釧路空港→(町道・道道332)山花→(道道666)中仁々志別
→(道道243)下幌呂→(道道53)下雪裡第三
(以上#1-1)
→(道道243)南標茶→(国道391)標茶
(以上#1-2)
→(道道13・町道他)上磯分内→(道道1040)虹別
(以下#1-4)
→(道道885)養老牛→(道道150他)開陽
120km
RIDE WITH GPS
14:25、標茶発。
標茶の町外れから道道13まで、しばし釧網本線に並行する裏道へ。去年も通ったこの道、区間距離は短いながらも、牧草地と北大演習林の中を抜けてゆく、静かな道である。
私の持っている地形図には、平成元年に廃止された標津線が未だに掲載されている。地形図を見ながら廃線の痕跡を探していると、ちょうど標津線が釧網本線と分岐して根釧台地に入り込んでゆく辺りに、牧草地の中をカーブして脇の山間に入り込む土手が見えた。鉄道線路はほとんど100%、道路より勾配が緩く作られている。標津線の跡を道路に直してくれたら、根釧台地へ向かう楽なコースができるのにとも思うが、一方で単線の路線敷なんて幅はせいぜい5〜6m程度。拡幅が進んだ現代の道道や広域農道同等にするには、費用が掛かるだろう。それにそもそも並行して車の通りやすい道があるからこそ、標津線は廃線になったのだ。
などと妄想しつつ、おもむろに道道13へ。
標茶の標高は30m程度。根釧台地まで道道13の最高地点は標高180mを少し超えるが、道道13は次第に少しづつ、いつの間にか着実に高度を上げてくれるのが、自転車には優しい道だ。
上多和原野では道道が集落をバイパスし、無駄で盛大なアップダウンを経由するので、こちらも集落内旧道の上多和原野基線を経由。
標茶町自慢の(というより明らかに隣町の開陽台対策)多和平の看板が出る辺りで、一気に丘陵の展望が開けるのも、この道お馴染みの楽しみな風景だ。
空には雲は多くやや低いものの、雨っぽい雰囲気は全く無い。このまま進めば、夕食に遅れる心配は無いだろう。既知の穏当なコースに穏当な天気、穏当な行程、順調なツーリング初日の午後である。大変気分がいい。
丘の牧草地のスノーシェッドが目印の標高208mの最高地点を過ぎ、道道13は台地最外周縁の森、お皿の縁から根釧台地へ放り出される。
森と牧草地の中へ、大きくカーブを描いて道が降りてゆく。
▼動画52秒 虹別へ降りてゆく道道13
この道を通ることができるのは、標茶から根釧台地に入るときである。そしてやはり釧路空港からの程良い距離の後だけあり、根釧台地への到着は更に味わい深い。
北海道初日の釧路空港、私的にはやや距離があるとか食事ポイントが標茶しか無いとかいろいろ問題はあるものの、旅としてはなかなかいいではないか。
少し国道243を経由し、15:30、虹別市街着。
いつもこの辺りでは、少し北の道道885に入り込んだり、最近は更に北の萩野を経由したりしていて、この虹別に訪れた記憶が無い(実は1991年冬に通過していた)。町にはセイコーマートは無いものの、セブンイレブンはあるし、この辺りを代表する地名の計根別と同じぐらいの賑わいのような気がする。
さっき標茶でセイコーマートに入ったので、セブンイレブンしか無いならセブンイレブンに入ってもいいだろう。というのもセブンイレブンにとっては不当な扱いだ、などと思いながら進行方向の先の町外れへ。と、その向こうのソフト売店みたいな小屋に気が付いた。そこそこ新鮮そうなソフトは食べられそうである。
店には先客がいた。20代後半らしいような雰囲気のロードキャンピングチャリダーのカップルで、何と女性の方が大きな荷物を積んでいる。私と入れ替わりで店から出てきた彼らに、こんにちは、と声を掛けると、男性から「1周ですかっ」と元気に声を掛けられた。
目論見通りソフトはまあ普通に美味しく、田舎町の雰囲気にも心が癒され、いい休憩になった。先を目指そう。空も低い雲が切れ、青空と陽差しが現れ始めていた。
記 2014/10/13
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