落石→(道道1123・142)貰人→(町道)姉別
(以下#3-2)
→(道道988)北部→(姉別北農免農道)東円
→(道道123)上風連→(道道930・新酪農道・国道243)別海
(以下#3-3)
→(道道363・根室東部広域農道・道道994他)
茶志骨→(道道863他)標津→(国道244・335)浜古多糠
(以下#3-4)
→(町道)古多糠→(町道・道道1145・国道244)
西北標津→(道道975)武佐→(町道北19他)開陽
183km
RIDE WITH GPS
窓の外は濃霧で灰色一色、下から波の音が聞こえてくる。荷物を積むために外に出ると、やはり想像以上に寒いぞと思っていたとおり、その想像以上に寒い。しかし小雨は上がってくれたようだ。天気予報は今日は曇り、今ここは霧の中だが、道東太平洋岸は年中霧なのだ。今日こそ雨に悩まされずに走れる可能性が高いのだ。
5:30、落石発。走り始めると霧粒と冷気が顔に当たり、フリースを持ってきて心から良かったと思う。しかしそれにしてもこの寒さ、一昨日まで悩まされていた東京の暑さからは信じられない事態だ。
初田牛までは、途中1箇所別当賀に集落がある以外はしばらく鬱蒼とした森の中。
海岸部のためか、ところどころのカラマツ防風林を除くと、広葉樹も針葉樹も密に生い茂るものの木々そのものはそう高くなく、落石を出てすぐの谷以外ほとんどアップダウンも無く、道の線形もほぼ直線基調。
100mか200mぐらい向こうの霧へ消えて行く景色の、次々現れてこちらに近づく木の形だけが変わるようで、全体的には変わらないようで、ましてや今日の薄暗く濃い霧。
淡々と景色と時が過ぎ、地図上の位置が少しづつ西へと進んでゆく。
初田牛で厚床への道道1127を見送り、今日は恵茶人海岸へ向かう。去年の恵茶人海岸では、10年分ぐらいの激晴れをたっぷり楽しめたが、今年はどちらかというと海岸より晴れる傾向の初田牛で、すでに視界50〜100mの濃霧。
万が一晴れてくれると本当に嬉しいのだが、いや、この辺りではむしろこの濃霧が普通なのだ。
直線基調だった道が海岸へ向かいつつ右左にカーブを描き、白いような薄暗いような霧の向こうから、20m前後のアップダウンが現れる。いくつか谷を越え、やがて波の音が聞こえ始め、道は恵茶人海岸へ辿り着く。
しかしやはり霧は晴れやしない。霧に包まれた去年の写真通りの景色が次々と現れ、そして通り過ぎて行く。まあ、わかっていたことが当たり前にそうだっただけのことだ。
7:40、貰人着。ここから海岸を離れて丘に登り、町道で内陸方面の姉別を目指す。
緑の草原から丘に登ると、間もなく道の両側はさっきの初田牛までのような森となり、路面は乾き始めた。路面が乾くのは悪い傾向じゃない。
樹林帯を抜けると、霧の中に牧草地が始まった。根釧台地の牧草地だ。8:10、姉別着。駅前に萬屋があり、店は営業していなくても自販機があることはわかっていたので、ここで朝のコーヒーとする。
記 2012/12/9
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