仁宇布→(道道49)上幌内
(以上#9-1)
→(道道60)下川
(以下#9-3)
→(道道101)登和里→(道道61)朝日
(以下#9-4)
→(市道)茂子利→(道道101)愛別
(以下#9-5)
→(町道・農道・道道140・295)倉沼
→(町道・農道・道道37)東神楽→(町道)千代ヶ岡
→(町道)大村
167km
RIDE WITH GPS
せっかく新しい道路番号が始まる場所なのに、上幌内の道道60への分岐には森と道路と標識しか無いのも何だか張り合いが無い。まあ、さっさと通過して、幌内越峠への登りへ向かう。
と言っても次の登りは130m。山腹をだらっと登って稜線をくるっと折り返すと、もう幌内越峠。
さすがにオホーツク沿岸の山間らしく、見下ろす谷間の樹海は圧倒的だし、以前ピヤシリ越から下って来た峠の広場も、その時に感じた不安の分だけなんだか毎回懐かしい。
幌内越峠の下川側は、上幌内側に輪を掛けたかなりの緩斜面。まだ7時台のためかいつもはつい眺め入ってしまう見事な原生林も、今日は熊が怖くてあまり直視できない。多少足を回して、ささっと通過してしまう。
その後は27km先の下川まで、たったの約180mしかない標高差をほぼ下る一方だ。いや、サンルダムの新道登り返しは、180mの標高差の中では大きな登り返しかもしれない。
原生林からカラマツの森を抜け、サンル牧場の北端部に入った辺りから、薄い雲が日差しを隠し始めた。しかし、開け始めた明るい谷間に続く緑の牧草地は、朝のきりっとした涼しさの中で爽やかだ。
3日前にもここで晴れの風景を楽しめたが、このために北海道に来た、と断言できる素晴らしい時間である。
9日目にして、まだ喜び一杯の北海道ツーリングを続けることができている。これも前半続いた雨のお陰とも言えるかもしれない。今日も天気に拘わらず、後悔の無いよう粛々と走らねば。
森とサンル牧場の牧草地が入れ替わり登場し、谷間を下るうちに、空には次第に雲が増えてきた。
建設中の新道分岐を過ぎ、ダム湖上の橋となるであろう橋をくぐると、もう新道切替区間へ。
3日前に通ったばかりなので、もうだいぶ下川の近くに下って来てしまったことがわかる。なんだかだらだらてれてれ走っているようでも確実に時は過ぎ、我が旅程もどんどん終わりに近づいているのだ。
新道への登り返しは少ししんどいが、将来ダム湖畔外周道路になる日を想像しつつ、杉林の中をばんばん豪快に抜けてゆく道を進む。
突如前方の下川方面へ開けた谷間を一気に下ると、そこはもう下川の外れ。
あれほど無人の谷間が仁宇布から延々と続いたのに、何事も無かったかのように農家が現れるのが何だか可笑しく、ほっとする。名寄川を渡って9:15、下川着。
サンル牧場辺りから広がり始めた空の雲はもうすっかり青空を隠し、灰色がやや濃くなりはじめ、さっきまでの爽やかな明るい朝の雰囲気が、雨を予感させるものに変わっていた。
天気がどうあっても、経路上数少ないセイコーマートのある町で、やらなければならないことは変わらない。まずは缶コーヒー、サラダ、オレンジジュース、ヨーグルト等々、集中的に補給しておく。下川店にはHotChefがあり、ここでクロワッサンも仕入れておく。ファームイン・トントでしっかり朝食を食べてきたので、あまりそれ以外にがっつり食べる必要は無いのだが、ここでも豚丼が売っていないのは大変残念だ。いや、食べる必要が無くて見送って残念な気分になるよりはましかもしれない。しかし、今回は遂に豚丼が食べられなさそうな予感がする。
がつがつ食べて口の中が乾き始めた。再び店に入って、もう使わない道北の地図を家に送り返す。ノルマがことごとく意外に時間が掛かってすぐに時間が経つので、休憩中とは言えなかなか忙しい。
記 2013/2/23
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