開陽→(町道北19)武佐→(道道775)東武佐→(農道)俵橋
→(道道994)中春別→(農道)別海温泉
(以上#3-1)
→(新酪農道)奥行→(道道930)上風連
→(道道121・813)奥別寒辺牛
(以下#3-3)
→(道道813)東円朱別→(道道928)上風連
→(農道・町道)西春別
(以下#3-4)
→(道道957)上多和原野→(道道13)萩野
→(農道・町道)虹別→(道道885)養老牛
(以下#3-5)
→(道道150他)俣落→(町道北19他)開陽台
→(町道北19他)開陽
208km
RIDE WITH GPS
8:00、別海温泉跡着。次は新酪農道から上風連へ、前半約2/5の〆である。
ここで道を間違ってしまった。本当は国道243をクランク経由して少し北側から新酪農道に入らなくちゃいけないのを、コース前半だからどんどん南下せねばという気持ちが先走り、勢いで国道243を南下してしまったのだ。国道243を1kmほど下って見覚えのある低地に降りてから、さすがに「今日国道243ではここは絶対に通らないよ」という風景を見て、ようやく気が付いたのだった。ちょっとした登り返しが大変悔しい。
新酪農道では空に再び雲が現れ始めていた。でも基本的に今日は一昨日昨日と同じく、時々日差しが隠れるぐらいの晴れで推移するだろう、きっと。それならむしろサイクリングには申し分無い。あとは毎度の撮影ポイントで具合良くできるだけ日差しが出て、空に青空が拡がっていてくれればいい。そう都合良く展開しないとしても、3年かかってやっと会えた晴天の202kmコースなのだ。贅沢は言うまい。
道は別海の丘陵部をまともに横断して南下してゆく。特に新酪展望台前後の起伏と登り返しは、一直線に続く道の行く手の大きな起伏が、毎回心理的にやや堪える。 ▼動画30秒 新酪農道 丘の上
これからこんなに下ってまた登るんだ。なんて非経済的走行を強いられる地形なんだ。
しかし、通ってみれば意外に淡々とこなせてしまうのも毎度の事。
何度かアップダウンをこなすと地形の起伏は多少収まり、道は南向きから西へ向かい始める。
やがて森の木々の中に、この辺では大変珍しい鉄筋コンクリート造の建物が見え始めた。昨日訪れたばかりの上風連の小中学校である。
9:00、上風連着。
去年より15分遅れの到着だ。さっき別海温泉で道を間違ったせいかもしれない。まあ今日はこの天気だし、途中写真を撮ることが増え、いずれ遅かれ早かれ去年のペースよりは遅くなるだろう。むしろ多少の遅れには焦らず、狙って訪れて出会えるものではない風景との出会いを大切にしたい。
昨日立ち寄ったA-COOPはまだ開いていない。去年は9時前で店を開けていたので、日によって多少開店時間に差があるのだろう。今日は昨日行かなかった「森重商店」へ行かねば。
去年会った男の子を思い出しながら、人気の無い店の前でコーヒー休憩とする。2日連続、というより昨日来てからまだ24時間経っていない、何だか妙な気分を適当に楽しみつつ一人おにぎりなどを食べていたら、店裏手の引き戸ががらっと開いて野球ユニフォーム姿の少年が2人登場。弟さんの方がにこにこしながら私を思いだしてくれた。「また来年」と言ったら、またにこっと笑ってくれた。
9:10、上風連発。
道道813の昨日通った分岐を、今日はそのまま大別方面へ。
牧草地、森、軽い起伏が断続するのは相変わらずだが、道は比較的谷間に続いて短い区間で道が微妙に曲がってゆく。谷でも丘でも無関係に一直線気味に道が延びてゆく上風連・円朱別・茶内原野の中では、やや特徴的な場所だ。 ▼動画46秒 道道813へ
後で北上を開始する道道928との分岐を過ぎると、茶内原野・奥別寒辺牛への折り返し区間だ。
道は高知手前までの8kmひたすら一直線。直交グリッド交差、丘、牧草地、川を渡る低地のアップダウンが延々と続く。印象的な道が多い根釧台地でも、道の味わいとしてかなり突出した区間だと思う。
上風連北側の新酪農道辺りに比べると、アップダウンの高低差(標高差などという程の差ではない)が明らかに少ないのが、さっき新酪農道を経由したばかりの身には有り難い。同じ別海町でも、上風連南の谷間を境に別のエリアと捉えるのがいいのだろう。
丘と谷間の周囲の地形、直交する道を地図と照合し、自分の居場所を確認しながら進んでゆく。
トライベツへの分岐を過ぎ、JA浜中西円取扱所もとりあえず往路は通過しておく。さっき上風連で休憩したばかりだし。
厚岸町へ入ると、道端に牧場農家が登場。廃校となった元高知小中学校は、水を戴くことができれば一躍コース上の重要ポイントになるのだが、コンクリートの丈夫そうな校舎周辺には水が飲めそうな水栓は無い。
折り返しの奥別寒辺牛が間近でもあり、昨日分岐した高知の細道を横目にとりあえず行くところまで行くことにする。
10:30、奥別寒辺牛着。民宿地平線から97km。折り返し地点は厚岸湖岸の糸魚沢への町道分岐であり、別海町からずっと断続してきた牧草地の西南端だ。ここから西、牧草地の外れから地形は谷間へ下り始め、別寒辺牛湿原周囲に拡がる無人の森林地帯となる。202kmコースの折り返しがこの場所なのは、根釧台地すなわち牧草地であることの象徴でもある。
草と茂みの香りが濃厚に漂う折り返し地点の道端でおにぎりを1つ食べた後、折角なので、見晴らしのいい高知の牧草地まで少し戻って廻りを見渡してみる。
昨日丹頂鶴のつがいを見かけた濃霧の草原が、今日は暑すぎない程度に晴れ渡っている。しかし青空の下部、遠くの中標津方面、知床山地はややとろんとした色の雲に覆われている。中標津は曇りなのかもしれない。今日はまだ雨が降ることは無いとは思うものの、やはり昨日開陽台で時間を取っておいて良かった。振り返ると、南側の空も陸地に接する辺りが不透明っぽい。しかしその色は、昨日晴れた段階での色より軽い色だ。今日は太平洋沿岸は晴れなのかもしれない。恵茶人で晴れの海を眺めるチャンスかもしれない。
まあしかし、とにかくこちらは3年目にしてようやく晴れの根釧台地202kmコースなのだ。今日は粛々と202kmへ脚を進めねば。
記 2017/1/2
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