北海道Tour14#4 2014/8/10
札友内→チミケップ湖-4

札友内→(国道243)ウランコシ (以上#4-1)
→(道道588・ふるさと林道上里線)津別峠展望台 (以上#4-2)
→(道道588)津別
(以上#4-3)
→(国道240)本岐→(道道494)チミケップ湖
82km  RIDE WITH GPS

チミケップ湖町営キャンプ場 今年も定位置の木陰へ PENTAX K-5 SIGMA30mm1:1.4DC 津別から本岐経由でチミケップ湖へ 赤は本日の経路

 12:40、津別発。

 

 津別に着いたときには青空だったのに、空には再び雲が増え始めていた。お昼の津別なら、暑い日は暑くてたまらないはず。過去には軽度の熱中症に追い込まれたこともある。今日は今のところ曇り気味で暑くなりすぎず、大変ありがたい。

 チミケップ湖まではいつものペースなら1時間半程度、余程のんびりしても14時半前には着けるだろう。今日は天気予報が早まれば、夕方から雨が降るかもしれない。今もう薄曇りで、この後次第に雲が増えるとすると、青空のチミケップ湖は難しいかもしれない。まあそうなればそうなったで、適当にのんびり走って湖岸で適当にのんびりして、あとはチミケップホテルでのんびりしよう。

 本岐からは道道494。ケミチャップ川の谷間を、22kmの間農家や牧場もまばらに、静かに淡々と遡る。

道道494 人口密度薄ではあるが農地が続く谷間 補給ポイント皆無なので要注意 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 もうあと1時間しないうちにチミケップ湖に到着、今日の旅程は終了だ。

 心配なのは湖岸での天気だけ。というぐらいに雲が濃くなってきたのもやや残念ではあるが、雨さえ降らなければこの道毎度の現象、想定範囲内の出来事だ。

 14:10、チミケップ湖着。

着いてみれば曇りの湖畔 陽差しが出なくて残念だが本日の行程ほぼ終了 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 やはり雲が低く、陽差しは隠れてしまっている。ゆっくり動く雲の濃淡加減で時々辺りが明るくなるものの、濃紺の湖面と輝く緑には出会えそうも無い。

 いつものキャンプ場で、木陰の私的特等席で自転車を停め、しばし自転車写真を取ったり湖を眺めたり。津別峠に続いてまたもや昼寝などしてみるものの、時間が経っても雲が切れることは無く、陽差しすらなかなか出ない。

毎度の私的定番アングル PENTAX K-5 SIGMA30mm1:1.4DC

 まあ雨はまだ降る気配は無い。今晩から大雨との天気予報からは、かなり上々の現況とも言える。これはこれで大変に穏やかな今年のチミケップ湖岸なのは間違い無い。
▼動画1分1秒 チミケップ湖キャンプ場 今年も来れた

鏡みたいな湖面 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 やはり今年もここに来れたこと自体がありがたく、そこにいることができる時間を一杯楽しもう。

定位置(私的特等席)の木陰 梢の雰囲気といい岸辺の空間感覚といい私的に最高の場所 PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5EXDC
  なかなか明るくなってくれないまま雲が濃くなり始めた そろそろ潮時 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 向こうの木陰では、キャンプ中のテント脇でバーベキュー中のようで、何だか楽しそうだ。脇には自転車が何台か停まっている。地元サイクリストがキャンプしに来ているようだ。過去、チミケップ湖では自分以外に自転車を見たことを思い出せない。しかし、さっきの津別の高校生とともに、北見周辺にもサイクリストが増えてきたことを現すような出来事だ。
 撤収中の別のキャンプ客が話しかけてきた。今はまだ曇りだが、もう今晩から明日いっぱい大雨なので、テントを畳んで北見へ帰るとのこと。それが正解だろう。今晩は大雨のテント泊を仮に楽しめたとしても、明日になったら大雨の中テントを畳まないといけない。なんだかんだ言いつつも、こういうとき今夜の宿が近くにあるのは大変ありがたい。

津別からチミケップ湖町営キャンプ場経由チミケップホテルへ 赤は本日の経路

 15:40、チミケップホテル着。

 

 まずはフロントでチェックイン。と、早々にウェルカムドリンクというものを、生まれて初めて選ぶ羽目になった。そうか、こういうホテルにはウェルカムドリンクというものがあるのだ。選択肢にはいくつかのソフトドリンクとビールとワインか何かが含まれていたような気がしたが、ここは迷わずビールを所望。
 次にマイクロバスを確認しておく。ちゃんと8時に北見から来てくれるよう手配済みとのことで、わざわざ一人の運搬のために、頭が下がる。

 部屋はシングルでやや狭め。「1泊\27500」の文字が頭をよぎるが、駅周辺のビジネスホテルと違い、こういうホテルの宿賃は部屋の広さとの相関関係は全く無いのだと思い直す。アメニティがリッチな部屋付きのユニットシャワーバスでお湯を浴びてから、ラウンジでまたビールを飲んで少し居眠りし、時々いつまでも明るい外を眺める。普段ならまだ走っている事だろう。明日はもう雨らしいし、今日はもう全てをチミケップホテルに委ねればいいだけだ。すっかり気楽である。

ホテル脇の木立裏手から湖面を眺める RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 それにしても、この静かな湖に1軒だけ建っている超高級ホテルには長い間大変興味があり、いつか一度泊まってみたかった。とともに、何故このチミケップ湖をプライベートビーチ状態に従え、1軒だけリゾートホテルが建っているのか不思議でもあった。そこでホテルの方に尋ねてみると、昔このチミケップ湖で漁をして、捕れた魚を食べさせる旅館が1軒建っていた。その営業権を、北見のとあるホテルが譲り受けた、とのことだった。

 夕食前に空が急に暗くなり、おもむろに大雨が降り始めた。明日の雨で急遽お客さんのキャンセルも出たそうで、朝食材料も余ってしまうそうだ。「\2000にしておきます」の言葉に負けて、朝食を7時に作っていただくことにした。さっきの津別で朝食ネタは仕入れているものの、ちゃんとした朝食が食べられるに越したことは無い。しかしこれで、今回のチミケップホテルは遂に1泊\3万になってしまったのだった。

 夕食はフランス料理のフルコース。私の夕食は普通コースなのだが、前菜、スープ、メインディッシュ、パンやデザートまで贅と手間と粋を尽くしたものだった。味覚とか視覚的オドロキだけではなく、目の前の山盛り料理を腹一杯食べたいというツーリング4日目の欲求は、とても美味しいパンをお代わりして解決した。貧乏根性で普段のツーリングからの違和感が無いといえば嘘になる。しかしたまにはこういうのもいい、そう思えば何の問題も無い。何と言っても、今自分はチミケップ湖岸に泊まれているのである。

 明日の天気予報は昨日通り、大雨だ。90%の降水確率以上に、もの凄い量の等圧線で落ち込んだ低気圧が2つ日本列島の上にやって来る天気図を見れば、もはや走る気は全く起きない。そうなると、食後は速攻で就寝なのも何だか勿体無い。が、外は雨だし、そうでなくても完全な真っ暗闇だし、更にガが飛び交っている。熊も歩いているかもしれない。そうなるともう寝たもん勝ちに思える。
 大雨の後、低気圧は去ってゆくらしい。天気図からは大変な異常気象に陥りつつあるようにも思えるのだが、明後日以降は晴れが期待できそうだ。まあそれは明日輪行で西興部に着いてからの話だ。

記 2014/12/30

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Last Update 2020/3/20
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