仁宇布→(道道49)辺渓→(道道252)更正→(市道)日進
(以上#9-1)
→(道道939)名寄→(市道・上川北部広域農道他)風連
→(道道729)瑞生→(道道850)士別→(国道239)添牛内
(以下#9-3)
→(国道275)幌加内
(以下#9-4)
→(道道48)沼牛→(町道)下幌加内→(道道72)共和
→(道道915)嵐山→(道道98)江神橋
→(旭川サイクリングロード)旭西橋→(国道12他)旭川
172km
GPSに現れた最寄りのセイコーマートへとりあえず雨宿り避難へ。豚丼が売り切れなのでカツ丼を戴くと、これもなかなか美味しい。Hot Chef、気軽なフライドポテト・フライドチキンからがっつりのカツ丼まで、なかなか良い仕事をしている。セイコーマートでの雨宿りが居心地が良く、ついつい長居してしまう。
名寄の街中でも降ったり止んだり避難したり、一向に前に進めない。行くかと思うと雨が強くなり、気持ちがだれる。西側の山々の様子を伺いつつ、風連から朱鞠内湖へ向かう道道729に途中で合流する道道798へも藪睨みでちょっとだけ足を向けてはみるものの、やはり山裾にべっとりまとわりついた雨雲は、なかなか山から離れない。仕方無くまた街中の軒下へ戻る。
12:00、名寄発。もう今日の予定は滅茶苦茶になってしまった、と思った。
仕方無い、今日はもう行程最終日。宿到着が遅くならないぐらいに適当にうろついて、適当に輪行で旭川に向かおう。士別から和寒に下って、牧草地ポタにでもしようか。名寄盆地東側の山裾も悪くなさそうだ。名寄から宗谷本線は本数が増えるのだ、夕方なら列車にはそう不自由しないだろう。腹を括ってしまえば、幌加内とはまた別の選択肢がいくらでもある。
結局、幌加内に行くにしても士別かその先辺りで輪行するにしても、とりあえずこのまま名寄盆地を南下しておこう。ならば国道40なんか使わずに、名寄盆地の田んぼのグリッドの、車の少なさそうな市道やら広域農道を、ジグザグに進んでいこう。それが今できる最善の策である。
名寄市街で小雨〜大雨だった天気は、豊栄、共和と静かな田んぼの中をジグザグに南下するにつれ、次第に雨は弱く、雲は高くなっていった。風連から道道729で朱鞠内湖方面へ少し進んでみた時には、依然として西の山には雲が張り付いていたが、仕方無く道道850へ曲がって士別へ南下を始めると、士別市境を越えた辺りで道が乾き始めた。前方は盆地西側の山にも雲は無く、振り返ると後ろは西の山々に雲がかかっている。南から晴れてきているのだ。
▼動画2分 道道850 多寄
こうなるともうこの後、士別到着時刻次第で身の振り方を決めればいい。というか、以前の旭川18時過ぎ到着の時は、朱鞠内発13時50分だった。旭川着19時の想定なら、全然心配要らないのではないか。幌加内に行くしかない。
辺りが明るくなると、途端に気温が上がり始めた。雲が切れ、田んぼに直射日光が当たり、緑が俄然鮮やかだ。広々とした田んぼの道は、のんびり静かでとても楽しい。幌加内方面の山々も、日射しが当たって青々と緑が鮮やかだ。
路上には暑い風が吹き始めたものの、熱中症の心配をする程ではない。ただ、急に吹き出すように汗が出てきて、目に入るのには閉口する。ようやく夏らしいツーリングになってきた。
道道850は平べったい田んぼの中から土手を乗り越え、新しめの橋で濁流の天塩川を渡り、製糖工場の脇を通って、13:10、士別着。ちょうど都合良く国道239合流の手前に現れたセイコーマートで少し補給、かつ今後の予定を検討しておく。
士別から添牛内までは25km。標高差100mの学田峠に130mの士別峠があるが、少なくとも士別峠は以前通っている。その印象は薄く、大した峠じゃないことだけを覚えている。両方とも登って下って、添牛内まで普通のペースで1時間強、いや、1時間半ぐらいか。幌加内から先、旭川まで最後の江丹別峠があるので、こんなところで疲れる必要は全く無い。のんびりで大丈夫だ。
国道239に入ってまずは学田峠、と思っていると、町外れから登り始めた坂は山の間に入って次第に高度を上げ、するっと峠らしき部分を通過。
登りが始まったところで雲が出始め、日射しを遮ってくれたのも助かった。
下ってすぐ西士別町の田んぼでバウンド、またすぐに西士別峠の看板を眺めてそれらしき部分を通過し、すぐに山間に田んぼが拡がる温根別の集落に到着。西士別峠というのがおまけに付いたようだった。でも、同じ国道239なのに、士別峠より東にある西士別峠というのもいかがなものか。こんなの単なるアップダウンだし、別に峠じゃなくても良いのに。なんだかいかにも国道らしいうさんくささを感じる峠ではある。
さっきまで名寄盆地から士別へ向かっていて、名寄も士別もまあそこそこ以上の市街だった。名寄盆地でも、田舎道ではありながら、どことなく遠景の国道40とか宗谷本線沿い辺りに郊外っぽい雰囲気も漂っていた。が、この温根別はほんとにのんびりと、北海道の片田舎らしい雰囲気が漂っている。またツーリングに戻って来れたような気分で、何かとても嬉しい。
士別峠は士別側からの登りが圧倒的に長い。しかし、標高差はたった130m。さっきの学田峠、西士別峠も含めて、道によっては単なるアップダウン、名前なんて付かないこともある規模の峠群である。
でも、空はいよいよ本格的に晴れ始めていて、トヨタ自動車のテストコースや、丘陵のような丘の間の緩登りが、むしろいつまで経っても照りつけられて坂が終わらなくてつらい。
峠の向こうは幌加内町だ。下ってきた北星も添牛内も、民家が国道沿いに数軒。突然現れる蕎麦屋「霧立亭」の賑わいが、何だか蜃気楼のようだ等と思いつつ、14:55、添牛内着。
記 2010/9/28
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