旭→(県道16他)谷口→(剣山スーパー林道)旭丸峠
(以下#2-2)
→(剣山スーパー林道)ファガスの森高城
(以下#2-3)
→(剣山スーパー林道)川成峠
(以下#2-4)
→(剣山スーパー林道)日奈田峠
(以下#2-5)
→(剣山スーパー林道)平→(国道195)木頭出原
104km
RIDE WITH GPS
目覚ましが鳴る直前、3:55に自動的に目が覚める。大広間方面では何だかいびきが聞こえてくる。泊まり込みで騒いだ連中もいたのだろう、きっと。何となく夜中まで大騒ぎだったような気もするし、真夜中に便所に行ったときにまだ人の声が聞こえたような記憶もあるが、私の方はぐっすりよく寝られたようだった。
4時に起きるのは夏の北海道ツーリングでも同じだが、決定的に違うのはまだ真っ暗なこと。この季節東京では4時だと何だかうすら明るいのに。西へ来ていることを実感する。しかし山の中だからか、意外な程薄ら寒い。浴衣から行動服にささっと着替えてしまう。
今日はここ何年かの宿題だった、剣山スーパー林道へ向かう。以前の道東スーパー林道への訪問時のペースを基準に行程をスタディすると、標高差も距離もこちらの方がボリュームはあるが、まあ夕方には完走できていることだろう。今日の宿はその剣山スーパー林道の出口から10km強ぐらいの木頭出原。早めに着いて、早めにひとっ風呂浴びて、祝杯を上げたいものだ。
そのためにはなるべく早く出発せねば。
5:30、旭「ヤマニシ旅館」発。
外は当然の如くもっと寒い。出発してから途中でウインドブレーカーを着込んだり、レッグウォーマーを付けたり、自販機で缶コーヒーを仕入れたり、何だかんだでとっかかりが悪い。
県道16から分岐の落合でも缶コーヒーを仕入れ、いよいよ5:50、落合発。
新緑の谷間の川は、昨日ずっと遡ってきた勝浦川。間もなく「剣山スーパー林道」と立て札が立つ入口が登場。と、立入禁止の看板が立ててあり、看板には「解除」と書かれた紙が張られている。大変に素っ気なく。
事前に電話で通行可否を確認したとき、「連休中は遠そうと思ってるんですけどね」とのことだったが、ようやくそのニュアンスを納得。全国から訪問客が訪れるこの時期だけ、補修工事などを中断してくれるのだ。なかなか粋なはからいではないか、と思った。
だがこの後、この開通させたばかりの路面状態に随分悩まされることになる。
勝浦川の渓谷沿いに進む道には、地点地点の名称や、解説の立て札がいろいろと建っている。昨日の「スーパー林道まであと○○km」の看板を思い出す。
こういう観光地としてのあり方は、同じ日本最長のロングダートでありながら、森の中にひたすら道が続くだけの道東スーパー林道とは決定的に違う。
新緑の山間を、谷間と道は奥へ奥へ屈曲しつつ進んで行く。
路面は途中で舗装からダートに変わった。
まだ通行止め状態から開通間もないためか、所々で砂利が深く、登るのに難儀する。
だいぶ遡って高度を上げた谷の奥で道は向きを変え、山肌区間へ突入。
▼展望360°谷間の折り返し 画像上でマウスをドラッグしてください
気が付くと、濃厚な新緑に包まれていた辺りは、いつの間にか季節が遡り、若葉が芽吹き始めたぐらいの状態に変わっていた。
登り途中で、ダートから何と路面にコンクリート舗装が復活した。
そうなると斜度は変わらないが、比較的楽に登れる。
やはり登りにくいのは砂利が深いからだとちょっと安心する。
▼動画38秒 旭丸峠の登り 展望180°
いつの間にか、ちょりちょりの新芽から新芽が芽吹く前となった山肌に、コンクリート舗装道は結局旭丸峠まで続いた。
▼展望360°旭丸峠到着直前 画像上でマウスをドラッグしてください
8:45、旭丸峠着。
標高1200m、空は真っ青、陽差しがぽかぽかで、朝の麓より余程暖かい。それはいいが、峠を北から南へ抜ける風が非常に強い。まあとりあえず最初の、そして最長の登り区間を9時までに終えられたことになる。まずは順調な進捗といえた。
今まで反対側の登ってきた稜線の北側は、国道439の谷間が、真っ逆さまに落ち込んでいる。新緑に埋まる深い谷底には山村集落が点在していて、2004年に見の越から徳島へ国道439を下ったときのことを思い出す。
記 2011/5/11