札友内→(国道243)ウランコシ
→(道道588・ふるさと林道上里線)津別峠展望台
(以上#4-1)
→(道道588)津別
(以上#4-2)
→(国道240)本岐
→(道道494)チミケップ湖町営キャンプ場
(以上#4-3)
→(道道494)大谷→(道道986他)境野
→(道道50・農道他)置戸
116km
RIDE WITH GPS
14:50、チミケップ湖発。
湖岸からはどこへ行くにも外周の山越えダートとなる。今年は道道494で日の出方面へ。YMCAのキャンプ場脇を過ぎ、何故か少し山間の舗装区間を経由してから、森の稜線を越えて北見盆地へ降りる道だ。
出発すると何故かまた青空が見え始めたが、どうせ湖岸へ戻ったらまた雲が空を覆うのかもしれない。たっぷりチミケップ湖岸を楽しめたので、今日はもう満足だ。
道は年によって所々砂利が深いものの、概ね最上級の良好ダート。
前回大雨の中で越えた道だが、時々現れる覚えている景色や曲がり角の登場の順番が記憶の順番と違ったり、登りだと思っていた場所は下りの景色だったり。前回大雨でいかに苦しかったか、自分がカワイソウになってきてちょっと可笑しい。
今日は至ってのんびりと穏やかな森で、何となく茂みの中から熊が出てきそうなのが心配なだけだ。ちょっとだけしんどい稜線越えも、インナーローさえあればのんびりこなせる、静かなとても楽しい道だ。
稜線区間、ピークを乗り越えて北見側に出た辺りから、いつの間にか緑色の木漏れ日が道を包んでいるのに気が付いた。陽差しが再び現れていたのだ。
緑の森、緑の木漏れ日の中を、おもむろに下り始めた道のままにポンオロムシ川の谷間へ。
狭い谷底に下りきっても、川と細い道が寄り添って少しづつ追いかけ合うように高度を下げ、林道と合流、舗装に替わって更に下る。
下っているとけっこう長い下りである。どんどん通り過ぎる森の緑に、さっき降りてきた津別峠からの下りをふと思いだす。
道幅が拡がって、更に谷間が急に開けると、辺りは突然畑に変わった。北見盆地の山裾に降りてきたのだ。空には再び青空が拡がっていた。
大谷から、ここまでとは打って変わった開けた平地、幅広一直線の道となる。
根釧台地の一直線道路と違って、両側を山に挟まれた平地に続く道は、どこまでも開けた開放感は少ない。しかし行く手は果てしなく一直線、何だかひたすら単調な印象がある道だ。
しかも夕方とはいえ北海道有数の暑さで知られる北見盆地。目的地の置戸は西方面、谷間の方向と眩しい夕陽に向かって続く単純な道を、とぼとぼとひたすら脚を回す。
こうなると、車の少なさだけが救いである。
17:00、置戸「若者交流センター」着。食事提供の無い町営の宿ということは予約時点で知っていたが、それにしてももの凄く直截な名前の施設である。置戸という町は、町の規模としては珍しく、他にそれっぽい宿は無い。それで選んだこの宿だったが、到着してみればその実態は、飾り気無いもののかなり小綺麗でびっくり。尋ねてみると、元置戸高校の冬期の寮とのこと。そういえばシャワールームも各部屋付きで、ちょっと高く造ってあるベッドの下に棚があるのが何とも学生寮らしい。
夕食が無いのが玉に瑕だが、置戸にはセイコーマートがあるのを知っていたので、全く問題は無い。更に3年前に熱中症直前で避難した、美味しい蕎麦屋もある。これ以上何が要るだろう。
というわけで、汗を流した後、まず3年ぶりの美味しい蕎麦を戴いてから、セイコーマートへ。翌朝のカップ麺まで買い込んで部屋に戻る段階で、ようやく辺りが完全に暗くなった。風も涼しくなっている。
こんなことをしていると、ようやくいつものツーリングらしい気分になってきていることに気が付いた。いつの間にか4日目が終わろうとしているものの、まだこれから6日ある。天気がさんざんだった道東から今日は北見へ、明日は十勝経由で南富良野へ。また明日も希望を持って前に進もう。
記 2014/1/20
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