開陽→(町道北19)武佐→(道道775)東武佐→(農道)俵橋
→(道道994)中春別→(農道)別海温泉
(以上#3-1)
→(新酪農道)奥行→(道道930)上風連
→(道道121・813)奥別寒辺牛
(以上#3-2)
→(道道813)東円朱別→(道道928)上風連
→(農道・町道)西春別
(以下#3-4)
→(道道957)上多和原野→(道道13)萩野
→(農道・町道)虹別→(道道885)養老牛
(以下#3-5)
→(道道150他)俣落→(町道北19他)開陽台
→(町道北19他)開陽
202km
RIDE WITH GPS
10:05、別寒辺牛発。
高知から再び一直線を折り返しつつ思うのは、これだけ選びに選んだコースの中で、行き帰りに別ルート経由ではなくわざわざ同じ道のピストンが202kmコースとされていること。
この辺りに一直線道路は数あれど、道道813の突出した独特な雰囲気故なのだろう。
私的にも印象的で、根釧台地に来たら通るべきだと思っていたこの道、やはり石川さんも好きなのだ、と思ってまた嬉しくなる。
西円のオアシス、A-COOP西円取扱所へ缶コーヒー表敬訪問の後、11:05、東円朱別で左折。ここから道道930の北上だ。次第に空は明るくなっていて、目立って気温が上がりはじめ、防風林のエゾゼミが急に鳴き始めていた。
牧草地の向こう、森から先は演習場。森に漂うちょっと独特な緊張感は、かつては演習場ならではと思っていたが、最近は飼い慣らされていない平地の原生森に特有の雰囲気ではないかと思うようになった。
そういう雰囲気が漂う森沿いに反時計方向に回り込むように、コースは北上する道道930から西北へ向かう農道へ。
気が付くと、なだらかにダイナミックに起伏して空間を変える丘の風景が、台地上の開けた牧草地に替わっている。別海中部の丘陵から、別海西部の安定した台地に移行しているのだ。思えばこのコース、根釧台地の縁や各エリアの境界等々、「境界の風景」を大変上手くつなげて構成されているように思う。
一方、北側は台地上に拡がる牧草地。晴れていれば知床山脈の山裾まで見通せるはずだ。今日は遠景に溜まる雲っぽい霞に隠れている。雲の向こうに知床山脈を心の目で眺めつつ、蝉の声を聞きながら牧草地の中で休憩とする。
時刻は12時ちょっと過ぎ、空が少し明るくなると、かっと日差しに照らされるように辺りの気温が急に上がってきた。
演習場入口を過ぎた辺りから南側の森は演習場ではなくなっていて、それでも演習場へ続く森と牧草地の間に道は続く。
起伏の多い根釧台地中部から、平滑な西北部の地形に次第に移行しつつ、緩い起伏の地形や緩いカーブが時々現れて森と牧草地を通り過ぎてゆく。
そして台地上の平地とはいえ、まるっきり平坦ではなく、標高は西の根釧台地縁に向かって少しづつ高度を上げてゆく。
▼動画31秒 比較的安定した地形に牧草地と森が続く
そのため、視覚から期待できるペースが思うように出ないのは昨日のこの辺りと同じ。通ったばかりで勝手がわかっていても、次第にストレスが溜まる、ちょっと嫌なエリアだ。更に開陽を出てそろそろ7〜8時間経ち、そろそろ眠気が出てきた。
掘り割りの国道272との交差は、こちらがオーバークロス。さすがにウワサの国道272、まるで高速道路のような片側2車線に車が通り過ぎる光景が壮観だ。この202kmコースのど真ん中を横切る国道272を、朝に越えて今また横切ったということは、今回の202kmコースもいよいよ後半まっただ中に入ったことになる。
道はもう完全に台地上に乗り上げて、谷間を横断することも希になり、昨日と同じようにひたすら緩い登りを少しづつ進んでゆく。
実は西春別の市街地に近づいているのだが、コース上の信号の少なさもこのコースの目玉のひとつであり、あえて幹線道路上にある近くの町を外している。単に持ってきているもの以外の目新しい食料に出会うためだけに、安易に町に立ち寄るわけにはいかない。
記 2015/11/7
#3-4へ進む #3-2へ戻る 北海道Tour15夏 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