鹿追→(道道416・町道9号)笹川北
→(道道771)南大牧
(以上#14-1)
→(町道西9線)北誉→(道道133他)駒場
(以上#14-2)
→(道道337)東中音更→(町道21号・22号他)瓜幕
(以上#14-3)
→(国道274・道道593)岩松
→(道道718・町道)新内→(国道38)ルーマ
(以上#14-4)
→(町道・農道)北落合→(農道・町道)幾寅
→(国道38)西達布
141km
RIDE WITH GPS
14:55、ルーマ発。
農免農道北落合線を6km。道には意外にも車が時々通る。夏の訪問時とあまり変わらないどころか、むしろ賑やかな気すらする。その大部分はラフティングの人々であり、それっぽい小屋も近年更に増えた気がする。
しかし周囲の風景からは、進行中の秋が感じられる。まだ夏の面影が伺えた十勝の低地と違い、さすがにこの山間、9月下旬にして谷間の木々は色づいている。夏より空気が澄んでいるのか、大雪も正面にはっきり見える。9月下旬といえば、あの山々にいつ初雪の知らせがあってもおかしくない時期である。
秋の北落合は始めてだ。そして今日の天気は過去訪問中最高である。
初訪問の1998年以来、定期的に訪れることができる幸せに感謝しつつ、まずは最初の畑へ。
前回立入禁止だった畑は、多少事情が緩和されたのか、畦道に歩いて入れるようにはなっていた。
有り難い、畑に踏み込まないように気を付けながら、少し写真を撮らせていただく。
今日もそろそろ夕方、真っ青な空の明るさが少し落ち着き始め、風景全体が赤みを帯び始めていた。
16:05、北落合680m地点着。
今回も遂にこの場所に来ることができた。夏の最終日、優柔不断なゲリラ豪雨に断念せざるを得なかった北落合なので、尚更嬉しい。
到着して自転車を停めたところで、それまで出ていた日差しがすぐ雲に隠れてしまった。狩勝山間だけあり、雲が頭上近くで動きが速い。出そうで出ない太陽が再び雲から出るまで20分以上、その間に太陽は次第に低くなり、辺りの風景はますます真っ赤っかに推移していた。
もうすっかり肌寒い。ここから幾寅へ下って日没、三の山峠を越えて西達布へ降りてちょうど真っ暗になるという潮時かもしれない。
16:35、北落合680m地点発。行きに同じ1本道で一杯立ち止まったとは言え、下りは下りでまた別の風景が拡がる。
北落合中央手前、とある脇道の私的ポイントで写真を撮っていると、軽トラの方に声を掛けられた。幸い「みだりに写真を撮らないでくれ」というというお叱りではなかったようで、北落合が好きで来ている旨答えると、喜んで下さり、少し安心。のみならず、
「一番上までは行った?」「あそこ北落合で一番好きなんです」「あそこからうちの牧草地が見えるんですよ、いい景色でしょう」
などというお話もいただけた。
北落合最後の最後で、また北落合の神様にご褒美を戴けたようで、何だか嬉しい気分で北落合を後にすることができた。
17:00、幾寅着。セイコーマートで明日の朝食代わりのパンとゼリーを仕入れ、そのまま次第に薄暗くなっている国道38へ。
夕暮れで急いでいても、やはり三の山峠では大樹海に脚が停まる。さすが「樹海峠」の別名だけのことはある。
しかしもう秋の釣瓶落とし、日が沈むと暗くなるのは恐ろしく速い。
17:45、西達布「ダラムサラ−」着。明るいうちの最後の時間帯に、何とか西達布に着くことができた。
「ダラムサラ−」は、昔ながらの木造の商人宿をそのままとほ宿に使っている。今まで訪れる機会がなかったが、実は麓郷から西達布へ抜けるときに毎回前を通っていて興味津々だった。なかなか静かで北海道の旅を感じさせてくれる、いい宿だ。
宿の予約にも一苦労だった十勝の混雑が嘘のように、十勝から少し外に出ただけで今日の夕食は私一人だ。本当は私が寝てから着く素泊まり客がいたらしいが、全く記憶に無い。一人で食べる夕食は、本格的トマトカレー。トマトの酸味だけではなく出汁が十分活かされていて、昔レシピを見て自分で造っていた頃のカレーを思い出す、大変美味い夕食だった。
記 2016/3/6
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