北海道Tour14#8
2014/8/14 天塩→仁宇布-1

天塩→(開拓農道町道浜更岸線他)啓明
→(道道119)佐久
(以上#-1)
(以下#-2) →(国道40)音威子府→(村道他)咲来
→(道道220)歌登
(以上#-2)
(以下#-3) →(道道120他)仁宇布 (以上#-3)
(以下#-4) トロッコ王国美深 (以上#-4)  144km  ルートラボ

ニューサイ写真 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 道北の天気予報は午前中雨だった。午後は晴れてくるらしい。そして夜が明けると、日本海の上は空が高く、雲が切れて青空が出ていることがわかった。山の方は一転、濃厚な低い雲がびっしりと低山の裾まで覆っている。山の方は天気予報通りなので、海上は晴れているのだろう。昨日の日本海はそうだった。
 昨日までの計画では、今日は雄信内経由で知駒峠へ、続いて兵知安峠から歌登へ。歌登から先は一昨日の逆走で道道120、仁宇布へ向かうというつもりだった。しかし天気がこれだと、午前中は内陸の山間には行きたくない。ましてや標高450mの知駒峠に、標高は226mだがかなり山深い兵知安峠が続く。
 代案としてどういう可能性があるかというと、幸い2003年に途中分岐で換装していない、道道220がすぐ近くにある。道道220の先は国道40を介して音威子府から咲来、そして道道119で咲来峠を越えて歌登に向かえば、当初のコースに復帰でき、当初のコースより短くはあるものの適度なボリュームの、しかも途中にネタが一杯のコースが一丁上がりだ。
 ちょっとしんどい気持ちに雨予報という大義名分が加わって、一気に計画の下方修正が決まってしまったのであった。下方修正ではあるが、何度山方面の雲を見ても、どう考えても知駒峠に向かう気はしない。妥当でしょう。うん。
 部屋からもう一度日本海方面を見る。海岸にはキャンプ場があり、昨日再会したFriday乗りの方を目視で探してみるが、まだキャンプ場はひっそりしていて、人影も自転車も見当たらない。今日も夏の1日が、キャンプ場で夜を明かした人々の1日が始まろうとしている、そんな感じである。

 

 左要素

 外へ出ると、上空が晴れ始めていた。というか、この辺りだけなら実に快適な、道北の夏の朝である。よし、この中を一日走るぞと思ってはみるが、辺りを見回すと、山方面は完全に上半分を厚く濃厚な雲が包んでいる。内陸へ向かうとどういうことになるのかはあまり考えたくない。しかし今日の宿はかなり内陸の仁宇布。例え輪行で到着するにしても、全輪行しないなら、どこかで必ず内陸に向かわなければならない。歌登に行ってしまえば時間的にもうリカバリーできない。仁宇布へはそのまま道道120を走って行くしか無いのだ。だから、今日最終的に自走で歌登に向かうかどうか、音威子府で判断する必要がある。その時点で雨っぽかったら、列車で美深に向かうしかない。幸い去年音威子府から全輪行で仁宇布へ向かっていて、時間も必要な予約も全部わかっている。うん、これで決まりだ。

 5:55、天塩温泉夕映え発。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 まずは更岸基線から開拓農道町道浜更岸線へ。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 開拓農道とは凄い名前だ。他ではあまり聞いた記憶が無い。その実態は、海岸の牧草地や漁村の中を一直線に続く細道だ。やや寂しげでハードな雰囲気は、開拓農道の名に相応しい。天塩側にはダート区間もある。離合しつつ併行する国道232はやはり海岸部の平地や丘陵を豪快に突き抜けて乗り越える典型的な国道であり、近年やや交通量が増えてきたのも加わって、国道232とこの町道浜更岸線は対照的な雰囲気の道となっている。そういう意味では、昨日通ったオホーツク海岸の村道エサヌカ線とキャラが共通しているように思う。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 今日の日本海沿岸は、青空に浮かぶ雲は低いものの、速度は速くて勢いよく、しばらく雨が降りそうな気はしない。草原は横から射す朝日に照らされ輝き、気分が盛り上がる。
▼動画46秒 開拓農道町道浜更岸線 緑に輝く牧草地

