北海道Tour17#11
2017/8/19(土)大村→幾寅-4

大村→美瑛→上富良野 (以上#11-1)
→東山→布礼別→麓郷 (以上#11-2)
→西達布→幾寅
(以上#11-3)
→北落合→幾寅  155km RIDE WITH GPS
(以下#11-5) →(輪行)大村

毎年ここでこの写真だがこれでいいのだ PENTAX K-1 smc PENTAX-FA31mm1:1.8AL Limited 三の山峠から北落合経由で幾寅へ 赤は本日の経路

 集中的かつ速攻でWC・水補給など諸用事をこなし、11:35、幾寅発。

色彩濃厚な南富良野らしい幾寅 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 農免農道北落合線が谷間に入る前に盆地外れで渡る幾寅川の橋は、未だに復旧工事中だった。のみならず、土手の中、川原の景色が以前とは一変していてぎょっとさせられるほど。一言で言えば、昨年夏の台風被害の爪痕が、未だに一目でわかるほどそこかしこに残っているのだった。流石に根室本線がずたずたになってしまっただけのことはある。橋の通過はほんの一瞬ではあるものの、胸が痛んだ。

未だ昨年の傷が伺える空知川 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 

 幾寅川の谷間、北落合への登りは2014年以来。最初は久住の畑の中から始まる。下っているとあっという間に通過してしまうこの辺り、登りのためゆっくりのんびりしたペースで、カーブと風景の順番まで新鮮に眺めることができる。
 その後谷間が狭くなり、幾寅川と森と農道北落合線だけが北落合まで続く。東幾寅の分岐を過ぎて登り斜度がやや厳しくなると、身体中汗だくになってしまうものの、狭い谷間故か雲が増えていて、時々日差しを隠すのは却って有り難い。

 前方の低山の上っ縁に畑が見え始め、最後につづら折れ状に台地上に一登り。明るい北落合の畑が開けた。狭い谷間の単調な道だと思って一気に下っていた道も、こうしてのんびり登ってみるとそれとない地形の起承転結があることがよくわかる。そして、幾寅から1時間掛かると思っていた北落合が、40分で着けたのは嬉しい誤算だった。

 12:15、北落合中央着。

北落合到着 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
  三の山峠から北落合経由で幾寅へ 赤は本日の経路

 空の低い雲は未だに動き、なだらかに続く丘の畑に大きな影が次から次へと通り過ぎていた。大きい雲が日差しを隠し始め、10分ぐらいは日差しが出てこなさそうだったので、北落合中央ではあまり脚を停めずにすぐに680m地点へ向かうことにした。お陰で、引き続きタイムリミットより45分も早い上々の進行である。

北落合中央毎度のアングル RICOH GR GR18.3mm1:2.8
人参畑は緑が鮮やか RICOH GR GR18.3mm1:2.8
  私的名所の牧草地へ 牛糞が多いので注意しつつ(笑) RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 北落合中央から先、周囲の畑が広々と開けているため、道が全く登りに見えない。センターにしないと進めない脚の重さと毎度の帰り道があっという間なので、けっこうな登りであることは理解してはいる。それでもやはり、身体だけが重くなったように感じられるのが、この道毎度の現象だ。

 途中、空は再び晴れの周期に入ってきた。これ幸いとところどころの私的名所で脚を停めてみる。

トウキビ畑 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
何を見ても鮮やかに見える RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 毎度お馴染みどころか、PC壁紙スライドショーで見慣れている風景なのに、やはり実際の空間感覚、というより実物の北落合が目の間に拡がっていることが嬉しい。この雰囲気は2014年以来、3年振りの再会であることも、またもや思い出す。

麦畑 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 680m地点とか協和の畑とか私的名所が多いというより、北落合全体として好きな土地なのだということを改めて強く感じさせられる。中標津や道北の母子里など、好んで訪れている土地にはそういう場合が多い。

幾寅から北落合経由で幾寅へ 赤は本日の経路
  旅の〆はやはりここ北落合 PENTAX K-1 smc PENTAX-FA31mm1:1.8AL Limited

 12:45、北落合680m地点着。
 晴れ基調ながら次から次へと雲が低い位置でやってきては忙しく去ってゆく。今日みたいな天気だと、やはり標高が高い分空の雲は多い。でも雲だってもう2度と会えない、今日ならではの夏の風景なのだ、と思える位には晴れてくれている。
 北落合中央の向こう側の山々、更にその先落合の谷間の向こう、狩勝の境から日高山脈へ続く山々。PCの壁紙やら自分のHPやらで眺める風景に、3年振りという気はあまり無い。ただ、2つの目で眺める実際の風景の空間感覚はやはり圧倒的だ。それこそが、この場所へまた来ることができた実感というものなのかもしれない。

680m地点の展望 PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8 ED SDM AW パノラマ合成

 最初空は薄日ぐらいには晴れていたものの。そのうちやや大きな雲がやってきて、10分間ぐらい日差しは完全に隠れてしまっていた、しかし、つい3時間前ぐらいまで考えていたタイムリミットに対し、1時間ぐらい余裕ができている。それに、ここまでの登りでいろいろな地点で脚を停めてきたが、やはりここは長居に相応しい場所だ。のんびりと次の晴れを待てばいいのだ。

 13:05、680m地点発。

ソバ畑 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 下りはやはりあっという間に、さっきのんびり登ってきた風景が次から次へと逆の順番で登場し、過ぎてゆく。

止まっちゃいけないのに帰りもしょっちゅう足が停まる RICOH GR GR18.3mm1:2.8
丘に牧場が点在するだけで見惚れてしまう RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 再び幾寅へ下ってしまう前に、一度落合方面、協和の人参畑へ寄っておくことにする。

北落合中央まで降りてきた RICOH GR GR18.3mm1:2.8
  協和の人参畑 PENTAX K-1 smc PENTAX-FA43mm1:1.9 Limited

 いつの間にか亜鉛メッキの頑丈そうなゲートが建てられ、それが閉まっていて農道にすら入れないこともあったこの場所。今日は問題無く砂利道にか畑の丘を眺めることができた。
 空には相変わらず雲が早めに行き来している。680m地点からだいぶ下ってきたためか、再び雲は少なくなっていて、辺りは晴れの周期に入っていた。ニンジンの明るい黄緑が、午後の日差しに照らされて更に鮮やかだ。

今年はゲートが開いていた 感謝 PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8 ED SDM AW パノラマ合成
  雲が速く動き天気がころころ変わる PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8 ED SDM AW パノラマ合成

 丘の稜線にアクセントのように立っているポプラの樹が、始めて訪れた1998年以降、かなり成長しているのも改めて確認できた。風景全体が毎回少しづつ変わっていて、今回は今回で2017年の去りゆく夏を見送っている、そんな気になってきた。いやいやいや、東京ではまだまだしばらく暑い夏が続くのだ。帰ったら強く生きねば。

 13:25、北落合協和発。

 再び北落合中央まで登り返す。

三度北落合中央 また来年 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 来た道を一目散に下って、13:50、幾寅着。

大村から北落合経由で幾寅へ 赤は本日の経路

記 2018/2/1

#11-5へ進む    #11-3へ戻る    北海道Tour17夏 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2020/3/17
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-18 Daisuke Takachi All rights reserved.