釧路空港→(道道66・952)山花
→(道道835他)阿寒町仲町
(以上#1-1)
(以下#1-2)
→(道道222)雄別→(道道667)徹別
(以上#1-2)
(以下#1-3)
→(農道)上徹別→(国道274)上幌呂
→(道道1093他)鶴居
(以上#1-3)
(以下#1-4)
→(農道他)下久著呂→(道道1052他)塘路
91km
ルートラボ
なんだかんだで組立後に時間が掛かってしまい、結局釧路空港発は10:50。
まずは去年通った道道66へ。台地上の釧路空港から北側へ向かう道は、この道道66とかつて通っていた町道がある。去年初めて下って感じたように、こちらの方が緩い下りが長く、降りると次の展開に向けて何かと都合がいい山花までが近い。
下っていると、日なたの日差しが期待通りに適度に雲に隠れ、日影では一気に薄暗くなることも無いのに風が優しく、涼しさが感じられる。さすが24℃、東京の空調室内より数度涼しいだけある。この気温の中に数日間いたら、もうこの夏、25℃以上の室内には居られないだろうな。
谷間の牧草地に降りると、すぐに山花まで4kmの標識が登場。だだっ広い平地を正面の山に向かって横断するので、4kmがすぐに感じられる。
東西南北からの道が合流する山花には、商店と自販機がある。前述のように、釧路空港から下って来てどちらへ向かうのにも都合がいい。交差点近くの自販機でとりあえずコーヒーを飲んでから、道道835こと釧路阿寒自転車道で西へ。
相変わらず雲はやや早めに動いていた。というより、全体的に雲が動きながら次第に少なくなりつつあった。濃い青空一杯に眩しい日差しが溢れるようで、じりじり暑くなって来た頃に、雲が日差しを遮ってくれていた。何だか久しぶりに出会ったような、いや、実際かなり久しぶりの、道東の夏らしい天気である。
釧路阿寒自転車道は木立から牧草地、畑の中を西へ向かってゆく。もと鉄道跡なので、線形は水平方向も高さ方向も安定している。路面は時々やや凸凹してはいるが、路上の落ち葉や下草も含め、道内のこの手の道としてはかなり良好な方だと思う。
お昼前にして、木の葉の間に朝の空気がまだ残っているのか、木陰の空気は冷やっととても涼しい。木々の上から照りつける鋭い日差しで、木漏れ日は影の中で緑にきらきら輝くようだ。森から牧草地へ放り出されると、頭上と周囲が急に開けて明るくなり、風の中に牛舎の発酵臭が感じられる。
途中では、道東自動車道が絶賛工事中だった。出発前に買ったツーリングマップルで、道東自動車道が阿寒まで延びているのに驚いたばかりなのに。浦幌→阿寒の山奥区間を通過した途端に凄まじい勢いで工事が進んでいるのだ。根室本線のスーパーおおぞらも、意外に速くとどめを刺されてしまうのかもしれない。建設中の高架道路アンダーパスでは、自転車道路が軽くZ状に曲がって高速道路に直角方向に横断するように変わっていた。仮設の標識は出ていたものの、おそらくこれが本設となるのだろう。
短い農道併用区間や、森をダートと併走してから牧草地へ放り出される辺りは、いかにも廃線跡らしい表情が漂う。
全体的に普通の舗装道路から少し離れた場所に通っているこの道、独特の静けさがと濃厚な草の香りが感じられる。
関東平野辺りでも意外にこういう雰囲気に出会える場所はあるような気もするが、こういう道を通ることができるのは自転車ならではであり、とても楽しい。
西へ向かうに従い、路面に木の根による凸部が見られたり、道の表情が多少ワイルドに変わってきた。谷間全体はそう広くなく、牧草地の向こうもこちらも低山に囲まれていて、今日は牧草地も茂みも森も緑がとても鮮やかだ。
曇りでも十分に楽しい道ではあるものの、やはり晴れの日は更に素晴らしい道である。
