釧路空港→(町道・道道332)山花→(道道666)中仁々志別
→(道道243)下幌呂→(道道53)下雪裡第三
(以下#1-2)
→(道道243)南標茶→(国道391)標茶
(以下#1-3)
→(道道13・町道他)上磯分内→(道道1040)虹別
(以下#1-4)
→(道道885)養老牛→(道道150他)開陽
120km
RIDE WITH GPS
雨が止んだタイミングで、10:30、たんちょう釧路空港発。
まずは空港がある段丘から、釧路、阿寒へ向かう谷間へ降りる。釧路空港発は3年連続、中標津着は2年連続だ。更に去年は雨で予定変更が重なり、3日間で3回標茶発着を繰り返した。事程左様に今日のコースには新鮮味は無い。しかし走り始めると、やはり周囲の森も茂みも道東まっただ中の景色。北海道を走っているのだという喜びで有頂天になれる。飛行機の遅れが無かったので、去年より20分も出発が早いのも、気分の明るさにつながっている。
釧路から阿寒へ続く谷間では、さすがに台地上より少しは雨が少ないようだ。空の雲はかなり低く重いが、路面の濡れ方は台地上の空港辺りに比べ明らかに少なくなり、山花手前では路面が乾き始めていた。
しかし、山花から仁々志別の谷間を北上する道道666へ移ると、交差点から数百mで再び雨がぱらつき始めた。
「話が違うよ、雨が上がる方向なんじゃないのか」という強気の既得権主張が、やがてどうしようもない現実を前に「頼む、なんとか降らないでくれ」というお願いに移行しつつも、何とか希望を前向きに実現すべく念力を集中させて先に進んでゆく。
しかし、その後も雨具を着込むような量の雨から、その雨具を再びしまうような状態の間を行き来すること数回。結局標茶手前まで雨は断続した。
まあでもこれだと降水量1mm以内程度。一応、丘陵地帯の天気予報誤差範囲内(私的基準)ではある。
それより道道666に入ってから、道が続く仁々志別川沿いの谷間には、畑や牧草地、草地や森が続いている。牧場の脇ではかぐわしい発酵臭が漂い、農地沿いには防風板が続き、そういうものや冴えない天気も全部含めて、たった数時間前東京にいたばかりなのに、もうすっかり北海道まっただ中の景色の中に自分がいることを実感できていた。
中仁々志別からは道道243。下幌呂、中幌呂と、鶴居の谷間ではやや裁けた平地と牧場が続く。アップダウン連続のこのコースにしては走りやすくてありがたいが、その裏返しでやや単調な印象がある区間だ。しかし、そもそもこの辺の丘陵全体の風景に、単調なしんどい印象があるのも確かである。平地でも丘でもあまり景色が開けることが無く、アップダウンの際限無さの方が記憶に残ってしまうのだ。
やや強い横風のせいか、近くの「まきごや」で久しぶりにお昼に食べたくなってきた。下幌呂の分岐を少し予定と逆方向の釧路側に戻ったところにあるこの宿、レストランも営業していて、特に豚肉料理はこの辺りの特産「海藻ポーク」がとても美味しいのだ。と思ったものの、何だか気が急いて今回も先を急ぐ。
下幌呂からは、この辺りの幹線道道である道道53としばし共用区間。
中幌呂で道道243は道道53から分岐するとともに、再び丘陵横断、標高差40〜100m超ぐらいのアップダウンがしばらく続く。
この先も標茶手前まで、いくつかの道と離合して谷間をいくつか横断してゆくこの道道243。屈曲した線形のためか、分岐の標識では標茶方面はむしろ別の方向を示されていることが多いにも関わらず、何故か標茶手前まで同じ番号の一つの道とされている。自転車ツーリストとしては、興味深い道である。
記 2014/10/13
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