開陽→(町道北19)武佐→(道道775)東武佐→(農道)俵橋
→(道道994)中春別→(農道)別海温泉
(以上#3-1)
→(新酪農道)奥行→(道道930)上風連
→(道道121・813)奥別寒辺牛
(以上#3-2)
→(道道813)東円朱別→(道道928)上風連
→(農道・町道)西春別
(以下#3-4)
→(道道957)上多和原野→(道道13)萩野
→(農道・町道)虹別→(道道885)養老牛
(以下#3-5)
→(道道150他)俣落→(町道北19他)開陽台
→(町道北19他)開陽
208km
RIDE WITH GPS
再び別海町へ、一直線区間の幾多のアップダウンを逆戻り。
さっき往路で通過したJA浜中西円取扱所で、今度は少しコーヒー休憩しておく。高知からここまで、そしてここから上風連までは、牧草地と牧場は数あれど自販機の一つも無い。アップダウン区間まっただ中の、まるでオアシスのような施設なのである。西部劇に出てくる砂漠の町の酒場は、こんな雰囲気なのではないかと想像させるお店だ。
見事に晴れていた茶内原野〜東円朱別でも、相変わらず南側の空の低い部分に少しとろんとした色の雲が溜まっていた。やはり太平洋岸は霧の中かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
11:20、東円朱別の道道928分岐到着。
ここで折り返し区間は終了、ピストン行程より何となく嬉しい、と言う程度にやや新鮮な気分で、矢臼別演習場の森に沿った北上区間へ。
▼動画46秒 東円朱別で道道928へ
いつも周辺が晴れていても、ここだけは曇っていることが多かった別寒辺牛湿原と演習場。晴れていると、牧草地の拡がりが伸びやかで、森の表情が軽やかだ。毎度のペースより遅れ気味ではあるものの、まあ想定希望時刻よりまだ前倒しの通過でもあり、気分は軽い。
ただ、この先西春別、泉川の距離ボリュームを毎回私は少なめに把握していて、実際の道はアップダウン込みで手強い傾向があるので、着実に脚を進めてゆく必要がある。
道は別海らしいやや大きめの波のアップダウンとともに丘陵を越えてゆく。昨日通った1本東の道道121と同じ傾向である。ただあちらの方が道道番号が若いためか交通量も道沿いの牧場が多く、こちらは僅かに内陸側に位置するからなのか、アップダウンはやや露骨だ。
演習場の森沿いにコースは道道928から農道へ乗り換え、道は北向きから西北西向きへ。谷間と丘をまともに横断していたコースは丘の上の平たい台地に乗り上げ、アップダウンが小さく少なくなり、ひたすら淡々じりじりと高度を上げてゆく区間に移行する。こうなると、名実ともにコースもいよいよ後半の主要区間だ。
12:00、矢臼別演習場入口分岐通過。こんな位置にあったのかとも思う、意外と早い登場だ。
南側には森、北側は広々とした牧草地が山裾の中標津へと続いてゆく。
標高は東円朱別からの北上区間で一度50mまで下っていたが、再び60〜70m台後半へと上がり始めていた。この先西春別で100m、泉川と道道13を経由して200m超の萩野までまだまだ登りは続く。いずれ泉川を過ぎると数多くのアップダウンも登場することを、私は身体で思い知っている。
お昼過ぎ、そろそろ眠くなる頃だ。今日のような晴れの日には1日で1番暑くなる時間帯でもある。単調な景色に緩い登りがつらくなってくる。コース中、いや、普通に訪問するときにもこれが曲者だ。
▼動画40秒 別海町営育成牧場
12:30、別海町営育成牧場で小休止。
南の森をバックに北側の牧草地を見渡すこの状況、このコースが西向きから西北向きに移行する間にしばしば登場している。というより、12時頃の矢臼別演習場の手前の風景にそっくりだ。実は二つの場所がこれだけ離れていることに気付いたのは、今回が初めてだった。3回目ともなると、印象として渾然一体となっていた矢臼別→西春別の風景の順番が、ようやく把握できてくる。好きだと思っている道道150・885の風景だって、連続してこれの次はこれ、と思い出せるようになったのも、実は結構最近のことだ。
南側の森は演習場の森と雰囲気は似ているのだが、実は既に演習場入口分岐で道が少し北上した段階で、演習場の森から道は離れている。そして更に進むと南側の森が牧草地に替わり、更に南側も北側も植林のカラマツとなった。風景は似ているようでも、確実に脚を進めているのだ。
▼動画1分1秒 国道272を過ぎ西春別へ
以前、少し北側の道を何度か通ったことがある。主に根釧台地でのコースに変化を出すつもりが、毎回単調な風景の印象が残った。いや、牧草地と防風林が続く風景自体は大好きなのだが、進んでも進んでも安定した地形と直線基調の道で、風景があまり変わらないのだ。特に目印となる施設も皆無で、時々横断する道道の表情すら似ている。風景だけではなく、風向きも全く変わらないため、特に登り方向の場合に強めの向かい風に延々悩まされ続けることもあった。
それがこのコースでは、同じような場所なのに、道が適度に曲がりつつ牧草地と森を経由し、変化に富んだ風景が楽しめている。「こんな道あったのか」と思わせられる、石川さんさすがのチョイスだ。
記 2017/1/2
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