開陽→(町道北19他)開陽台
(以上#3-1)
→(町道北19他)俣落→(町道・農道)豊原
→(道道831・123)上風連
(以上#3-2)
→(道道813)奥別寒辺
(以上#3-3)
→(道道813)大別→(道道1128他)片無去
→(町道・農道)阿歴内原野→(道道221)塘路
(以上#3-4)
→(国道391)五十石(農道・町道・道道13)標茶
→(国道391)磯分内→(農道)弟子屈→(道道717他)札友内
180km
RIDE WITH GPS
14:10、塘路着。
ここから標茶手前の五十石まで、国道391を通らねばならない。この道、走ったことがありそうで実は初めての道である。もともと釧網本線と釧路湿原沿いの幹線・観光ルートだし、かなり以前釧路から別保の先まで通った時に交通量が多かったので、今まで何となく近寄らなかったのだ。塘路湖、シラルトロ湖岸を通るため展望はいいものの、途中の丘を登って下る無駄なアップダウンが有ることも、地図でわかっていた。
実際の国道391もやはり慌ただしく埃っぽい。釧網本線からは見えないシラルトロ湖岸のリゾート地っぽい印象と、釧網本線がいかに釧路湿原の中へ入り込むかを実感できたことが目新しかったものの、ちょっとしたアップダウンが大変鬱陶しい。更に腹が減ってきて、ここまでの疲れも炸裂し始め、何だか気が散って前に進むのが億劫である。
のろのろ走っていると、前方道ばたにワゴン車が停まっていて、脇にこちらに向かってカメラを構える人を発見。例によって今日の宿「鱒や」の宿主さん、橘さんなのだった。釧路での仕入れの帰り道、私を発見したとのこと。
「もう乗ってきゃいいじゃん」と言って下さる橘さん。しかし、この先の広域農道を通るためにこの国道391を我慢して通っているのだ。やはりここは橘さんに先行していただき、少し先の五十石で一昨日通った農道へ入り込む。
静かな道に戻って、癒やし系ツーリングの再開である。
15:20、標茶着。
腹がかなり減っていた。食料を持っていないわけではなかったのだが、かといって停まるに相応しい場所が無く、そんな理由だけで走り続けていた。走りたかったわけでもその必要があったわけでもない。途中で眠気に襲われ、道ばたで立ち止まったまま居眠りしている。やはり昨日一昨日の疲れが出ているのかもしれない。
食事には中途半端な時間なためか、豚丼はじめHotchefのメニューは売り切れだった。PBブランドの美味しいカップ麺をこの機会に食べておくことにする。そんなことをしていると、すぐに時間が経ってしまうのであった。
結局40分も休んでから、16:00標茶発。
弟子屈までもう約20km余り。何だか安心感も手伝って、一気に疲れが出てきてしまっているような気がする。
幸い風は僅かに追い風気味の横風、道が曲がると向かい風気味になるものの、1時間我慢して進めば弟子屈到着だ。
途中磯分内から、広域農道へ入り込む。実は標茶の少し先で、最初の分岐ポイントを見逃してしまい、無駄に国道391を走ってしまっていた。
最後にこの広域農道自体を走るために全体を決めた程、今日のコース中重要パートのこの道。去年橘さんに車で釧路へ送っていただくときに教わった通り、やはり牧草地や森の中を淡々と進む、車の少ない静かな良い田舎道だ。アップダウンは無いわけじゃないがこの辺の道にしちゃ比較的少なく、広域農道のためか道路の表情は最近の道道みたいにゴージャスではなく適度にくたびれているのも、更に癒やし系である。
今日のように体力と時間と気持ちの余裕が少ないときに、標茶方面から弟子屈への私的幹線、内陸経由でやや登り総量が多い道道53を通らなくて済む、楽しく実用的なルートだと思った。
それでも標茶から弟子屈までは、20数kmなりの距離感覚がある。並行する釧網本線や南弟子屈駅の位置を地図で眺めたり、茂みやら森やらで見えにくい釧路川の向こう岸を伺っていると、1986年の最初の北海道ツーリング時、国道391で弟子屈から標茶へ向かったときのことを思い出す。あのときは暑い日に退屈な国道、しんどい1時間だった。日焼けで水ぶくれまで起こしたっけ。今日はもう夕方、日が傾いて木陰が多く、空気が涼しくて大変助かる。
南弟子屈を過ぎてしばらくすると、道がおもむろに河岸段丘から谷間に下って、すぐに弟子屈の町外れが始まった。
17:10、弟子屈着。いつものセイコーマートで無事明日の朝食の豚丼や行動食を仕入れ、サイドバッグに押し込み、道道717へ。
17:50、札友内「鱒や」着。
「だいぶ寄り道したんじゃない〜」と橘さん。さっきお会いした地点と時刻にしては到着が遅い、というツッコミだったが、確かに標茶でかなり休憩しているし、広域農道の静かさに甘えてずいぶんのんびりペースだった。さすが橘さん、この辺の距離と行程感覚はばっちり。お見それしました。
早寝しようと思って予約時に一人部屋をお願いしておいたのだが、私のレーパンに着いていたガムらしき物体が、横着してシーツをまだ敷いていなかった布団に着いてしまい、鱒やさんにご迷惑を掛けてしまった。大変恐縮です。
しかし一方、鱒やでは嬉しい再会があった。夕食時にお話ししていた一人旅の方と、「確か以前ここでお会いしたことありますよ」という話になって思い出した。2008年に鱒やに泊まった翌日、津別峠展望台で写真を撮っていただいた方だったのである。大好きな会津の昭和村が故郷と仰るその方に、こちらも2008年に撮っていただいた写真を高地Netでお見せして、ようやくご報告できた気分になれた。
記 2014/11/9
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