阿寒の手前で釧路阿寒自転車道を途中下車。開けた牧草地を横切り谷間の平野の反対側へ。11:45、阿寒町仲町着。道道835沿いに予め狙いを定めておいたセイコーマートで、とりあえず今回の初セイコーマートとする。
道東では、2000年代に幹線道道の拡幅整備と交通量増加が進んだように思う。その結果、セイコーマートがありそうな規模の町を通る幹線道道は、最近の私にとって避けて通るような道になった。そういうこともあって道東では、寄れるセイコーマートに確実に立ち寄り、物資を補給して集中的に飲み食いする必要があるのだ。ちなみに道北では、ツーリングで使う静かで通って楽しい道が道東より少ないのだが、それだけにあまり道を選ぶことができず、道道の使用率は却って道東より高いように思う。このため、1日の行程中のセイコーマートは、道東よりも高いという逆転現象が起こる。どれもこれも正確に分析したわけではなく印象の話ではある。
とりあえず今の私は、昨年秋に取得したクラブカードプラスの道内初使用も兼ね、出発早々の初セイコーマートに臨みつつあった。阿寒のセイコーマートは、露骨に木造店舗を改造した店構えである。今時珍しい昔ながら?のセイコーマートだ。近年Hotchefを追加したようで、店舗ロゴは新しい物に変わっていた。そのHotchefには豚丼があったものの、今日の私にはこの後の布伏内で大きな目的がある。涙を飲んで豚丼は見送り、携行食としてクロワッサンとおにぎりを集中的に補給しておく。
暑い日なたを避けて軒下でむしゃむしゃ食べる行為は端から見て大人げなくみっともないかもしれないが、同時にツーリング中の気分を一杯感じることができ、これはこれで私の旅に欠かせない、楽しい時間でもある。駐車場の向こうの道道835に、この辺りにしちゃ妙に車が多いことに気が付いた。これが道東自動車道開通の効果というものだろう。
道道835は下辛川沿いに、山裾を遡ってゆく。両側の山は低いが、谷間が狭くなったためか山裾沿いの道は木陰が増え、所々で冷やっとした涼しさが感じられる。前回阿寒から布伏内へ向かった時は、下辛川対岸の林道みたいな市道みたいな茂みダートを使った。
道道835を阿寒から北上するのは、2005年の道東2期林道訪問以来となる。前回は低く薄暗い雲の下、阿寒から林道入口を探しながらここまで遡ってきたのだ。時々ぱらぱらっと雨が降り始めて、その割には何だか蒸し暑かったのを思い出す。現に道東2期林道を抜けた後、縫別から一度国道392を釧勝峠へ向かい、早々に雨で断念し、その後南十勝の晩成まで雨か霧だったのだ。
きらきらと明るい木漏れ日を浴びながら、天気でだいぶ印象が違うのが愉快になるが、あの時から何ともう12年経ってしまっているのにも驚かされる。
途中、大きな樹が立つ谷間の森への入口が登場。道東2期林道である。風格ある樹の木陰は涼しげで、「またおいでよ」と誘ってくれているように思えた。いや、今日の所は。
道の先の森が切れ、唐突に民家が見え始めた。12:20、布伏内着。
周囲の森が茂みに変わり、畑となった。静かな落ち着いた集落の中、商店、学校跡と、友人に聞いていた各ポイントをチェックしながら通過してゆく。
布伏内には、商店が数軒、飲食店まである。静かな落ち着いた表情ではあるものの、阿寒、鶴居など以外の市街地では自販機を探すのも一苦労するこの山間にしちゃあ、意外な人里だ。
その布伏内にはラーメン屋さんもあることを、とある友人から聞いていた。えっ、鶴居でも阿寒でもないのにこの辺に飲食店があるのかと思ってWebでググると、釧路からわざわざこの店を訪れるファンの文章が読めた。けっこう人気がある店のようなのである。
布伏内には以前訪れたことがあったのに、ラーメン屋さんなど見かけた記憶が無い。完全に見落としていたのだ。再訪のチャンスがあれば、必ずラーメンを食べねばと思っていた。きっと美味しい店に違いない。そして今日は天気がいい。布伏内再訪、真澄訪問、雄別経由と、課題をまとめてこなすチャンスである。
