北海道Tour14#4 2014/8/10
札友内→チミケップ湖-1

札友内→(国道243)ウランコシ
(以下#4-2) →(道道588・ふるさと林道上里線)津別峠展望台
(以下#4-3) →(道道588)津別
(以下#4-4) →(国道240)本岐→(道道494)チミケップ湖

82km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 灰色は既済経路

 4時に起きてから、いろいろ食べたり荷物を片付けて少し時間が経っても、窓の外はあまり明るくならない。曇りなのだ。この分だと津別峠展望台まで登っても、あまり画期的な展望は期待できないかもしれない。
 一方で昨日午後感じていた疲れは、だいぶ取れたようだ。今日の行程は、津別峠展望台から津別へ、そしてチミケップ湖が終着だ。津別峠展望台は毎度の行程中最大の峠だが、全体の距離は90km未満とかなり少ない。そんなに楽でいいの、と自分でも思ってしまうぐらいだが、実はチミケップ湖を終着とする理由がある。ここ数年何度も泊まろうと思ってはあまりの宿泊料金の高さに挫折していた(今回も何度も泊まることにしては考え直し、一度など電話までかけて取りやめた)、あのチミケップホテルに遂に泊まるのだ。
 ちなみに明日以降の行程も、チミケップ湖泊が原因で例年と比べて分割地点が変わり、日ごとの行程がやや短くなっている。全てチミケップホテルに泊まるためだ。

 

 明日と言えば、昨日天気予報を視た段階で、全日行程取りやめが決定してしまった。
 降水確率90%。それ以上に天気図で日本の北半分、特に北海道全域が低気圧と詰まった線に覆われていた。過去あまり見たことが無い等圧線の密度が、絶望的というより非常事態すら感じさせた。しかしこれを前向きに捉えると、今日チミケップ湖に辿り着きさえすれば、明日は1日輪行移動で休めるということになる。しかも明後日以降は低気圧一過で、天気は少なくとも好転するらしい。つまり、多少疲れていても何でも、とにかく今日はチミケップ湖に辿り着けばいい。チミケップ湖まで行けばいいだけなら、津別峠でも何でもこなせるだろう。今となっては今日が楽な行程でよかったと思う。
 本来は明日、道道137で西興部に向かう予定だった。途中にはここ3年通行不能だったり雨だったりで通れていなかった、鴻之舞から立牛への狐沢橋区間が含まれる。今年5月、その狐沢橋が再び開通したと知って、「今しかない」と思っていたのだ。雨に阻まれるのは大変残念でもある。まあしかし、あの天気図を見て山奥に向かう気はしない。それに明日はもう北海道5日目、ここで休むと、ちょうど中休みになってこの先都合がいいのも確かである。実際に身体はやや疲れているし、今できることを前向きに捉え、その後に備えよう。

 5:50、札友内発。

鱒やから津別峠展望台経由津別へ 赤は本日の経路

 国道243へ出ても、身体がややしんどい。脚が何となく回りにくいように感じる。一方、いつもいいペースが出る釧路川沿いの森の区間では、今日も今の自分としては意外なほど快調で、あまり気にすることも無いのかと思う。何故この区間はこんなにいつも快調なのか不思議になる。両方向から勾配は無く、山裾の川沿いの森に風が吹きにくいからなのか、そもそも山裾の川沿いの森には風が吹きにくいのだろうか。

 考察から妄想に思考は推移しつつ、屈斜路で国道238から、一昨年以来の屈斜路湖岸デフォルトコース、山裾緩斜面の農道へ。

 雨上がりで田舎道の路面が未だぬらっとして、湿度も高い。やや濃い色の雲が低い上空にぐっと迫り、周囲の山々が裾のすぐ上から雲に隠れてしまっている。
▼動画47秒 国道243山側の農道 雲がかなり低い

 しかし、道の周りの静けさは、やはり国道とは別世界だ。国道が見えるぐらいの距離しか離れていなくて、畑それ自体はあまり国道沿いの畑と変わらないのに、そしてそもそも国道243自体それほど交通量が無いはずなのに。

 トウキビ畑の中からやや山裾寄り、そして集落の中を、道はしずしずと通り抜け、屈斜路湖を南から東へと回り込む。

 この辺にしては珍しい中低層?建築物屈斜路湖プリンスホテルが見えてくると、道はおもむろに森に突入。

 7:00、ウランコシ分岐着、そのまま県道588へ。唐突に北海道Tour毎度のハイライト、津別峠が始まるのだった。

記 2014/12/30

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Last Update 2020/3/20
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