北海道Tour15#13
2015/9/21 晩成→鹿追-1

晩成→(国道336)美成→(町道)芽武→(道道55)大樹
(以下#13-2) →(国道236・道道622・1022)尾田
→(道道55)中札内
(以下#13-3) →(農道)上清川町→(町道他)北八千代
(以下#13-4) →(町道他)御影
(以下#13-5) →(道道718他)清水大橋→(道道75)熊牛
→(国道274)鹿追
 139km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 夜明けから既に激晴れだ。明るく、しかし深みのある空の青が、雲や霧の存在を全く感じさせない。
 二度寝して起きると6時過ぎ。日差しが明るく影はくっきり。メリハリのある景色が外へおいでよと誘っているようで、ライダーの皆さんも、早朝から起き出して前庭に出て忙しそうだ。とほ宿に魅せられ始めた30年ぐらい前、こういう風景をよく眺めたような気がする。

 再び外に出た7時過ぎには、もう寒さを感じない。思えば夏の北海道で、こんな爽やかな朝に久しく出会えていない気がする。昨日走ってつくづく思ったのは、きりっと涼しい朝に暑さを感じる昼、こういう爽やかなサイクリングこそ私が夏の北海道に求めているイメージなのだ。そんなことを考えるのは今年の夏の天気が全滅に近い状態だったことが大きな理由だが、もしかしたら温暖化で北海道の夏は以前と比べて高温多湿へと推移し、秋の今ぐらいがかつての夏に近くなっているのかもしれない、等と思ってしまった。いや、昔から十勝の夏は異常なほど暑いと評判だったし、昨日は確かに暑かったが、やはり夏ほど暑くはない。

 

 朝食は昨日と同じく自家製パンとスープがとても美味しい。出発前に、熱心なツーリストでもある女将さんと2ショットを撮っていただく。更に女将さんとピンクの愛車を撮らせていただいた。今朝こそは8時に出発するぞと思ってはいたものの、出発前にやっておくことは何かと多い。いや、急ぐまい。どうせ140km。気持ちの余裕が新鮮な気分につながっている。

 8:30、セキレイ館発。晩成の丘を降り、国道336から逸れて海岸沿いの浜大樹へ。

セキレイ館から浜大樹経由で大樹へ 赤は本日の経路

 昨日と同じく、国道336の海側寄り道シリーズである。

南十勝の牧草地 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
  美生から浜大樹経由で大樹へ 赤は本日の経路

 浜大樹訪問は大当たりだった。海岸までの道には、いかにも海岸近くらしいちょっと寂しいような雰囲気が漂っているのに、海岸の漁村に意外な賑わいがあるのは、昨日の大津に似ている。

 国道沿いにあまり人が住んでいない国道336周辺の、港町の特徴かもしれない。あるいはナウマン国道として拡幅され、丘陵の森を突き進む新しい国道の表情が、この土地本来の風景とは違うのかもしれない。

太陽燦々 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
  浜辺の1本道 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 集落を抜けた外れから、道は海岸沿いのダートとなる。再び内陸へ向かう分岐までほんの短い区間のこの道が、また素晴らしかった。一直線の細道の正面に日高の山々を遠望、南側は海岸の丘から見渡す太平洋。今日は頭上が真っ青な空なので、シンプルな景色がよりシンプルに映える。すぐ先で南側の丘が低くなり、砂浜が見え始めた。
 誰もいない海と山と空、一直線の砂利道。これ程単純な風景は、最近北海道でもあまり見かけないような気がする。

 そして、昨日の昆布狩石にそういうイメージを求めていたのに、何となく片すかしを食ったような気になっていたことに、今気が付いた。ダートばかりだとすぐうんざりするだろうとは思うのだが。

今日は静かな海岸 襟裳の山々を遠望 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 道がすぐ先で行き止まりなのはわかっているので、次の分岐から大樹へ向かう。

▼動画1分 浜大樹から芽武へ
 森、牧草地、畑、牧場が次々登場。北海道のいい田舎道が続く。

 真っ青な空に眩しい日差し、涼しい木陰とともに、左から正面にかけて日高山脈の青いシルエットがよく見え、気分が盛り上がる。

 10:05、大樹着。セイコーマートで少し立ち寄りとする。セキレイ館で朝食をたっぷり頂いたので、あまり何か食べる気は無い。この後しばらく商店はほとんど無いというのに、中札内の道の駅や八千代牧場のレストランと、グルメポイントには事欠かないのだ。

記 2016/3/5

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Last Update 2020/3/19
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