しかし万難を排してせっかく訪れたこの布伏内で、そのラーメン屋さん「真澄」を探すのにはやや難儀した。てっきり集落のまっただ中にあると思っていたのだ。結局集落を過ぎ、国道274の交差点から更に北上した道道885沿いに、真澄をみつけることができた。
そう広くないお店には、お客さんが何人かいた。そして私が食べている間にお客さんは入れ替わり、むしろ人数は増えた。さすがはお昼時の人気店である。肝心の味は、この寒い釧路の山奥なのだからこってり系かと思っていたら、意外にもすっきりと正当派。すっきりしてはいるが豊かな味わいに、ついスープを飲む。麺もごく普通なようでいて、固くない程度にしっかりしていて舌触りから喉越しまでしっかり美味しい。全般的にあっさりと思いきやしっかり美味しくて、いくらでも食べたくなる味だ。さすがは釧路から食べに来る人がいる人気店、と思った。
食べている間、店のおばさんやお客さんが親しげに話しかけてくれた。こういう場合にサイクリストは人気者だ。会話の内容は毎度の通りだが、せっかく地元の方と話せる機会なので、この先の雄別の道の状況を聞いてみた。友人によると親戚の方が「熊に出会ってびっくりした」とのことだったし、さっき上空から見た感じでも茂みの雰囲気がいかにもそれっぽい。おまけにツーリングマップルだとダートと言うことになっていて、細い道に×印まで付いていた。この辺りの道としては、長年気に掛かっている道ではあるが、これらの情報通りならあまり踏み込みたくない。踏み込まないなら踏み込まないで、現地情報の裏付けは必要だ。でないと後で後悔することもある。
しかしお客さんによると、
「徹別への道は、10年以上前に舗装されてるねー。熊は…昼は出ないよ」
とのこと。舗装だって、話が違う。それなら行けるね。天気も時間も全く申し分無い。さっき飛行機から見下ろした丘陵のダートが気になるが、それなら行ってみるか。きっと道が呼んでくれているのだ。でも熊は怖いが。
13:00、布伏内発。
北上するとすぐに友人に聞いていた喫茶店があった。もうだいぶ集落から離れた森の中みたいな場所なのに。布伏内、やはりこの辺りでは知る人ぞ知る穴場なのかもしれない。それはそうと既に一気に谷間が狭くなり、次第に斜度が感じられていた。
このまま谷閧遡ると、道は行き止まりとなる。道道222としての区間はもうすぐ徹別の外れで終わり、番号を変えて道道667として東側の丘を越えた徹別で国道238に突き当たる。
その道道222終点、道道667の登り始めまであと2kmぐらいの所で、道はおもむろにダートに変わった。驚くことは無い。これだとツーリングマップルの情報通りである。おやじ、ふかしやがったな。
道を囲む茂みは結構高く、熊が潜んでいるかどうか知らないが、ブキミで不安な雰囲気が漂っている。その茂みの中に、風化しつつある炭鉱の遺構が現れ始めた。存在するとわかっていないと気付かない程度だが、かつての集落らしき土地の拡がりも認められた。この賑わいがあったからこそ、阿寒から釧路までかつて鉄道が走っていて、布伏内の賑わいがあったのだと思った。さっき布伏内でラーメンを食べ、地元の人とお話しできた後で、この遺構を眺めることができて良かった。
少し遡った辺りで、道道885は谷間から分岐して徹別への丘越え区間に突入。手前から見えていた法面の赤い岩とその高度に、ややワイルドな雰囲気が漂っていて少々びびっていた。が、谷底の分岐点からは、何と舗装路面が始まっていた。おそらくこのまま徹別まで舗装で行ってしまうのだろう。ガードレールやら法面補強などの経年は、一見15〜20年というようにも見える。これならさっきのおじさんの話も、辻褄は合っていると言える。
