まつだい→(県道350他)小屋丸→(市道)松代下山
(以上#1-1)
→(林道下山田沢線)田沢→(国道253他)犬伏
(以上#1-2)
→(国道403)中仙田
(以上#1-3)
→(国道252)高柳町岡野町→(県道219他)高柳町高雄
→(県道12)高柳町田代→(県道275)高柳町石黒
(以上#1-4)
→(県道78)田麦
53km
谷底の石黒で、国道353・県道78と交差。国道とはいえこの道、実態はさっきの県道12より余程狭く、結構な坂とくねくねの田舎道で、ここまで通ってきた県道275とたいして変わらない。谷底の集落は、確か6月ぐらいは緑の森から民家がぽつぽつ頭を出すような山深い景色だったと思うが、今は広葉樹がまだすかすかの芽吹き状態である。
県道78に移って、またもやアップダウン。
峰という集落の中を経由、その名前通りにいかにも厳しい登りである。
▼展望240° 県道78 米山登場 画像上でマウスをドラッグしてください
さっきの寄合辺りから谷間には急に残雪が増えていたが、一方で水が張られた田んぼでは、そろそろカエルが鳴き始めていた。
もうすっかり日差しは赤くなり、残雪の照り返しもあって新緑は更に鮮やかに映えている。新緑の美しい時間帯なのだ。
▼展望360° 柏崎・上越市境 画像上でマウスをドラッグしてください
▼動画2分37秒 県道78 峰〜藤尾
柏崎と上越市の境も越え、またもや下って登り切った坂の上から唐突に竹平の集落が始まる。
その竹平と、今日の宿がある田麦は一続きとなっている。見覚えのある景色が昨日来たように思える田麦の集落も、実は2005年以来早くも5年ぶり。近道を選んだつもりが裏道を迷走してしまうのだった。
16:00、田麦「庄屋の家」着。
何だか身体中が疲れている。今日は50kmちょっとしか走っていないので、おそらくここ数日の疲れが溜まっているのだ。こういうときは寝るに限る。
明日から満員の宿は、この連休で幸いにというか今日の宿泊者は私1人。大きな風呂にも入り放題だ。残雪がたっぷりこってり溜まった前庭で、明日に備えてかパイプテントを組んでいた宿のおじさんは、「前自転車で来た方ですね」と、10年前の大勢でお世話になったときの訪問を覚えてくれていた。今日のがらんとした宿は、その賑やかな記憶からはやや寂しい。いや、またみんなで来ればいいのである。
夕食はオプション無しでも、いやいやこれで十分すぎる。季節の山菜も出て腹一杯になれる。頸城でも山の中。小学校跡地の中庭は、人々の思いが籠もっているのか、何とも雰囲気が良い。宿と言うよりは「ふるさと体験宿泊施設」とのことで何かとセルフサービス基本だが、もちろん普通に泊まって何の問題も無い。それ故に部屋、設備、食事など、なかなかのお得感だ。
記 2010/5/22