北海道Tour14#1
2014/8/7 釧路空港→開陽-2

釧路空港→(町道・道道332)山花→(道道666)中仁々志別
→(道道243)下幌呂→(道道53)下雪裡第三
(以上#1-1)
→(道道243)南標茶→(国道391)標茶
(以下#1-3) →(道道13・町道他)上磯分内→(道道1040)虹別
(以下#1-4) →(道道885)養老牛→(道道150他)開陽

120km   RIDE WITH GPS

今年もやってきました道道885 大好きな道 大好きな北海道 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 下雪裡第三から下久著呂経由で標茶へ 赤は本日の経路

 

 12:05、町営どさんこ牧場前通過。2003年に散々迷って20時に到着したこの施設併設の宿、その時食べたステーキが大変に美味しかったことを思い出すのも毎度の事。牧場で牛を眺めながらステーキという行為はさておき、今再び立ち寄れば、思い出多いステーキに再会できるかもしれない、等とも思った。

 しかし入口から中を伺いに立ち止まってみても、そんなに長い時間立ち寄るのはまだ早いように思えるのも毎度のこと。まずは何しろ標茶に着かないと。私がここへ再訪するのは、泊まるか抜本的に違うコースで訪問するかしか無いのかもしれない。

 まだ雨は時々ぱらついて雨具を着込む必要があるものの、お昼になって天気が予報通りに安定してきたのか、ところどころで路面が乾き始めた。これならこの先の天気はそう心配する必要は無さそうだ。

 中久著呂では、南から弟子屈へ向かう時によく使う道道1052と、コッタロ湿原をダートで横断する道道1060が離合。久々の人里、既知の道との交差点、記憶通りの自販機は、人里少なく森は深いが木は低く、アップダウンは多いが緩やかで、カーブもそう多くないこの道のアクセントになる。自販機への表敬訪問で立ち止まると、数は少ないもののゴマフアブがそれっとばかりに寄ってきて、そそくさとこちらもムシペールを身体に纏い直す。

 似たような雰囲気の景色が続くコースだが、地図を見ると確実に位置は進んでいる。道の車も少なくなり、じっくり粛々進めばそれなりに前に進めるのである。

 道道243は、釧路湿原縁の小刻みな丘陵を横断してゆく。やや急な斜度に急カーブの続く線形、道幅は所々で狭く、頭上に覆い被さる広葉樹林、涼しい木陰や拡がる釧路湿原は、ここまでのやや単調な印象を覆してくれる。

 短くはあるが、この区間があるために道道243で標茶に向かう気になる、道道243のハイライトだ。

 下った先のヌマオロ川岸は、釧路湿原の続きっぽい雰囲気が漂う茂みだ。鶴居辺りから別のエリアに来たという気になるとともに、標茶へも近づいたことを感じる。

ヌマオロから五十石経由で標茶へ 赤は本日の経路

 実際には標茶までまだもう少し距離も、小規模なアップダウンも2回あった。

 中オソツベツ原野から標茶へは、去年通った道道243の丘越えコースではなく、丘越え回避の平地大回り(というほどでもなく中回りぐらい)の五十石方面から。回り道の平地コースでも、今年は未済経路のこちらを行くのだという大義名分があると、何となく自信を持って向かえる。我ながら大変馬鹿馬鹿しくて面倒で、ほんとはツーリングにこんな制限を付けない方がいいのだが。

 

 国道391に近づくと、なんだか今まで見たことが無い温泉の、ちょっと古目の看板が目に入った。もう国道が見えてきた辺りに、少し奥へ入り込む温泉があるようなのだ。地図に載っている標茶温泉とは、道路の反対側なのだが。と思っていると、向こうからやってきた車がちょうど目の前でそちらへ入り込んで行った。道ばたの看板の内容からは何か食べられそうな雰囲気がある。時間も13時過ぎ、空港からここまで羽田で買ったおむすびしか食べていないので、かなり腹も減っている。大変好都合なのだが、いやいやもうあと数kmで、標茶のHotchef付きセイコーマートなのだ。ここは我慢せねば。

 五十石では国道391をほんの少しだけ逆行し、丘の裾の町道へ狙い定めて入り込む。

 ほんの少しだけ地形なりの登りがあるものの、やや慌ただしい国道391と比べると静かで大変好ましい道だ。

 根釧台地の裾の森、牧草地、そしてまた森の中を釧網本線に沿ったり少し離れたり。標茶が近いと思うと、そろそろ空腹にも我慢ならなくなってきた。

 13:50、標茶着。
 町中をそのまま通り過ぎ、去年発見したHotchef付きセイコーマートへ。ちょうどお昼過ぎ、Hotchefの弁当が次々売り場に送り出される頃だと思っていた。その見込み通りにできたてほかほかの豚丼が、しかも3つも並んで私を待っていた。他にもパック野菜、みかんジュース、いろいろ食べないといけないので、空腹とは言え食べるのは1つだけだが、大変に幸先がいい。
 今日の気温は、釧路空港からずっと25℃ぐらい。夜中すら猛暑の東京で期待していたほど涼しくなく、ここまで汗をかいてしまっている。いやいや休んでいると汗が収まってくるのは、流石の北海道。いい歳して店の軒下に座り込み、目の前を去来するお客さんの車などお構い無しに買ったものをがつがつ腹に一気に納めつつも、この先の行程を地図で確認したりしていると、時間はあっという間に過ぎてしまう。
 まあこれもいつも通りで、去年は雨で輪行ばかりだったせいか、何だか懐かしい感覚が戻ってくるようで嬉しい。この先もあまり頑張らず、粛々と中標津に向かわねば。

 標茶から中標津方面へはもともと道が少ない上、ここ2年でめぼしい道は大体通っている。このため今日は、特に意図無く最短コースの道道13で虹別へ、その後は大好きな道道885〜150へ向かおうと思っていた。そして余裕があったら、というか立ち寄らないと何だか申し訳が立たないぐらいに、宿到着前には開陽台に立ち寄るつもりだった。しかし、標茶発は結局14時半前。根釧台地縁の虹別まで1時間強、養老牛まで休憩を含めて更に1時間弱。養老牛から開陽へは1時間強なので、18時夕食に間に合うようにすると、それだけで開陽台に行く時間は無くなってしまう。いや、夕食が18時でも、余程夕焼けが見事なら「開陽台に寄ってきました」という言い訳はできるかもしれない、民宿地平線なら。でも今日のこの曇り基調の天気では、あまり開陽台に登ってまで眺めるような夕焼けは期待できない。
 まあでも開陽台に寄らないなら、開陽台手前の10%を登らなくても済む。今回は民宿地平線に連泊するので、開陽台のチャンスは残り2日ある。それにしても、去年は同じコースで開陽台に行けなくても、飛行機の遅れがあったからという言い訳はあった。今年はそういう言い訳は効かない。つまり、私の脚力では釧路空港発だと初日開陽台は難しいのだ。初日開陽台に寄るためには、2009年に使った女満別空港発清里峠のパターンしかないのかもしれない。

記 2014/10/13

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Last Update 2020/3/20
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