登りはたかだか100mも無いぐらい。取付で厳しかった斜度は途中から7%ぐらいに安定した。さっきまでのダートに比べて、何と言っても舗装路面には安心感がある。しかし、登り始めると途端に日差しの暑さが堪え始め、木陰と速い雲に助けられる状態だった。それに周囲はもはや森と茂みだけ、やはり熊が出そうな気がしてならない。 ★3D地図S挿入
峠部分を越えると、徹別側は意外に早く森が切れた。それは地図でわかっていたが、開けた牧草地と木立と牧場がやや起伏のある緩斜面に展開する風景は変化に富み、その風景が地図からすると意外に長い間続いた。
阿寒から同じぐらい北上している場所なのに、やはりさっきまでの道道885に比べ、こちらの国道238の谷間は人里なのである。或いはさっきの道道885で、こちらの谷間に比べて高度を上げていたのかもしれない。
2008年、2010年に阿寒側から下って来た時のことも思い出す。阿寒湖から延々大森林を下って来て、徹別手前の飽別からやっと拡がり始めた谷間は、こんなにステキな風景だったのだ。毎度心に余裕が無い自分の旅を後悔する。
谷底で国道238を横切り、そのまま西側の丘へ。ここからコッタロ湿原手前の中久著呂まで、しばしこの辺り毎度の丘陵横断が続く。道道885としての区間は国道238に突き当たって終り、道としてはそのまま国道238の反対側へ市道っぽい細道が続いている。その市道沿いに建つ赤い屋根の畜舎に見覚えがあった。地形図で細道として描かれたこの市道っぽい道は、2010年に確かに一度通っている。計画時には気付かなかった。ようやく今思い出すことができた。
低い丘なのですぐ終わる坂ではあるものの、細道のためか登り斜度が厳しい。そして途中まで牧草地に面するため、日陰が無く、路面の照り返しが暑い。この辺りで近年感じたことが無い暑さである。
水をがぶ飲みしながら、さっきセイコーマートで目一杯入れといて良かったと思った。
もうひとつ丘を越えて下った上徹別で、さっき布伏内で交差した国道274に北側から合流。交通量はほぼ皆無だ。道東自動車道が阿寒まで開通してしまった現在でも、ほとんどの車は釧路へ向かってしまうのかもしれない。
しかしやはり曲がりなりにも比較的新しめの国道、何だか埃っぽい表情が漂う。
丘陵連続アップダウンのひとつひとつは40〜80m程度。以前2度以上通っていて、同じような道ではあるが時々見覚えがある程度に、何となく勝手はわかっている。
● | ||
● |
そういうものだと思っていて、時間もあるので、あまり焦る気にならない。やはり初日は余裕を持つべきである。
そして14時半を過ぎた頃から、風は明らかに涼しくなり始めていた。
気が付くと上幌呂。ここでまだしばらく丘陵横断を続ける国道274を下車し、道道1093へ。明日の朝食と昼過ぎまでの補給食を入手するため、鶴居のセイコーマートに寄っておかなければならない。久著呂へ向かうのにアップダウン込みの3角形の2辺ではなく、谷間・ショートカット・未済経路とメリットが三拍子揃ったこちらに経路を選んでいる。
GPSが無いとこれらをアドリブ込みの地図読みで選んでゆくことになるが、GPSトラックツーリングは景色だけ眺めていても分岐を間違えにくい。こういう時に大変便利である。
15:25、鶴居着。新建材の住宅に拡幅道路、新しい道路舗装や構成材など、北海道の町はどこもかしこも10年以上前とは雰囲気ががらっと変わっていて、面影は道の方向や周囲の景色ぐらいに残るだけだ。そういう意味では、北海道は意外に旅情を拒むような裁けた土地であると言える。今日の鶴居について言えば、確か2004年に立ち寄ったセイコーマートの看板も、近年のロゴに替わっていた。そして店内で、セイコーマートのPB商品のロゴが、「SECOMA」に替わっていることに、今気が付いた。