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 気をよくして山の方を眺めると、未だ山々は厚く濃い雲に覆われていて、やはり向こうに向かう気はしない。この先啓明から、内陸方面に嫌でも向かわなければならない。しかし、今は先のことを考えても、そのときなるようにしかならないだろう。今日はまだ先の心配はせず、気持ちのいい朝の海岸コースを目一杯楽しむことにしよう。こんな風景の中、滅多に走れるものではないのだ。
▼動画1分1秒 開拓農道町道浜更岸線 右に日本海を見渡す

 啓明の手前で橋の崩落工事に遭遇し、国道232の旧道を経由。

 6:50、啓明発。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 今までの海岸からは打って変わった谷間の道、道道119で今度は東へ向かう。2003年、この辺りに来た時には、逆方向からこの先で道道256に分岐、ロクシナイ峠へ向かっていた。開拓農道町道浜更岸線は2009年に訪れているので、さっきの迂回区間とこの道道119の道道256までの間が、今日の未済消化区間ということになる。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 涼しかった海岸部に比べて、内陸は陽差しが出ると路上がぐんぐん暑くなり始める。しかし啓明の農村部を過ぎると、谷間は無人の茂みになり、空は急に曇り始めた。内陸部の雲はまだ全く消えていないのだ。

 道道119はあまり斜度を上げずに、だらだら平坦なくねくね道とともに内陸方面へ続いてゆく。かなり南の同じような日本海沿岸東西ルートの国道239と、道の雰囲気は似ていないことも無い。

 ただこちらの方がかなり距離が短い分、峠部分への展開は速い。そしてトンネル無しの霧立峠を越える国道239と違って、道道119の峠部分は咲花トンネルという名前のトンネルだ。

 途中、前述の道道256分岐辺りから雲が低くなってきて、時々ぱらぱらっと小雨も降り始めてきた。

 道道256の分岐なので咲花トンネルへの距離感がわかり、そしてトンネルで抜ける山の裾に、やはりまだ雲が溜まっていることもよくわかった。

 咲花トンネルを抜けると、向こう側もかなり雲が低い。その割には辺りが時々急に明るくなる。雲が薄くなっているのだ。どうやら山裾に厚い雲が取り付いているものの、その動きは早いのかもしれない。希望的観測をするならば、恐らく今日は全体的には天気予報通り、午前中次第に回復傾向に向かうのかもしれない。

 ここまで道道119は、登りも下りもかなり狭い閉鎖的な谷間だった。風景は森と茂みだけで変わり映えせず、今日の行程を音威子府で判断するミッションも控えている。天気の考察以外にあまり頭に浮かんでくるものはない。


 8:20、佐久到着。8時に佐久に着けた。この分だと、24km先の音威子府到着は9時半頃だろう。これだと音威子府で駅蕎麦を食べても、仁宇布にのんびりペースで16時前に着けた去年と全く同じパターンだぞ。知駒峠ショートカットの効果が出過ぎである。
 と思ったところで気が付いた。あ、そうだ、トロッコ王国に乗ればいい。去年早めに仁宇布のファームイントントに着いて、女将さんに「トロッコに乗ってくれば良かったのに」と言われたことも思いだした。天気による現地下方修正の結果だが、その宿題を1年でこなせるということになる。下方修正による今日のちょっと後ろめたい気持ちに、俄然前向きな目的が現れたのだった。

 佐久から音威子府までは国道40。切り立った斜面に挟まれた谷間に、幅の広い天塩川と宗谷本線と道だけが24km続く。

 3日前、私の予定コースを全輪行に変えてしまった雨の影響はもう収まったのか、今日の天塩川の水量は普通の部類だ。確か昨日だったか、宗谷本線が雨の影響で停まっているという話を聞いた気もする。

 風景は基本的に国道っぽい道と森と天塩川だけなので、変化と言えば流れる川と通過する自動車だけだ。

 たまに牧草地やトンネル、「北海道命名の場所」などという看板も現れるものの、基本的に単調な景色は、区間距離の長さを更に長く感じさせる。

 更に向かい風と相まって、僅かな登りがじれったい。谷が狭くて地形が平地っぽくないせいか、雨がまたぱらつき始めた。急いで雨具を着込んだりしていると、気分もだれてくるというものだ。

