岩松→(県道4他)中駄馬
(以上#6-1)
→(林道大峠線)大峠隧道→(林道西谷線)黒尊
(以下#6-3)
→(県道381)口屋内
(以下#6-4)
→(国道441)網代→(県道8)目黒
(以下#6-5)
→(県道8)松丸→(県道280他)日吉
(以下#6-6)
→(国道197他)鹿野川ダム→(県道32)大川橋
→(県道55・44他)大洲
171km
RIDE WITH GPS
6:45、中駄馬発。杉林の林道大峠線へ。
杉の枯れ枝が溜まった路上はあやしげで、森の薄暗さもちょっとブキミだ。いくら林道といえどもまだ6時台、まだ人間の時間帯ではない。
意外にも道の斜度はそう厳しくない。体が温まるのが都合がいいぐらいだ。
谷底から山肌区間、そして景色が開け始める峠付近と、緑と山鳥の声が一杯の楽しい道が続く。
7:40、大峠隧道着。標高590m。
登りの果てに登場したのは、何と素堀りトンネル。それが、かつて見たことがない堂々たる素掘りトンネルなのである。広い、長い、コンクリート補修皆無で岩がばっきばき。中はもちろん真っ暗、おまけに水たまりまであった。
トンネルの向こうは高知県、いよいよ四万十流域の世界だ。
今まで通ってきた林道大峠線は、ここ大峠隧道出口で林道西谷線に突き当たって終了。その林道西谷線の、これから下る黒尊方面と反対の鍛冶屋側が、通行止めの廃道みたいになっている。ここ合流点も道や岩は苔生し、昨日の雨でしっとり。
木が路上に生い茂り、新緑のこの季節、しかも雨上がりの朝日に照らされ、緑の木漏れ陽がきらきらと、まさに緑の世界。にぎやかな鳥の声の中、あまりに感動的な峠到着に少し立ちつくす。
林道西谷線は、通行可能なこちら側も鬱蒼とした森の中。下りはじめは路面もガレ気味で杉の落ち枝が溜まり、緩めの斜度をいいことにそろそろと下ってゆく。
視界が開けない森の中、下りは延々と続いた。
途中で地図を確認しても、「まだここかよ」と思うほど進んでいない。ゆっくり目に下っているので、なかなか行程を稼げていないのだ。
どこかで道が突如終わってないか心配になってくるものの、ガレ度と落ち枝は少しづつ改善されてはきた。しかし、昨日の大雨で部分的に道もずぶずぶ気味で、下るに連れ現れた熊注意の看板が何とも心細い。
森は下るにつれますます濃くなっていったが、黒尊上手のつづら折れ区間に入ったときには嬉しかった。
▼展望180° 林道西谷線 黒尊への下り途中 突如周囲が開ける 画像上でマウスをドラッグしてください
最後のつづら折れで辺りが開けると、青々と見事に切り立つ新緑の山に囲まれた、もと果物畑らしい拡がりに出た。その明るさ、ここまでに無い空間の拡がり、空の青さが新鮮だ。また少し立ちつくす。
▼動画31秒 林道西谷線 黒尊への下り途中谷間を見下ろす 展望180°
▼動画1分2秒 林道西谷線 黒尊への下り途中
8:45、黒尊到着。
黒尊は森の狭間、こぢんまりと谷底に固まった小さな集落だった。林道西谷線終点、県道381に合流する橋の袂、道ばたの鶏小屋がまた可愛らしい。橋の向こうで地図交換の間に、集落の中で追い越したおじいさんがてくてく登場。また挨拶して地図を入れ替える。
記 2011/5/29