしれないぐらいの拡がりが茂みに埋もれていて、この谷間の茂みでかつて開拓者の方が苦労されていたのかな、等と思わされる。やっと牧草地が現れると、道道12との合流手前である。
10:45、歌登着。なかなかの早着で調子がいい。今回は前半の道東で雨による運休や下方修正が続いて、気持ちがやや腐り気味だった。しかしここ数日、おれもやればできるではないか、という気に少しなってきた。尤も今日は、もうこの後仁宇布まで辿り着けばいいだけだ。総走行距離はたった130km。この時間なら今日の終着は下川、いや、西興部とか士別辺りまででも楽勝ではないかとも思われる。余裕たっぷりの計画は、山深い仁宇布まで、そして更に山深い仁宇布以南の道道120を、16時過ぎには通りたくないからだ。そう考えると、この道北縦断道路を通る場合、真ん中の仁宇布に16時ぐらいまでに着くという行程は悪くない。16時終着でもあるので、やや余裕をみた分割気味の行程になってしまうということでもある。そもそも仁宇布に泊まることそのものが、私にとって道北訪問の大きな目的の一つになっている。そういう山深さこそが仁宇布の魅力でもあるし。
等と考えていると、ツーリストがセイコーマートにやってきた。明らかに見覚えがある自転車と、乗り手である。いつだったか(不確か)、中頓別のセイコーマート(確か)で出会った方に違いない。お互い自転車で相手を思い出し「どこかでお会いしましたねー」などとお話しするのが可笑しい。また、何時の日かどこかでお会いするのだと思う。
いろいろ食べて長居する間に、空はどんどん晴れてきて、雲はそう高くないものの青空が出るぐらいに勢いよく流れていた。普通に辺りは日なたと言える程度に明るく、やや暑くすらある。長居ついでにここで日焼け止めとムシペールを塗り直しておく。
記 2018/1/14
#9-4へ進む #9-2へ戻る 北海道Tour17夏 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