 しんどくなって途中立ち居眠り休憩(眠いとそういうのでごまかすこともある)なども挟みつつ、行く手に谷間が開けたときは嬉しかった。

 

 9:35、音威子府着。
 以前45分で通過できたこともあったこの区間。まあその時は逆方向からの下り基調かつ追い風ではあったが、今日はやはり体調気分とも低調なのかもしれない。ならばその観点からも、下方修正は適切な措置のかもしれない。目の前の現実としては、ちょうど音威子府駅の駅蕎麦が営業を始めたところだ。列車で訪れると、営業開始時刻が各停特急の連絡時間に間に合わず、自転車で訪れると予定をこなすのに汲々として、立ち寄る余裕が無い。狙って訪れないと、なかなか食べることが難しいこのお店、今日は表敬訪問で2杯頂いておく。

 

 ここまで、この後どうするかの判断を先送りしていたが、この先あの山深い道道120で仁宇布に向かうのか、つまり4〜5時間後雨に降られるかどうか、歌登ではなくここ音威子府で判断しなければならない。仁宇布への自走を諦めるなら、美深経由の輪行一拓となり、音威子府出発は13:16と一気に時間が空く。一昨年はこのパターンで仁宇布に到着した。今年もこれで行くとなると、何だか道北後半のだれた旅程が定常化するような気がしていた。しかもここまで、5日目の全輪行を除いて順調な旅となっている。尚更残念だ。一方、自走で仁宇布に向かうなら、ここまでの下方修正でだいぶ行程に余裕があるとは言え、なるべく早く出発すべきだ。
 などと考えながら蕎麦を食べ終わって自転車に向かうと、思いがけず空が晴れ始めていた。これなら即出発だ。

 デフォルト経由の町外れのセイコーマート立ち寄り後、10:00、音威子府発。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 国道40から咲来へ向かう村道の途中辺りから、青空の面積がどんどん広がり始めた。

 午後から晴れ始める予定が、期待通り前倒しで好ましく推移しているのかもしれない。これでコースも時刻も、そして天気の傾向も、自走で音威子府から仁宇布に向かった去年と同じである。

 咲来峠へ向かう道道220は、谷間を長い直線基調で少しずつ高度を上げてゆく。

 いつも陽差しが照りつけて暑い気がする道だが、今日は再び出てきた低い雲のお陰でやや涼しい。

 登り切った咲来峠は標高僅か235m。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 標高の低い峠だが、峠を越えた歌登方面から、急に涼しい風が吹き始めることが多い。峠の咲来側では、美深盆地からやってくる内陸部特有の暑さに悩まされることが多く、歌登側の涼しさがより際立ち、オホーツク海側に出たことを感じさせてくれるのだ。咲来峠から海岸部の枝幸までは約40kmあるにも関わらず、咲来峠から枝幸までは標高差120m。この間登り返しも無く、ほぼ均等な平面が海岸まで続く。あるいはその地形のお陰で、オホーツク海の風が峠まで吹いて来るのかもしれない。
 今日の咲来峠は、オホーツク側に相変わらず雲が多い。雲は致命的なほど暗くはないものの、ややしっかり厚めで、視界いっぱいに広がっている。ここまでちょっと楽観的な予測をしたこともあったが、現実は11時でもなかなか簡単に晴れ渡ってはくれないようだ。まあいい、この天気なら先に進もう。

 本幌別に下りきってから、歌登まで約20km。
▼動画1分1秒 本幌別

 開けた牧草地の中に続くこの道では、何回か雨具を羽織ったり仕舞ったりする羽目になった。時には急に一天にわかにかき曇り、通り雨が土砂降りで降り始めもした。

 幸い雨はそう深刻なものではなく、雨宿り場所を探しつつ5分も走っていると、突然すっと収まってくれた。

 代わりに、次第に横風が吹きはじめた。風の方向としては北風だ。今歌登へ向かうにはやや向かい風だが、歌登からは道道120を南下するので、この風は追い風に変わる。風向きさえ変わらなければ。

