北海道Tour10 #9-4 2010/8/14 仁宇布→旭川

仁宇布→(道道49)辺渓→(道道252)更正→(市道)日進 (以上#9-1)
→(道道939)名寄→(市道・上川北部広域農道他)風連
→(道道729)瑞生→(道道850)士別→(国道239)添牛内 (以上#9-2)
→(国道275)幌加内
(以上#9-3)
→(道道48)沼牛→(町道)下幌加内→(道道72)共和
→(道道915)嵐山→(道道98)江神橋
→(旭川サイクリングロード)旭西橋→(国道12他)旭川  172km

夕暮れの幌加内盆地 ソバ畑真っ白 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 幌加内から江丹別峠経由で旭川へ 赤は本日の経路
 

 16:20、幌加内発。
 町外れで道道48へ。幌加内町で一番広い幌加内南の盆地に、再び一杯にソバ畑が、薄緑色のソバの花が拡がっている。
▼動画1分 道道48 親和

親和 斜光線の逆行が眩しい RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
道道48 親和のソバ畑 午後の斜光線が眩しい RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

▼展望360° 道道48 親和
 政和の盆地と違って、こちらには微妙な起伏があり、薄緑色のソバ畑が道の起伏や周囲の小山とともに、次々ダイナミックに表情を変えて過ぎてゆく。
▼動画1分 道道48 親和
▼展望360° 道道48 弥運内

道道48 弥運内のソバ畑 そろそろ景色が赤くなってきた RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成
弥運内 国道275より落ち着いた道道48 のんびり景色を楽しめる道 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 更に今日はボリュームのある雲が夕陽に照らされ、空の中で力強くのたうちまわっている。

 沼牛からは町道へ、江丹別峠への道道72へショートカット。

沼牛の谷間 ここでも拡がる静かなソバ畑 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 私的幌加内決定版のこの道。静かな細道はソバ畑の彼方へ続き、空には赤とんぼがうじゃうじゃ飛んでいる。夕日と涼しい風と薄緑のソバの花の中、鮮やかな景色を独占だ。

幌加内盆地を振り返る 最後の最後で最高の景色を見せてくれた幌加内盆地に感謝 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 またもや来て良かった状態である。ああ、いつまでもここにいたい。この景色を眺めていたい。
▼動画1分30秒 町道 下幌加内

私的幌加内決定版の沼牛・下幌加内間の道 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 しかし、てれてれのんびり進んでいても、道にはいつか終わりがやってくる。道道72が見えてきた。

江丹別峠から道道72経由で旭川へ 赤は本日の経路

 道道72へ曲がると、すぐ江丹別峠へ登り開始。標高差300m、今日の、いや、今回のツーリングの〆に相応しい峠である。山腹の森をひたすら巻きながら高度を上げる道からは、下界の景色はほとんど見えないが、谷部分では森の風が冷やっと涼しい。

 行く手の道を見上げて谷を巻いて、見上げていた道に辿り着き、曲がった先でまた見上げる道へ登って、というのが何度も繰り返された。GPS画面と地図を眺めていると峠までの自分の位置がわかり、気持ちとして安心感がある。

 途中何度か下界を見渡す場所があるので、忘れずに眺めておく。ソバ畑が夕陽に輝いて、盆地の谷間に眩しく拡がっていた。

 17:30、江丹別峠着。確か去年旭川側から登ったときは、もう少し時間がかかったはず。地図を見直すと、幌加内側も旭川側も同じぐらいの標高差だが、幌加内側の方が一気に登ってしまうようである。

 登りの印象と実際の距離通りに、下りも峠の旭川側はとても長い。

 稜線部から山肌へ、ちょっとだけ見える西里、拓北のソバ畑をのぞき込んで、その他は視界の開けない涼しい森の中をどんどん下って、辺りが開けると江丹別町拓北である。

 こちらも辺り一面ソバ畑だ。幌加内町がソバ生産量日本一なら、こちらも旭川一のソバの里。都内でもいろいろなお店で「江丹別産蕎麦」の文字を見かける程の名産地だ。

 降りてきた江丹別中央では、まだぎりぎりで蕎麦屋「江丹別」がぎりぎりで営業中だった。食べていきたい。でも、まだ旭川まで10km以上。田舎道のナイトランは避けたい。泣く泣く立ち去るのだった。ちくしょう、去年も旭川郊外の永山であきらめた江丹別蕎麦。次回は絶対食べてやる。

江丹別の片田舎 空には赤とんぼ一杯 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 しかし、その分夕方の江丹別の風景を楽しんでいく気にはなった。峠へ登る前より陽射しは赤くなり、辺りの景色は真っ赤っか。山々のシルエットは真っ青に変わっている。幌加内から旭川側に下ってきたが、さっきの幌加内と同じく、赤とんぼ達はソバ畑の上、淡くなりつつある空に飛び交っている。

▼動画1分 道道72 江丹別町芳野
 江丹別から先は谷間はやや狭くなり、辺りの景色はあまり変わらないものの、中園、協和、嵐山と次第に車が増えてゆく。

 道央自動車道をくぐると、18:30、江神橋着。石狩川の橋である。今まで景色はあまり変わらなかったのが、ここで景色は一気に旭川郊外、いや、江丹別の谷間から旭川の町外れに切り替わるのであった。

 もうここから旭川の街中へ、旭川サイクリングロードで最短、かつお手軽に着いてしまう。しかし、石狩川沿いの空はまだ明るいものの、途中に少し怪しい森がある。辺りは確実に薄暗くなり始めていた。苫東工業地帯だろうが札幌だろうが千歳だろうが、とにかく道内で森ならいつ熊が出てもおかしくない北海道、完全に暗くならないうちに通過してしまわないと。

 その短い森をさっと通過、近文大橋をくぐると、もはや旭川市街まっただ中。刻一刻と薄暗くなる空の下、少し高い土手から、拡がる街の賑わいが眺められる。
▼動画1分1秒 旭川サイクリングロード
 仁宇布からはるばる旭川に着いたのだ。いやあ、朝からいろいろあった1日だったが、いい1日だった。良い気分である。予は満足じゃ。

名寄から幌加内経由で旭川へ 赤は本日の経路

 19:00、旭川「東横イン旭川宮下通」到着。
 汗を流して、さあ夕食だ。空荷の自転車で街へ。去年食べた松尾ジンギスカンにまた行かねば。と思ってはいたが、1日走って腹が減って、もう何でも食える気になっている。カロリーも塩分も怖くない、欲しくてしょうがないぐらいだ。となると、まずは前菜で旭川ラーメンしかない。

 

 旭川ラーメンなら、昔旭川駅の地下にあった懐かしい「蜂屋」へ行きたい。現在旭川駅は改築中、駅地下の店は無くなっているが、どこかに本店があったはずだ。時間がある今なら探せる。などと力むまでもなく、ホテルで配っている地図にその場所がばっちり載っていて、懐かしい味を楽しむことができた。
 蜂屋の次は本日のハイライト、松尾ジンギスカン。セットに野菜を追加したら、「ちょっと多すぎるんじゃないか」というぐらいの量になってしまって後悔したが、火を入れたら生野菜がみんなしゅんとなり、全部食べて途中で肉を追加、ちょうど腹が一杯になった。

 昼は暑くても、夜ともなれば涼しい風が吹くのが旭川と東京の最大の違いだ。街を回って帰ってきたら、さっと汗を流して目覚ましをセット。
 明日は飛行機に遅れないように出発せねば。

記 2010/9/28

#10へ進む    #9-3へ戻る    北海道Tour10 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2019/8/1
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-10 Daisuke Takachi All rights reserved.