北海道Tour15#15 2015/9/23
西達布→富良野-1

西達布→(町道老節布基線)老節布→(道道253)麓郷
(以下#15-2) →(道道253)布礼別→(町道ベベルイ基線)本幸
(以下#15-3) →(町道ベベルイ基線)東中→(道道298・253)富良野

46km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 5時過ぎ。布団を抜け出して窓の外をうかがっても、まだ外は薄暗い。そして何だか肌寒く、濃霧が漂っているようだ。最低限レッグウォーマーは必要だろう。

 今日は行程最終日。自転車行程、空港までの移動、飛行機を全部こなして、明日からまた出勤だ。
 自転車行程としては、麓郷、ベベルイ基線を経由して富良野まで。毎度の富良野周辺私的名所巡りである。帰りの飛行機が14:05千歳空港発なので、10:00発の根室本線に乗る必要があり、9時半ぐらいには富良野に着きたい。過去訪問を参考に考えると、6時に出れば余裕を持って行動できる。幸い天気は晴れ予報、降水確率0%。目論見通りの最高のお膳立てが仕上がっている。あとは全体の時間が3時間半しか無いので、バランスの良い進行を心がけつつ、濃厚なコース上に次々に現れる絶景を楽しんでいけばいい。心配事など何も無い。夏にはっきりしない天気に毎日振り回されていたのがまるで嘘のようであり、何だか物足りなくすらある。

 6:00、西達布ダラムサラー発。

ダラムサラーから平沢経由で麓郷へ 赤は本日の経路

 まだ指先が冷えるほど気温は低く、視界200m程の結構な霧が畑と丘を包んでいる。予報は間違い無く晴れであり、早くも空には青いニュアンスが伺える。晴天の放射冷却現象による霧なら、もう少し陽が出たら一気にどこかに行ってしまうだろう。今のところは、丘に拡がる老節布の畑、丘が眺められないのがやや残念だ。しかし視界ゼロというわけでもなく、霧に包まれた西達布から老節布への私的名所は、それはそれで普段と違う趣で見応えがある。

霧の中を老節布へ RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
見覚えのある風景が期待以上に霧の中 早起きして良かった RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 ただ気温は低い。老節布の農協の交差点で手を温め、缶コーヒーで暖を採っていると、トラックが通り過ぎていった。今日も1日の暮らしが始まっているのだ。

霧の中でもどういうわけか行く先々で脚が停まる場所は同じ RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
平沢から麓郷経由で布礼別へ 赤は本日の経路

 平沢へ登ると、俄然霧が晴れ始めた。丘の頂部近くだけ霧が晴れ始めているようだった。

日が昇って霧が晴れてきた RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
  平沢の畑 森にはまだ霧が漂う RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 そして毎度ワンパターンの定点アングルで写真を撮っている間、丘の先、集落側の霧がどんどん晴れてゆき、辺りが朝日に照らされ始めた。見下ろす集落から向こうの森には、まだ霧の濃淡が残っている。一方手前の畑は日差しに照らされて、すっかり爽やかな朝の空気が漂っている。

畑の上が見事に晴れている RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 平沢から麓郷へは60mちょいの峠を越える。

 毎回麓郷から登ると標高差130m、10時過ぎのかんかん照りの暑さが堪えるこの峠も、こちらから登りは少なく、今日は空気が森の冷気でひんやりしている。朝日と共に登りで身体が温まって有り難いぐらいだ。

 

 7:10、麓郷着。見覚えがある麓郷の交差点に、全く普段の賑わいが無い。まだ7時なので当たり前だ。老節布、平沢と、これだけしょっちゅう脚を停めているというのに7時に麓郷に着けるという、西達布発の威力がまざまざと現れている。辺りに人気が全く無くても、麓郷に来て条件反射的にAコープでトウキビか何か食べていきたい気分になってしまっているのが、我ながら可笑しい。もちろんどうしようも無く、気持ちの行き場は無い。ここはAコープでコーヒーだけ飲んで出発することにした。今回は今回の旅があるのだ。

記 2016/3/6

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Last Update 2020/3/19
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