開陽→(町道北19)武佐→(道道775)東武佐→(農道)俵橋
→(道道994)中春別→(農道)別海温泉
(以下#3-2)
→(新酪農道)奥行→(道道930)上風連
→(道道121・813)奥別寒辺牛
(以下#3-3)
→(道道813)東円朱別→(道道928)上風連
→(農道・町道)西春別
(以下#3-4)
→(道道957)上多和原野→(道道13)萩野
→(農道・町道)虹別→(道道885)養老牛
(以下#3-5)
→(道道150他)俣落→(町道北19他)開陽台
→(町道北19他)開陽
202km
RIDE WITH GPS
3:58起床。身体の中に疲れは全く感じない。ここで200kmをこなすために、初日2日目と軽めの行程だったし、昨夜は9時間も寝た。特に9時間睡眠の効果は予想以上に大きく思えた。今後も毎日極力睡眠時間を取り、日中快適に走るサイクルを確立しなければならない。
外には雨の気配は全く無い。空は晴れてはいないが、牧草地に濡れた気配が全く無い。いいぞ、つつがなく根釧台地202kmへ出発せねば。
最低限頭をはっきりさせてから、ちょっと苦しいがセイコーマート豚丼と昨日のおにぎり残りをかきこむ。渇いた口の中で米粒がなかなか飲み込める状態になってくれず、水と共に強制的に中へ押し込み、次のおにぎりへ。食べられるときに食べておかねばならない。おにぎりは残すと捨てるのが勿体無くて切ないから、しかも、「食べねばならない」というより、食べればちゃんと力になってくれるのである。
サイドバッグ無しだと、出発前の準備は早い。夜明けより霧が濃くなっていて、宿が建つ森も隣の牧草地もしっとり濡れている。少し寒さも感じる。フリースを着てレインジャケットに着替え、5:15、民宿地平線発。
宿の前の道は黒々と濡れていたが、幸い雨は降っていない。まずは町道北19号、出だしの緩い登りは無理せずに。今日は長丁場、まずは経済ペースを作らねば。
走り始めるとちょっと脚の付け根が筋肉痛的に傷むが、身体に違和感は無い。30分もしたら消え失せているような類のものだろう。やはりさすがの9時間睡眠。毎日これで行きたい、とまた思った。
東武佐の道道774交差点までは120mの下り。出発早々本コース随一の下りである。開陽という場所は、事程左様に中標津の山裾なのだ。一直線の道を脚を止めたまま、なすがままにどんどんスピードが上がる。
中標津らしい整然とした開放感に少し鬱蒼とした味わいが加わる、武佐独特の森がどんどん通り過ぎてゆく。
5:40、東武佐到着。霧が晴れてきた。今日はこの調子でどんどん晴れてほしい。道道脇の商店で、去年と同じくコーヒーをいただいておく。次は上風連まで自販機が無い。今のところ時間は去年とほぼ同じだ。このまま先へ進もう。
エリアは標津の低地へと移行する。平べったい牧草地を進むうちに、標高差10〜20m未満ぐらいのアップダウンが時々現れ始め、所々で景色が開ける。
低地なので起伏は大して大きくないのに、ダイナミックな空間の拡がりが意外だ。
思えば去年、この辺はやや強めの雨だった。同じコースなのに記憶に無い風景が時々登場するのは、雨で気分が一杯一杯で、あまり景色を楽しむ余裕が無かったのかもしれない。やはり走るには雨より曇りの方がいい。
2010年に塘路から羅臼へ向かうのに、別海から標津まで斜めにコースを組み、低地にしては意外な程変化に富んだ空間を感じられたことも思い出す。この辺りは眺め入るような景色が多いのだと思った。
さすが202kmコースの序盤である。
国道272をはじめ、行く手に現れる交差点や分岐の標識には、標津や内陸方面の上春別が表示されていた。その地名が床丹へ推移する頃には、標高は10m台前半、地形も平滑に安定し始めていた。
この202kmコースでは、一見どこも同じように思える根釧台地の特徴的な部分を、微妙な地形の変化と、根釧台地の美味しいところでアクセントを付けて、たっぷり味わえるように道が選ばれていると思う。2年目ともなると、コース立案者石川さんの意図を思わされるとともに、いいコースとはそういう起承転結や展開を持っているものなのだ、と改めて気付かされもする。
ひたすら南東へ一直線基調で進んでいた道は、美原で南向きに方向を変える。
それまで比較的安定していた地形に替わり、川を渡るアップダウンや、カーブと分岐が現れ始めるとともに、別海の町が近いためか牧草地の中には集落未満の牧場が目立ち始めた。エリア自体が標津から別海に移行したことを感じさせる。
記 2015/11/7
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