四国Tour11#6-2 2011/5/4 岩松→大洲

岩松→(県道4他)中駄馬 (以上#6-1)
→(林道大峠線)大峠隧道→(林道西谷線)黒尊
(以下#6-3) →(県道381)口屋内
(以下#6-4) →(国道441)網代→(県道8)目黒
(以下#6-5) →(県道8)松丸→(県道280他)日吉
(以下#6-6) →(国道197他)鹿野川ダム→(県道32)大川橋
→(県道55・44他)大洲
  171km  RIDE WITH GPS

大峠隧道の向こうで迎えてくれたのは緑の世界 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 中駄馬から林道大峠線・西谷線経由で黒尊へ 赤は本日の経路

 6:45、中駄馬発。杉林の林道大峠線へ。

 杉の枯れ枝が溜まった路上はあやしげで、森の薄暗さもちょっとブキミだ。いくら林道といえどもまだ6時台、まだ人間の時間帯ではない。

見下ろす中駄馬、御内方面 漂う朝もや RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 意外にも道の斜度はそう厳しくない。体が温まるのが都合がいいぐらいだ。

 谷底から山肌区間、そして景色が開け始める峠付近と、緑と山鳥の声が一杯の楽しい道が続く。

 7:40、大峠隧道着。標高590m。
 登りの果てに登場したのは、何と素堀りトンネル。それが、かつて見たことがない堂々たる素掘りトンネルなのである。広い、長い、コンクリート補修皆無で岩がばっきばき。中はもちろん真っ暗、おまけに水たまりまであった。

トンネルの向こうに到着 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 向こう側の出口 岩ばっきばき これほどの岩石トンネルも珍しい RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
  新緑、苔、生命溢れる緑の世界 鳥の声も賑やか RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 トンネルの向こうは高知県、いよいよ四万十流域の世界だ。

 今まで通ってきた林道大峠線は、ここ大峠隧道出口で林道西谷線に突き当たって終了。その林道西谷線の、これから下る黒尊方面と反対の鍛冶屋側が、通行止めの廃道みたいになっている。ここ合流点も道や岩は苔生し、昨日の雨でしっとり。

 木が路上に生い茂り、新緑のこの季節、しかも雨上がりの朝日に照らされ、緑の木漏れ陽がきらきらと、まさに緑の世界。にぎやかな鳥の声の中、あまりに感動的な峠到着に少し立ちつくす。

緑の木漏れ日きらきら RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 林道西谷線は、通行可能なこちら側も鬱蒼とした森の中。下りはじめは路面もガレ気味で杉の落ち枝が溜まり、緩めの斜度をいいことにそろそろと下ってゆく。

大峠隧道から黒尊経由で鍛冶屋へ 赤は本日の経路
崩落補修跡も登場 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 視界が開けない森の中、下りは延々と続いた。

深い緑に埋まる道 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 途中で地図を確認しても、「まだここかよ」と思うほど進んでいない。ゆっくり目に下っているので、なかなか行程を稼げていないのだ。

杉も深い RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
 

 どこかで道が突如終わってないか心配になってくるものの、ガレ度と落ち枝は少しづつ改善されてはきた。しかし、昨日の大雨で部分的に道もずぶずぶ気味で、下るに連れ現れた熊注意の看板が何とも心細い。

 森は下るにつれますます濃くなっていったが、黒尊上手のつづら折れ区間に入ったときには嬉しかった。
▼展望180° 林道西谷線 黒尊への下り途中 突如周囲が開ける 画像上でマウスをドラッグしてください

 最後のつづら折れで辺りが開けると、青々と見事に切り立つ新緑の山に囲まれた、もと果物畑らしい拡がりに出た。その明るさ、ここまでに無い空間の拡がり、空の青さが新鮮だ。また少し立ちつくす。
▼動画31秒 林道西谷線 黒尊への下り途中谷間を見下ろす 展望180°

突如周囲が開ける 明るい緑の世界にまた立ち尽くす RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成
山肌は新緑の壁 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
 

▼動画1分2秒 林道西谷線 黒尊への下り途中
 8:45、黒尊到着。
 黒尊は森の狭間、こぢんまりと谷底に固まった小さな集落だった。林道西谷線終点、県道381に合流する橋の袂、道ばたの鶏小屋がまた可愛らしい。橋の向こうで地図交換の間に、集落の中で追い越したおじいさんがてくてく登場。また挨拶して地図を入れ替える。

記 2011/5/29

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Last Update 2020/3/20
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