高松空港→(県道45・国道193)岩崎→(市道他)鹿庭
→(県道148)広野
(以上#1-1)
→(県道148・国道377)力石→(市道・
国道377他)槇川→(林道南丘線・国道377)長野→(市道)相栗
→(県道2他)城山→(国道192)広畑
(以上#1-2)
→(市道)敷地→(県道240・国道192)木留→(県道20・21)一ノ宮
→(県道208・国道439・県道203)夷山→(県道209)金谷
→(県道33他)西分→(県道212・16)横瀬
(以上#1-3)
→(県道16他)旭
130km
RIDE WITH GPS
横瀬で谷間が狭くなると、坂本トンネルへ向かって道は次第に登り基調が鮮明になる。ここで地図ではどうやらくねくねした旧道が分岐していて、トンネルよりそう高度を上げるわけではないので、喜んで旧道に向かわせていただく。
旧道の民家庭先を屈曲する登りは、すぐに終了。
県道16と再合流、今日終着の上勝町に入り、もう1発ちょい坂の正木峠へ。
正木峠の手前辺りから道幅が狭くなって車もぐっと減り、山間の雰囲気が濃厚に。
正木ダム湖岸の森から勝浦川を遡り、途中の上勝町中心部の川西に近づくにつれ、標識や看板に剣山スーパー林道の文字が目立ち始めるのが凄い。林道ではあるが、なんたってこの剣山スーパー林道に、全国からオフローダーがやってくるのだ。もともとスーパー林道全体の建設には観光目的が含まれていて、そういう意味では全国のスーパー林道の中でも活用されている道ということは言える。
かくいう私も、今回のツーリングの前半経路は、明日の剣山スーパー林道訪問を前提としたコースを組んでいる。ボリュームのあるこの道、麓までのアプローチにどうしても1日かけておき、当日はなるべく近いところから行動開始する必要があるのを、前回2004年の断念で学習済みなのだ。
八重地トンネル麓の旭で、狭かった谷間が再び拡がった。こぢんまりした山間の盆地の畑や田んぼや農家、もう真っ赤な景色の中で、田んぼのカエルが軽やかに鳴く声が響いている。旭の中心部では、県道16の両側に軒の低い民家が、旧街道のように落ち着いた雰囲気の佇まいで連なり、いかにも峠手前の集落然としている。こんな場所に今日の宿があることが何だか嬉しい。
17:35、山西旅館到着。周辺の建物と同様、いかにも旧街道の宿らしい、落ち着いた木造家屋である。
2階の部屋に案内され、今日は宴会の他は客は一人なので、ふすまで仕切られた2室を使って良いとのこと。早く着いたので早くから風呂に入り、部屋で早くから夕食を戴く。外では田んぼの蛙の声が響いていて、ほんとに時々表の道を車が通りすぎて行く音がする。春の旅の気分一杯である。
ところが、食事を食べた辺りから、向かいの大広間にどかどか大勢若者が入り込んできた。件の宴会だが、人数がただ事ではない。地域のバレーボール大会の打ち上げらしく、最初はまあ静かだったものの、1時間半ぐらい経った辺りで何とカラオケが始まった。華奢な木造家屋がぶっ壊れそうな低音が響いている。
またそれとは別に、どうも飛び込みっぽい客が「予約です」とのことで入って来たらしい。その客が何だか高校性だか中学生だかで、「かわいそうなので2室ある部屋を1室開けてくれ」とのこと。まあおばさんが一人でやってるっぽい宿だし、こちらも寝てしまえば意識が無くなるので、了承した。
という具合に当初の好条件は若干スポイルされたものの、山間のなかなか雰囲気のいい宿であることには変わらない。おまけに休み前から多少疲れていたためか、カラオケの大音響にも拘わらず、自分でも驚くぐらい問題無く寝込んでしまえたのであった。
記 2011/5/8