 歌登手前で低い雲は去り、代わりに青空と高い筋雲が現れ、辺りは夏の陽差しですっかり明るくなった。とりあえず、人里周辺の天気は安心できるという状態なのかもしれない。

 

 11:50、歌登着。何とかお昼前に歌登に着いた。このままのんびりでも順調に進めば、仁宇布には16時前に着けるかもしれない。最終トロッコには十分間に合うだろう。ただし、見上げる雲の動きは速い。山間の天気は未だ予断を許さない。実際に、セイコーマート休憩の間、またもや低い雲が空を覆い始めた。このまま夕方まで空模様は、3歩進んで2歩下がる、なのかもしれない。しかし多少降られようが、もう選択肢は「このまま進む」しか残っていない。ならば進むしか無い。


 12:30、歌登発。

 空を覆う低めの雲にはあまりすかっとしたニュアンスが無く、これから志美宇丹、上徳志別と道道120のハイライトに向かうに当たり、やや残念な傾向だ。

 まあ晴天の道道120は2日前に十分味わったし、とりあえず雨じゃないのが大変有り難い。

 志美宇丹ではしばし旧道を迂回してみる。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 集落の北側から現在の道道120の東側を回り込み、旧小中学校の脇を通って、集会場の近くで道道120に合流するこの道。

 迂回という程の回り道ではなく、こちらを通っていると、初めて来たときから数回はこちらの旧道を通っていたことを思い出す。

 そういえばこの道も、始めて通ったのは2000年。もう15年経ってしまった。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 上徳志別を過ぎて大曲の谷間に入ると、頭上の雲はますます低くなってきた。

 全体的に道北の天気は曇り基調。昨夜が雨だと、山間にまだ雲が残っていても何の不思議も無い。

 それにしても、今日の道道120では、すぐに雨が降り始めそうな空が続いている。

 変な風も吹いてきて、明るいのに空気中に水滴を感じる時もある。

 天の川トンネルを抜けて隣の谷に移っても、空模様は一向に変わらない。

 更に西尾峠の手前辺りから風が強くなり、辺りは更に暗くなり始めた。谷間反対側の低山は、既に裾近くまで雲の中だ。風雲急である。

 こうなると流石の山奥、平地の人間にはまるでこれから嵐が来るような、かなりの迫力が感じられる。早く峠を越えてしまいたい。

 雨がぱらぱら降ってきたところで、西尾峠を何とか通過。

 峠のすぐ向こうで、厚い雲の間に青空が現れ始めた。

 ぱらついてきた水滴は収まって辺りが明るくなり、何とかひと安心。こういう場合に、峠の向こうだろうが実は雨が弱まらないこともあるが、今回は助かったようだった。

 仁宇布の盆地に降りてくると、もう雲は高くなって雨の心配は全く無い。
▼動画1分48秒 仁宇布到着

 拡がった牧草地を下りながら、何とか仁宇布に着けた、音威子府で自走を決めて良かった、と嬉しくて仕方が無い。下方修正の1日でも何でも、何だか今回最大の山場を越えたような気がしていた。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 15:15、仁宇布着。すぐに交差点からよく見えるトロッコ王国の事務所へ向かう。

 

 小さなログハウスの事務所では、16時便の受付に間に合うことができた。料金は\3500。15:50から事務所前で説明があるので、集まって欲しいとのこと。実は16時の後にもう1便、17時の便があったこともわかった。この後宿で落ち着いて風呂に入り、夕食前にビールを飲んで夕方の風景を眺めるためには、もちろん16時の便の方がいい。

 仁宇布の「トロッコ王国美深」は、以前から一度は訪問せねばと思っていた。美幸線の廃線跡を使って、地元の方がNPO法人を立ち上げ、施設整備と運営管理に大変な努力をされているという話は有名だし、仁宇布を通る度、遠目にその賑わいを眺めていた。更に訪れた方から「お勧め」な旨を聞いてもいた。だめ押しは、一昨年のファームイントントだった。輪行で15時前にファームイントントに着いたとき、女将さんに「トロッコに乗ってくれば良かったのに。お勧めですよ、あれ。是非一度乗ってみて下さい」と言われていたのだ。

