旭川→(市道他)旭神町→(道道294)東神楽
→(道道37・68)旭川空港 17km
音もせずビジネスホテルの窓が明るくなり、街の朝が来た。
荷造りして部屋の鍵を閉め、下に降りたエレベータのドアが開くと、1階ロビーに降りると、ホテルの朝食時間が始まっている。それぞれ活動を始めたお客さん達が、サービス朝食を食べては交代する真っ最中だ。今までの停まった時が動き出すような気がする。
7:00、「東横イン旭川宮下通」発。
線路に沿った通りから、郊外の公園を経由、石狩川沿いのサイクリング道路へ向かう。1/5万図で石狩川沿いにずっと続くこの道なら、空港も近い東神楽まで車を気にせず行けると考えていた。
しかし、公園からすぐに土手道に入りたかったのに入り込めず、住宅地裏手から狙い定めても微妙に復帰できなかったり、強引に入り込んだらダートで途中で途切れたり。なかなか前に進まない。これではせっかく余裕をみてに出発したのに、スピード輪行しないといけなくなってしまう。
結局、随分手前で道道294に入ることになってしまった。
辺りの景色は旭川郊外の住宅地から畑に、また住宅地が現れて断続する。路上の車は旭川郊外なりにやや多く、畑の景色を眺めていても、現れる家は民家ではなく住宅、どことなく「郊外」という言葉が頭から消えない。サイクリングロード、住宅地、それに郊外。田舎しか走っていない北海道Tourでは目新しいものばかりだ。旭川という都市の規模を感じる。
東神楽はやや大きめの郊外の街だ。ここで交差点を道道37へ。
すぐ道道68へ標識通りに曲がると、正面に台地へ直登で登ってゆく道と、空港ビルが丘の上に聳えているのが見えた。空港方面に曲がってくる車も多い。
8:00、旭川空港着。坂の上まで登らされ、汗びっしょりだ。やはり暑い旭川、昨日までの道北とは決定的に違う。しかし、東京の暑さはこんなもんじゃないのだ。これでもまだ天国のようだったと、あと3時間ぐらい後には思っているに違いない。
搭乗手続きを終え、お土産屋でお土産を仕入れ、残りの時間で売店のサッポロクラシック生中を味わっておく。うまい。もう1杯飲むとちょっとふらふらだが、あとはもう搭乗口に行くだけである。
羽田空港で飛行機から通路に出ると、もう毎年のことだがやはり暑い。空港の中も、京急の中も、乗り換えの品川駅もみんな暑い。挫けそうである。
2010年のくそ暑い夏はその後8月一杯は更に際限無く続いた。8月が終わっても9月中旬になってもまだ夜すら汗だらだらの日が続き、ほんとに毎日疲れた。9月一杯は猛暑日が続くという話だったが、9月下旬、ようやく何とか涼しくなってくれたのであった。
記 2010/9/29