とりあえず北海道の地方市街らしいぱりっとした雰囲気の町並み、目の前の山のような物資に安心感がある。しかし今、ここで明日の朝食を買っておく必要がある。数年前、鶴居を経由して今日と同じ塘路泊、翌日根釧台地に向かって失敗しかけたことがあったのだ。そう思わないと、物資を買い込む行動になかなか進むことができない。早くツーリングに感覚を合わせないといけないね。
店内の空調空気を振り切って外に出ると、まだまだ身体は汗べとべとで気持ち悪いものの、夕方の風を感じることができる。日なたはまだ暑いが、日陰は大分涼しくなってきた。野菜、ヨーグルトなどを集中的になどを食べてちょっと長居。
16:05、鶴居発。夕食まであと2時間半。17時台には楽勝で着けるだろう。
町外れの道の分岐へは完全にGPS頼り。分岐周辺にカーブが多く、この農道は確か初めての道だし、方向感覚が掴みにくい。
クチョロ原野手前の私的ジャンクション下久著呂へ、農道はちょっとした丘越え丘陵が湿原へ落ち込む手前のエリアのアップダウン2発は、さっきの徹別〜上徹別辺りに比べて優し目だ。
また、やや新しめの雰囲気が道道と何ら変わり無い農道は、やや埃っぽくて大型車が目立つ国道274より明らかに好ましい。今日も16時を過ぎていよいよ終盤かなあ、という安心感がある。
下久著呂では、交差点近くの自販機に表敬訪問しておく。気が付くと、空の雲、そして昼間の輝くような眩しい光と暑さはすっかり消え失せ、空の色はアンバー成分を多く含んだ夕方特有の青さに変わっていた。自転車を停めると汗が吹き出てくるぐらいにまだ気温はぬるいものの、一方で風が確実に涼しく感じられる。影が長く、山の姿がもうすっかり青くなり、景色全体がが静かで落ち着いた濃い色に変わりつつあった。そして日影はひんやり涼しい。夕方の表情に、東京より日没が早い北海道、そして去年より日程が1週間弱遅い影響が確実に現れている。
クチョロ原野への道道1052へ。湿原外周丘の一番低い部分を乗り越えて湿原側へ出た途端、空気が一気に涼しくなる。まだ根釧台地には入っていないが、いよいよ本格的に釧路にやってきたと感じる瞬間であり、この先のダート区間と並んで印象的な場所の一つである。
空が晴れているので今日のクチョロ湿原展望台の眺めは良さそうだが、早く宿に着きたい気が勝り、展望台入口はもうそのまま通過。
展望台から先のクチョロ湿原ダート区間では、過去2回もパンクしている。しかも2度とも17時過ぎの宿到着直前だった。今日も宿到着直前なので、パンクなどで今日一日の満足感にケチを付けたくない。
今回の路面は砂利がかなり深く、まともに大きな石や露骨な凹みを踏まないように気を付けてそろそろ進む。あまり間隔を置かずやって来る車の埃も大変にツラくて、かつて多くの道道がダートだった頃を思い出しながら、埃が収まるまで立ち止まって待っているとまたすぐ時間が経つ。
更に夕方の光に包まれた湿原、釧路川のゆったりと力強い流れは大変味わい深く感動的な風景で、つい立ち止まって眺め入ってしまう。結局国道243に辿り着くまでに30分以上も掛かってしまった。
国道243に合流、塘路湖を眺めつつ塘路へ。
17:40、塘路湖畔YH着。
今日は宿泊自体は満員とのことだが、食事は3人だけでひっそりしている。まだ盆休み期間前、ライダーや車は苫小牧や小樽辺りから走っている最中なのだろう。釧路湿原を一望するテラスからの夕焼けを、風呂上がりに楽しみにしていたのだが、いつの間にか空は曇り始めていた。この分だと今晩は星空も望み薄だ。そしてテラスに出ると、薄暗くなってきたせいか蚊がとても多い。北海道の茂みでよく見る、ばかでかいホッカイシマカである。幸いこちらにはムシペールもハッカ剤もあるし、ホッカイシマカは動きがかなり遅くて百発百中でやっつけることができる。ただやはり数は多く、閉口した。
記 2016/11/25