 発車前の説明には、40〜50人程度の乗客が事務所前に集結。ついさっきまで事務所周辺にいた人々の2倍ぐらいの人数に、びっくりした。小さいエンジンと自転車のサドルが取り付けられたトロッコは、全部で約20台。私のような個人おやじ客は希で、子供連れご家族とか友人っぽい二人連れなどが多く、大体1グループ1トロッコに割り振られている。

 トロッコの乗車手順や取扱、コース説明などの説明後、係員さんに導かれるままトロッコへ。椅子は少し小さいママチャリ用サドルで、普段革サドルに乗っている身としては、やや痛く感じられた。しかし係員さんに手伝って貰ってトロッコが動き始めると、そんな気持ちはどこかへ吹き飛んでしまった。とにかく大変に楽しいのである。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 道道49沿いなので、過去通った時に何度も道から眺めていたと思っていたこのトロッコ路線。脇から眺めるのと実際に走ってみるのは大違いだった。
▼動画2分31秒 仁宇布出発 まずは茂みから牧草地へ

 空には日差しが現れていた。きらきらと緑に染まるような森の木漏れ日の中、旧美幸線をトロッコがエンジン音を上げて進んでゆく。

 がたごととレールのジョイント音はかつての赤字ローカル線そのもの、いかにも昭和30年代後半開通路線らしいコンクリート橋でペンケニウプ川を渡ったり、時々開ける牧草地の中を快走したり。
▼動画2分2秒 森の中を疾走 木漏れ日きらきら

 道道49の高広PA脇まで往復数km。高広PA脇に設けられた周回線では、カーブがかなりきつくて速度に若干注意は必要なものの、初めての私でも乗車したまま周回が可能だった。

 最高速度はGPS表示で30km程度。ただ、前後トロッコとの間隔や振動、エンジン音などにより、大体25km/hぐらいで走るのがいいようだ。

 説明や折り返し時間含め、乗車時間は45分ぐらい。楽しくてあっという間だが、ボリュームたっぷりで大満足でもある。そして何を見ても、設備の補修修繕など、見るからに大変な手間が掛けられた施設だ。乗ってからの感想は、
「楽しさ、感動に溢れた乗り物。\3500は大バーゲン的に安い。近くを訪れて時間があるなら絶対行くべき。」
だ。このトロッコをもうかれこれ16年も維持されている美深町の方々の努力は、今更ながらではあるが特筆に値する。

 というわけで、大満足のトロッコ王国は、今年の道北の大変いい思い出になった。

 17:10、ファームイントント着。

 RICOH GR GR18.3mm1:2.8
 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 過去最高の状態に比べると、夕焼け空には雲が多い。しかし思惑通り、風呂上がりに牧草地の夕暮れを眺めながら、美味しいビールと夕食を頂くことができている。毎度の羊乳グラタン、ジンギスカンも大変美味しく、お腹一杯で幸福この上ない。

 ここまで走ってきて良かった、と心から思える、近年私の北海道ツーリング上の無くてはならない宿である。

 天気が次に崩れ始めるのはどうやら来週半ば以降。最後まで安心して毎日予定をこなせそうだ。一方、明日の天気は崩れないまでも、道北の天気は朝のうち曇り。行きに通った道道49〜下川経由、道道101で旭川盆地へ向かうコースを、明日のためにGPSに入れてきてある。しかし、例によって山間は雨の危険がアブナイ。そして雨じゃなくても、早朝の山間は薄暗いだろう。2日前の朝に通った道道49の美深松山峠区間を、かつて晴天の7時台に通ったことはあった。しかし、薄暗い曇りの日、早朝に通る気はしない。
 どうも消去法で、去年通った美深〜国道275〜幌加内のコースに決まりそうだ。去年通ったとは言え、去年は幌加内から先が雨のためにバス輪行になってしまったので、幌加内経由で旭川に向かうのは楽しみでもある。
 明日は早朝から美味しい朝食を準備して下さる予定なので、晴れでも曇りでも霧でも、腹一杯朝食を食べながら牧草地の朝を眺めて決めればいい。

記 2015/3/15

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Last Update 2015/3/23
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