北海道Tour15#3
2015/8/8 民宿地平線の
根釧台地ベスト202km-2

開陽→(町道北19)武佐→(道道775)東武佐→(農道)俵橋
→(道道994)中春別→(農道)別海温泉
(以上#3-1)
→(新酪農道)奥行→(道道930)上風連
→(道道121・813)奥別寒辺牛
(以下#3-3) →(道道813)東円朱別→(道道928)上風連
→(農道・町道)西春別
(以下#3-4) →(道道957)上多和原野→(道道13)萩野
→(農道・町道)虹別→(道道885)養老牛
(以下#3-5) →(道道150他)俣落→(町道北19他)開陽台
→(町道北19他)開陽
 202km  RIDE WITH GPS

新酪農道から別海の丘陵地形に移行 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 美原から上風連経由で奥別寒辺牛へ 赤は本日の経路

 国道243をほんの少し経由して新酪農道へ。

目立って地形が隆起し始める RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 いよいよ別海中部、国道243が地形の境になっているかのように、周囲はやや掘りが深い台地へと変わり、直線の道が谷へ下り、また登り返して次の丘に登ってゆくのがずっと見通せる、ややげんなりさせられる光景が続き始める。
▼動画33秒 新酪農道へ 別海の丘陵が拡がる

 しかし実際に通ってみると、そう大変な登りではないのもまた事実ではある。

 

 奥行で道道930に合流、これまでの南下から西へ方向が変わる。

 台地上に道が続くためか、盛大なアップダウンはやや収まり、安定した地形上の牧草地と牧場を乗り換えるように道が続く。

 牧場の中を屈曲するうち、防風林の向こうに鉄塔とコンクリートの建物が見えてきた。このコース上、コンクリートの建物は数少ない。今登場しているのはその中でも最大級、上風連中学校である。ようやく上風連まで下って来たのだ。

 

 8:45、上風連着。別海と茶内原野の間に位置する上風連。根釧台地では小中学校、A-COOP、商店まで揃う集落は、国道沿いや旧標津線沿いを除くと珍しい。私的幹線道道123上でも、毎度の行程上程良い場所にあり、根釧台地に於ける南北方向の目印となっている。開陽からここまで70km、何も考えずに淡々と粛々と、しかしあまりペースを上げないで、去年より15分ほど稼ぐことができている。早着の一番大きな要因は、実は単に雨具の着替えが無いことだろう。しかしそれでも、去年と変わらないペースが出ているとは言える。まずは好調な一学期終了であり、完走に向けて大きな自信となった。
 前述の通り、上風連には、このコース上最大の商店であるA-COOPがある。しかし今日は店のシャッターが開いていない。考えてみたらまだ8時台、営業開始前なのであった。そう言えば去年のA-COOPは、開店直後での訪問だったな。おじさんが最初に出てきて、おばさんがやや遅れて出てきたんだっけ。15分の早着が、こんな所に影響しているのが大変可笑しい。
 食料は十分に持ってきている。この先まだ茶内原野のオアシス西円取扱所があるし、折角稼いだ15分、開店後に何か仕入れて時間を食うわけにはいかない。

 9:05、上風連発。ここから私的根釧台地幹線の道道123〜813だ。

 昨日も通った道道121の分岐を過ぎて入り込む、丘の間に続く拡がりと動きのある風景は、根釧台地でも突出している。別海南部の魅力を象徴するような風景だと思う。

道道121分岐から道道813経由で奥別寒辺牛へ 赤は本日の経路

 東円朱別で、後で北上区間となる道道928との分岐を過ぎ、こちらはコース中盤の折り返し区間、茶内原野の長大直線区間へ。

 ひたすら一直線の道が全長9km、茶内原野の起伏を次々越えて行く、本コースハイライトの一つだ。若松から高知の惰行区間を挟んで別寒辺牛まで含めると、14kmにもなる。本コースのハイライトなら、当然根釧台地のハイライトの一つでもある。

 

 行く手の遠くに坂が下から上まで全部見えていて、その坂の向こうにはまたもや下って登ってが待ち構えている。一直線なだけに、さっきの新酪農道よりその風景は強烈だ。周囲はずっと牧草地と防風林。牧場が無いのも、景色の際限無さに輪を掛けている。まあ実際には登ってしまえば、経済走行で十分にこなせる程度のあまり厳しくない坂が多い。そして、ほとんど絶え間なく牧草地が断続するということは、人の手が入っている場所だということだ。とは言え、基本的に無人の場所がそれなり以上に続くため、あまり備えなしに無防備で踏み込める場所ではないことも確かである。

 まるで砂漠のような無人牧草地に突如現れる、根釧台地202kmコース全体でも珍しい商店が、西円のJA浜中取扱所だ。砂漠のオアシスのようなこの店を、またもや今のところはそのまま通過。帰りに寄ればいい。

 萩の里でトライベツへの分岐を過ぎ、茶内原野の先で再びカーブが現れて、浜中町から厚岸町へ。

 中標津山裾の開陽からスタートしてここまで南下して、昨日早朝にいた厚岸町に近づいている。これが根釧台地の距離感覚だと思った。

高知の牧草地 晴れていれば知床を遠望 晴れていれば… RICOH GRU GR18.3mm1:2.8+GW-3
  開陽から奥行経由で奥別寒辺牛へ 赤は本日の経路

 9:55、奥別寒辺牛着。茶内原野から続く牧草地の台地と別寒辺牛湿原へ続く丘陵の境界であり、糸魚沢からやって来る農道と道道813の合流点だ。この202kmコースでは「適当に折り返す」と書かれている、コースの最南端である。さっきの上風連15分早着に続き、ここ奥別寒辺牛到着は35分早着で何と9時台。普通のツーリング行程だと、開陽出発の場合は早朝開陽台立ち寄りやら何やらをこなす必要があり、奥別寒辺牛到達は少なくともお昼前ぐらいという印象がある。上風連の15分早着から更に時間は稼げたものの、多分途中のAコープ立ち寄り省略が効いているというだけの話で、何もペース自体が速いわけではない。しかし全体的な前倒し行程こそ早出のお陰であり、意図するところでもある。
 道ばたの防風壁に自転車を停め、「この辺りもいつの間にか防風板だらけになった」などと考えながら、むしゃむしゃおにぎりを食べておく。どこもかしこも防風板が建つということは、強風とか地吹雪の対策に防風板が有効であることの証しだろう。かつて高知では晴れた日には知床や摩周、雌阿寒岳まで見渡せたものだったが、今はその開放感が防風壁でだいぶスポイルされてしまった。しかも今日は雲が厚い。

記 2015/11/7

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Last Update 2020/3/19
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